全世界で多くのユーザーに利用されているTikTok。
そのユーザー数の多さから、運用を検討している方も多いのではないでしょうか?
今回は、TikTokで収益化を行う方法やTikTokで収益化するために必要なことを徹底解説します。
本記事を読めば、TikTokの収益化の現状や今後の可能性が把握できるようになるため、ぜひ参考にしてください。
TikTokで収益化する方法と条件
TikTokで収益化するためには、主に5つの方法があります。
- Creator Rewards Program
- 投げ銭(TikTokのLIVEギフト)
- サブスクリプション
- 企業からの案件
- 商品・サービスの販売やアフィリエイト
上記以外にも方法はありますが、一部の収益化プログラムはまだ日本では実装されていません。
また、収益化するためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
ここでは、TikTokの収益化の方法と条件について解説します。
1. Creator Rewards Program
以前は投げ銭機能や案件でしか収益を得ることができなかったTikTokですが、2023年8月より新しい収益化プログラム「Creativity Program Beta」がスタートしました。
新しい収益化プログラムにより、YouTubeと同様に、動画の視聴回数に応じて収益を得ることができるようになったのです。
さらに、2024年3月には「Creativity Program Beta」が終了し、新たに「Creator Rewards Program」が開始されました。
「Creator Rewards Program」とは、「Creativity Program Beta」に複数の機能アップデートを加えた収益化プログラムです。
下記の4つの指標に焦点を当てて最適化された計算式により、報酬が発生する仕組みです。
- 動画のオリジナリティ
- 再生時間
- 視聴者のエンゲージメント
- 検索価値
「Creator Rewards Program」は、各アカウントの広告価値に応じて報酬が支払われます。
広告価値は、アカウントを視聴したユーザーの広告動画の視聴時間に応じて決定されます。
Creator Rewards Programの収益化の条件
Creator Rewards Programは、以下の条件を満たしたクリエイターが参加対象となります。
- 年齢が18歳以上
- Creator Rewards Programの対象国のいずれかに居住
- 個人アカウントである
- フォロワー数1万人以上
- 過去30日間のおすすめフィードでの動画再生回数10万回以上
- コミュニティガイドラインを遵守している
- オリジナルのコンテンツを投稿している
- 1分以上の長さの動画を投稿している
上記の条件をすべてクリアすることで、収益化プログラムに参加することができます。
また、参加が承認された後に、虚偽の供述や不正行為、禁止されているコンテンツの投稿などが発覚した場合は、収益化プログラムから一時的に削除、または完全削除される場合もあるためご注意ください。
Creator Rewards Programの対象となる動画の要件
Creator Rewards Programで報酬を得るためには、参加条件とは別に、動画ごとに一定の条件をクリアする必要があります。
報酬の対象となる動画の条件は、以下の通りです。
- Creator Rewards Programへの参加が承認された後にアップロードした動画
- 自分で制作したオリジナルのコンテンツ
- 長さが1分以上の動画
- おすすめフィードの有効視聴回数が1,000回以上
- TikTokのコミュニティガイドライン、利用規約、著作権ポリシーに準拠している
他のユーザーのコンテンツを一部改変したものや、デュエット・リミックス動画などは、オリジナルのコンテンツとはみなされません。
また、著作権で保護された楽曲を含むコンテンツも対象外です。
コンテンツに関する条件を満たしたうえで、おすすめフィードの有効視聴回数が1,000回以上に達した時点から、報酬が発生し始めます。
なお、視聴時間が5秒未満の場合や「興味ありません」と報告された場合は、有効視聴回数としてカウントされません。
Creator Rewards Programは条件が多く、ハードルが高い感じる方も多いかと思いますが、戦略的に運用することで審査に通過しやすくなるでしょう。
TikTokアカウントの運用に不安を感じている方は、運用代行サービスを利用するのもおすすめです。
「TikTok運用代行会社おすすめ24選!【2024年10月最新版】」の記事内で運用代行について詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
2. 投げ銭(TikTokのLIVEギフト)
TikTokライブの配信中に利用できる「投げ銭(ギフティング)」機能は、初心者でも収益化しやすい方法の一つです。
投げ銭とは、視聴者が配信者にギフトを送信できるサービスのことです。
配信者はギフトを受け取ると、現金またはバーチャルアイテムでTIkTokから報酬を得ることができます。
投げ銭の換金率については公表されていませんが、およそTikTokと配信者が7:3程度だと言われています。
