「SNSマーケティングに効果的な戦略が知りたい」
「自社のマーケティングには、どのSNSを利用すべき?」
「SNSマーケティングで成功した企業の事例を参考にしたい」
このように、SNSマーケティングのノウハウを身につけたい方は多いのではないでしょうか。
今はSNSを上手く利用している企業が注目され、売上にも直結する時代です。
しかし、SNSマーケティングは決して簡単なものではなく、緻密な戦略なくしては成功しません。
そこで今回は、SNSマーケティングの戦略をはじめ、主要SNSの特徴や企業の成功事例などをご紹介します。
本記事は、下記のSNSアカウントを自社で運用する編集部が執筆しています。
- YouTubeアカウント『あるごめとりい』登録者数約114万人
- YouTubeアカウント『ミッドナイトムーン』登録者数約21万人
- TikTokアカウント『けんちゃん(あるごめとりい)』フォロワー数約18万人
強力なSNSマーケティング実績をもとに具体的な戦略を記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
SNSマーケティングとは?戦略が重要
SNSマーケティングとは、企業がTikTokやYouTube、InstagramなどのSNSを運用し、集客・販売促進のシステムを構築するための取り組みのことです。
2021年には「TikTok売れ」という言葉が生まれたように、今やSNSがトレンドを生み出す起爆剤となっています。
SNSを上手く活用して戦略を立てることができれば、企業はブランドイメージを作り上げることも売上を伸ばすことも可能です。
今後は、SNSマーケティングに強い企業が、市場をコントロールできると言えるでしょう。
SNSマーケティング戦略が必要な理由3つ
なぜ、企業はSNSを用いてマーケティング戦略を立てるべきなのでしょうか。
その理由を3つ解説します。
- SNSで情報検索する人が増えている
- SNSの市場は年々拡大している
- 商品購入の決め手はSNS
1. SNSで情報検索する人が増えている
Googleで洋服や電化製品などを検索するのと同じように、今の若者はSNSで情報を検索しています。
SNSが流行り始めて間もないころは、情報の質は高いとは決して言えませんでした。
しかし、現在ではSNSも進化していて、多くのプロ意識の高いインフルエンサーがさまざまな商品をおすすめしていることが特徴です。
Z世代の8割以上は、ファッションの検索をInstagramで行っていることが分かっています。
また、多くの企業が自社アカウントを持ち、SNSで情報を発信するようになりました。
そのため、気になる商品やサービスがあればSNSで検索して、商品情報や口コミ、おすすめなどを調べるのが現在では日常化しています。
2. SNSの市場は年々拡大している
総務省による『令和3年通信利用動向調査 ポイント』によると、2020年と2021年では13歳以上のすべての年齢層において、SNSの利用者は増加傾向にあったと報告されています。
また、13歳〜49歳までの国民の約90%が日々SNSを利用しています。
さらに近年では、TikTokやYouTubeショートなどの短尺動画、ライブ配信など、SNSも多様化していることが特徴です。
今後もよりSNSが大きく発展するのは明らかであり、企業にとってSNSマーケティングは必須と言えるでしょう。
3. 商品購入の決め手はSNS
およそ5割の人は、SNS投稿や広告をきっかけに商品の購入を検討することが分かっています。
また、芸能人やインフルエンサーといった著名人に影響されるという人も、3割程度います。
SNSによる発信が大きな力を持ち、人々の購買意欲をかきたてているのは間違いありません。
以前は雑誌やテレビのコマーシャル、ネットの情報を見て、商品の購入を決めるのが一般的でした。
しかし今は、SNSの投稿やライブ配信などの情報を参考に、商品購入を決める人が増えています。
主要SNS6つの特徴とユーザー層
日本で主に使われているSNSは、以下の6つのプラットフォームです。
- LINE
- YouTube
- TikTok
ここでは、それぞれのSNSのアクティブユーザー数やメインユーザーの年齢層、特徴をご紹介します。
1. LINE
- 国内月間アクティブユーザー数:9,200万人(2022年12月時点)
- メインユーザーの年齢層:20~50代
LINEは、日本でもっとも利用者数が多いコミュニケーション型のSNSです。
若年層だけではなく、幅広い年代が利用しています。
日々の連絡手段として、友達や家庭、仕事など、LINEが生活に浸透していることが特徴です。
また、マンガやニュースなど、さまざまなサービスを展開しており、広告も効率的に運用しやすいと言えます。
2. YouTube