投げ銭(TikTokのLIVEギフト)の収益化の条件
TikTokの投げ銭機能を利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 年齢18歳以上
- ライブ配信を利用する条件を満たしている
- LIVEギフトを利用できる地域に居住している
- TikTokのコミュニティガイドラインと利用規約を準拠している
投げ銭で収益を得るには、まずライブ配信を利用する条件である「フォロワー1,000人以上」をクリアする必要があります。
すべての条件を満たしたら、ライブ画面の設定から「LIVEギフト」をオンにしてから配信しましょう。
3. サブスクリプション
TikTokのサブスクリプションは、正式には「LIVEサブスクリプション」といいます。
LIVEサブスクリプションとは、配信者がさまざまな特典を設定して、視聴者にサブスク登録してもらうサービスのことです。
視聴者はサブスク登録を行うことで、バッジや限定ライブ・動画、オリジナル特典などを受け取れます。
配信者はサブスク登録者を増やすことで、安定的に収益を得られるようになります。
サブスクリプションの収益化の条件
LIVEサブスクリプションの利用条件は、以下の通りです。
- 年齢18歳以上
- フォロワー1,000人以上
- 合計配信時間が1時間以上
- 合計配信日数が2日以上
- TikTokのコミュニティガイドラインと利用規約を準拠している
上記の条件を満たしたうえで、クリエイターツール内の「サブスクリプション」から申請を行うことで利用できます。
ライブ配信を行う機会が多く、すでに多数のファンがいる方におすすめの収益化方法です。
TikTokのサブスクについては、「TikTokのサブスクとは?登録方法や利用するメリット」の記事内で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
4. 企業からの案件
企業から直接依頼を受けて、商品を紹介したりコラボしたりして収入を得る方法です。
フォロワー数が多いクリエイターは企業の目に留まりやすく、案件の依頼がくることもあります。
企業案件は1件で数十万以上というケースもあり、まとまった収入になりやすく運営に手数料を取られることもありません。
クリエイターにとっては魅力的な収入源と言えますが、いくつか注意すべき点もあります。
企業案件のようなスポンサードコンテンツは、Creator Rewards Programの報酬の対象外です。
また、企業案件はフォロワーからステマを疑われたり忌避感を抱かれたりして、炎上してしまう可能性もあります。
依頼を受ける際には、自身の視聴者層とマッチしなものを選び、「#PR」「#タイアップ広告」などのハッシュタグを使用してわかりやすく発信しましょう。
5. 商品・サービスの販売やアフィリエイト
自分の商品やサービスの販売やアフィリエイトによって、収益化することも可能です。
TikTokのプロフィール欄に、販売ページやアフィリエイトのリンクを貼ることによって、外部サイトへ誘導することができます。
興味を持ったユーザーがリンクをタップしてくれれば、商品・サービスの購入やアフィリエイトの収益獲得につなげられるでしょう。
ただし、TikTokのブランドコンテンツに反する可能性のある、特定ジャンルについては注意が必要です。
薬物や医薬品、金融商品なども禁止されているため、事前にブランドコンテンツポリシーをよく確認しておきましょう。
TikTokのアフィリエイトやリンクの貼り方については、下記の記事をご覧ください。
企業がTikTokを運用・収益化すべき理由3つ
「YouTubeチャンネルは開設したけれど、TikTokもやった方がいいの?」
このように悩むSNSマーケティング担当の方もいるでしょう。
TikTokを運用して収益化することによって、企業にどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、企業がTikTokを始めるべき理由を3つお伝えします。
- 認知度の拡大
- 拡散力が高くバズりやすい
- 宣伝しながら広告収益が稼げる
1. 認知度の拡大
TikTokは2023年時点で、全世界で15億人以上が利用している、今もっとも注目度の高いSNSです。
定期的な投稿を行うことで、多くのユーザーの目に留まり、自社ブランドに親しみやすさを持ってもらえます。
TikTokでも収益が上がるようになれば、商品やサービスについての認知度も高まり、潜在顧客の獲得が期待できるのもメリットです。
2. 拡散力が高くバズりやすい
TikTokに投稿した動画は、フォロワー数に関わらず一定回数再生される仕組みです。
そのため、フォロワーが0人でもバズる可能性があるのが、TikTokの魅力の一つです。
一度バズると、視聴回数が何十万回生になることも少なくありません。
TikTokでバズってフォロワーが増えれば、トレンドやおすすめに表示される可能性も高くなり、さらなる拡散が期待できます。
3. 宣伝しながら広告収益が稼げる
現在は、企業も積極的にSNSをビジネスに活用する時代です。
定期的に動画を投稿することで、宣伝になるのはもちろん広告収益にもつながります。
TikTokで収益化が成功すると稼げる?
TikTokで収益化する場合、どの収益化方法を選ぶかや投稿する動画のジャンルなどによって、得られる収益が変わってきます。
すでに多くのフォロワーがいるクリエイターの場合、Creator Rewards Programや投げ銭、サブスクリプションにより、ある程度安定した収入が得られるでしょう。
中には動画投稿やサブスクだけで、数万円から数十万円以上を稼いでいる人もいます。
投げ銭に関しては、日本人のトップTikTokerは月間で数千万以上稼いでいる人もいます。
フォロワー数が1万人以下のTikTokerでも、投げ銭ランキングの上位に入ることも多いです。
戦略次第では、TikTokを初めて間もない人でも稼げる可能性がある収益化方法と言えます。
企業案件の報酬に関しては、一般的にフォロワー数の多さで決まると言われていますが、もともと固定報酬だったり動画の再生数によって決まったりとさまざまです。
収益の目安としては、フォロワー1人あたり2~6円ほどが相場とされています。
例えば、フォロワー数10万人で単価が4円だった場合は40万、100万人で単価が5円だった場合は500万程度の収入が見込めます。
いずれの方法を選ぶにせよ、安定した収入を得るにはフォロワーやファンの数がカギとなります。
まずは、収益化プログラムの参加条件であるフォロワー1,000人を達成しましょう。
ゆくゆくは、企業案件や商品・サービスの販売などで収入を得たいとお考えの方は、フォロワー1~10万人ほどを目指すのがおすすめです。
TikTok収益化のためにフォロワー数を増やすコツ6つ
前述したとおり、TikTokの収益化にはフォロワー数が大きく影響してきます。
収益化プログラムに参加するために必要な、フォロワー1,000人を獲得するのは容易ではありません。
ここでは、TikTokでフォロワーを増やすためのコツやポイントについてご紹介します。
1. 一貫性のあるテーマで動画を投稿する
TikTokでは、一貫性のあるテーマで動画を投稿していくことが大切です。
テーマを固定することで、印象付けしやすくなりターゲットも搾りやすくなります。
美容やグルメ、ペットなど、自社が取り扱う商品やサービスに関連するテーマからブレることなく、動画を投稿していきましょう。
また、テーマを決める際には自分の特技や知識・経験のあるジャンルから選ぶのがおすすめです。
自分の強みを活かした質の高いコンテンツで競合と差別化できれば、ユーザーの関心を集めることができるでしょう。
2. 定期的に投稿・配信を行う
定期的かつ継続的に投稿や配信を行うことで、おすすめフィードに表示される可能性が高くなり、多くの人の目に留まりやすくなります。
毎日の活動は難しくても、特定の曜日や時間に投稿や配信することで、興味を持ったユーザーに視聴してもらいやすくなるでしょう。
3. ハッシュタグを適切に付ける
TikTokもインスタと同じように、ハッシュタグによって関連性が高いターゲットにリーチできます。
競合がどのようなハッシュタグを使っているのか、使用回数の多いハッシュタグなどもリサーチしたうえで、適切なキーワードを選ぶことが大切です。
4. 編集に工夫を施す
TikTokはフォロワー数に関係なく、どの動画も一定回数は再生される仕組みです。
その際に視聴したユーザーの反応から、動画の評価が決定されて、高評価を得た動画はより広く拡散されます。
そのため、TikTokの動画では、最初の数秒でどれだけインパクトを残せるかが重要です。
すぐにスワイプされてしまってはTikTok側からの評価が低くなり、それ以上おすすめに表示されなくなります。
最初にもっとも見せたい場面を入れたりタイトルを工夫したりして、ユーザーが興味を持って動画を最後まで見たくなるような編集を心がけましょう。
5. トレンドを取り入れる
TikTok内で流行っているジャンルやテーマ、音楽などを積極的に活用しましょう。
トレンドを取り入れた動画は、おすすめフィードに表示される確率が上がり、自然と閲覧するユーザーの数も多くなります。
トレンドにマッチするような動画を作成して、その動画がもしバズれば、一度に多くのフォロワーを獲得できます。
「Tiktok for business」で、ジャンル別の人気の投稿などをチェックするのもおすすめです。
6. 分析と検証を行う
投稿した動画の分析と検証を行うことも重要です。
動画の分析には、TikTokのインサイト機能を利用しましょう。
インサイト機能では、下記の3つの項目が確認できます。
- 動画の再生回数
- フォロワー数の増減
- プロフィール表示回数
動画を分析することで良い点や悪い点が判断しやすくなり、今後の動画制作の改善やチャンネルの成長につながるでしょう。