- 国内月間アクティブユーザー数:6,500万人(2020年9月時点)
- メインユーザーの年齢層:10~40代
YouTubeは、短尺〜長尺の動画配信プラットフォームです。
エンタメや教育、ビジネスなど、幅広いジャンルの投稿が行われています。
YouTubeでは、収益化が可能な他、ライブ配信機能を用いたライブコマースなどの展開も可能です。
人気YouTuberを起用した企業案件も多く行われています。
YouTubeの企業アカウントの開設や運用については「【YouTube企業アカウント】開設から運用まで徹底解説!」の記事で解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
3. Twitter
- 国内月間アクティブユーザー:4,500万人(2017年10月時点)
- メインユーザーの年齢層:10~40代
Twitterは、テキストをメインとしたコミュニケーション型のSNSです。
トレンドに強いと同時に、拡散スピードが早くバズりやすいことが特徴です。
リツイートやフォローを条件とするTwitterキャンペーンを活用する企業が多く、効率的に集客が行えます。
4. Instagram
- 国内月間アクティブユーザー:3,300万人(2019年6月時点)
- メインユーザーの年齢層:20~30代
Instagramは画像や動画をメインとし、おしゃれで見栄えのよい投稿、いわゆる「インスタ映え」する投稿が人気のSNSです。
Meta社が運営しており、情報精度が高いFacebookのデータベースが利用できるため、ターゲティングが行いやすいと言えます。
ストーリーズ投稿やライブ配信なども活用できる他、インスタグラマーを起用したマーケティングも盛んに行われています。
インスタグラマーを起用したマーケティングについては「【インスタ】インフルエンサーマーケティングとは?支援企業も紹介!」の記事をご覧ください。
5. Facebook
- 国内月間アクティブユーザー:2,600万人(2019年7月時点)
- メインユーザーの年齢層:30~40代
Facebookは若者の利用率が低めで、30代以降のユーザーが多いSNSです。
日本の利用者数は他のSNSに比べるとそう多くありませんが、世界でもっとも利用されているSNSです。
海外向けのビジネスには、大変向いています。
実名登録制をはじめ、既婚や未婚、居住地域など、より正確な情報をもとにターゲティングが行えます。
Facebookは広告配信に大変効果的です。
6. TikTok
- 国内月間アクティブユーザー:1,690万人(2021年10月時点)
- メインユーザーの年齢層:10~20代
TikTokは短尺動画のプラットフォームで、若者ユーザーを中心に利用者が急増しているSNSです。
拡散力が高く、多くのバズを生み出しています。
撮影から編集・投稿までスマホで手軽に行えるため、企業としても運用しやすいSNSと言えるでしょう。
ハッシュタグチャレンジなど、ユーザー参加型の広告が高く拡散力を持っています。
ハッシュタグチャレンジの広告については、「TikTokハッシュタグチャレンジ|メリット・費用から成功事例まで」の記事でより詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
SNSマーケティングの戦略8つ
SNSアカウントを作成しても、上手く活用できなければ売上には直結しません。
戦略を立てて運用することで、ターゲットユーザーを効果的に集客できます。
ここでは、SNSマーケティングの戦略を8つ解説します。
- ペルソナ設定とSNSの選定
- SNSの企業アカウントの運用
- 競合他社の分析
- ソーシャルリスニング
- SNSキャンペーンの実施
- インフルエンサーの起用
- SNS広告の運用
- ライブコマースの導入
1. ペルソナ設定とSNSの選定
まずは、自社商品やサービスを販売するSNSのユーザー層を明確にして、ペルソナを設定することが大切です。
具体的には、以下のようなターゲットの属性を設定しましょう。
- 年齢層
- 性別
- 思考
- 趣味
- 職業
- 嗜好
ペルソナを決定したうえで、自社が運用するSNSを選定します。
各SNSによって、アクティブユーザーの年齢層や性別が異なるため、自社との親和性を考慮することが重要です。
たとえば、以下のような決め方ができます。
- 30代前半のおしゃれに興味がある女性 → Instagram
- ゲーム好きの20代男性 → TikTok
- 40代後半の海外移住したい男女 → Facebook
また、複数のSNSを同時に運用することで流入経路を増やせます。
FacebookとYouTube、TikTokとTwitter、Instagramなど、SNSを組み合わせて利用することがおすすめです。
2. SNSの企業アカウントの運用