インサイト機能について詳しく知りたい方は、「TikTokインサイトとは?設定方法から分析方法まで徹底解説!」の記事をぜひご覧ください。
TikTokの運用事例2選
最後に、株式会社pamxyが実際に行った、企業のTikTokアカウントの運用事例をご紹介します。
- 株式会社ジンジブ
- THL専門学校
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブ様からは、「高校生に自社サービスの認知を行いたい」というご希望を頂き、弊社では「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
具体的には、下記のような就活の面接時に使えるコンテンツや、エンタメ要素のあるコンテンツまで幅広く企画しております。
- 最後に質問はありますか?と聞かれたときの答え方
- 進学は考えなかったんですか?高卒就活の答え方
- 先輩にいきなり弊社の選考に落ちたらどうしますか?と聞いてみた!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援した結果、半年で再生回数100万回超えが計3本、総いいね数が約30万、フォロワー数は立ち上げの0人から約7,500人まで増加しました。
THL専門学校
THL専門学校 様より「学校の認知拡大と新規入学希望者の集客をしたい」というご希望を頂き、弊社ではZ世代に強い認知力を誇る「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
下記のように、エンタメ要素のあるコンテンツから意外と知らないマナーの紹介まで、幅広く企画しております。
- ブライダル学生あるある
- 飛行機に持ち込んでいい?or 悪い?持ち物3選!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援させていただきました。
運用代行の結果は、半年強で総いいね数が約60万、フォロワー数は立ち上げ初期から約10,000人まで増加、中でも「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」では再生回数300万超えを達成しました。
まとめ
今回は、TikTokの収益化方法や条件、コツなどをご紹介しました。
内容をまとめると以下の通りです。
- TikTokの収益化プログラムに参加するにはいくつかの条件を満たす必要がある
- 収益化プログラム以外の方法では、企業案件や商品・サービスの販売やアフィリエイトなどがある
- 企業のTikTok運用は認知度の拡大や収益の増加につながる
- TikTokの収益化ではフォロワー数やファンの多さが重要
- フォロワーを増やすには統一したテーマで定期的に配信することや分析・検証を繰り返すことが大切
ショート動画の需要が高まる中、TikTokは若年層を中心に広い世代で人気を集めています。
TikTokをビジネスに活かしたいとお考えの方は、ぜひ本記事を参考に収益化を目指してみて下さい。
【先着10社/月】無料相談受付中‼︎
株式会社pamxyのTikTok運用代行
株式会社pamxyでは、TikTok運用代行サービスを行っています。
実際に弊社で運用しているアカウントは、累計フォロワー33万人、TikTok内コンテストで2度優勝、TikTok公式クリエイターに認定されています。
アカウント運用の中で培われたノウハウを生かして、SNS累計登録者200万人超のプロのSNSマーケターがTikTok運用を一からサポートします。
「認知度・ブランディングを高めたい」「TikTokを活用してターゲット層にリーチさせたい」「新商品をPRしたい」といった様々な場面におけるニーズにお答えします。
まずは無料相談でサービスの詳細、メリット、活用事例、成功事例、ご利用プランについてお伝えします。
ぜひお気軽にご相談ください。
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マーケター募集中
pamxyでは累計200万人超のフォロワーを擁するIP事業で培った、SNSや運用型広告における圧倒的知見を惜しみなく活用し、マーケティングのコンサルティング事業を行っています。
YouTube・TikTok・Instagram・TwitterなどのSNSマーケティングおよび運用型広告支援においては、スタートアップから上場企業まで多くの業界・規模の企業様のご支援実績があります。
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