SNSの選定ができたら、企業アカウントを開設して運用を開始しましょう。
企画を考案し、定期的な投稿・分析・改善を繰り返します。
フォロワーを増やし、ユーザーからのいいねやコメント、拡散アクションなどのエンゲージメント率を高めていくことがポイントです。
エンゲージメント率が高いとSNSがバズりやすくなり、集客も効果的に行えます。
SNSの企業アカウント開設に関しては、以下の関連記事をご覧ください。
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3. 競合他社の分析
自社と同じジャンルの競合他社が、SNSをどのように運用しているのか分析することも大切です。
Google検索やSNS検索により、自社が狙うキーワードで上位検索される競合をベンチマークとして設定しましょう。
競合分析ツールを利用して、他社の動向を確認できます。
月額10,000円程度で、10アカウントの競合のエンゲージメント率などを自社と比較できるサイトもあります。
4. ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、SNS上に書き込まれるユーザーの声をデータ化して分析するマーケティング戦略の一つです。
シンプルなやり方としては、検索機能で自社の評価を調べたり、口コミサイトを見たりなどが挙げられます。
その他には、無料または有料の専用ツールを利用することが可能です。
自社メディアだけではなく、さまざまなSNS上に投稿された評価を確認しましょう。
顧客のリアルな声を聞くことで、ニーズを的確に読み取れます。
ソーシャルリスニングは、商品の開発や改善、トレンドの予測にも役立つと同時に、炎上対策にも有効です。
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5. SNSキャンペーンの実施
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フォロワー獲得や新商品の宣伝など、目的に応じてSNSキャンペーンを行いましょう。
- フォロー&リツイートでオリジナルノベルティグッズプレゼント
- フォロー&画像の投稿で自社商品を抽選でプレゼント
- フォロー&来店で10%オフ
ユーザーにとってお得なキャンペーンを実施することで、フォロワーを増やしつつ宣伝・拡散効果が期待できます。
6. インフルエンサーの起用
自社がターゲットとするユーザー層と合致するインフルエンサーに、商品のPRを依頼できます。
インフルエンサーに自社商品の魅力を伝えてもらうことで、ユーザーの心に響きやすくなります。
2022年の国内のインフルエンサーマーケティング市場は600億円以上、今後5年で1,000億円規模になる見込みです。
SNSでもっともインフルエンサーマーケティングが行われているプラットフォームはYouTubeです。
次いで、Instagramとなっています。
ショート動画がトレンドのため、今後はTikTokのインフルエンサーマーケティングの需要が高まることが予想されます。
TikTokを活用したインフルエンサーマーケティングをご検討中の方には、「TikTok案件の相場は?インフルエンサーのマッチングサイトを5つ紹介」の記事もおすすめです。
7. SNS広告の運用
各SNSで、画像広告や動画広告をはじめとした、さまざまなタイプの広告を取り扱っています。
ターゲットを設定したうえで、各SNSのデータベースにより親和性の高いユーザーに広告が配信されます。
主なSNS広告の課金システムは以下の通りです。
- インプレッション課金:1,000回広告が表示された時に課金される
- クリック課金:ユーザーが広告をクリックした時に課金される
- 動画再生課金:ユーザーが動画を再生した時に課金される
予算や広告運用期間なども柔軟に設定できるため、運用しやすいことが魅力です。
8. ライブコマースの導入
SNSのライブ配信が浸透してきている中、リアルタイムで商品をオンライン販売するライブコマースが注目を浴びています。
ライブコマースでは、配信者とユーザーがコミュニケーションを取りながら、新感覚の購入体験ができることが特徴です。
2015年ころから中国ではライブコマースの運用が始まり、市場が拡大し続けています。
アメリカでも人気に火がついており、日本でも企業が続々と導入し始めているオンラインの販売形態です。
SNSのライブコマース機能をはじめ、ライブ配信中にECサイトへ誘導することにより、商品の売上向上が期待できます。
SNSマーケティング成功事例3社
実際に企業がどのようにSNSを活用し、集客に成功しているのでしょうか。
最後に、SNSマーケティングの成功事例を3社ご紹介します。
- 株式会社STRACT
- ユニクロ
- SHIPS
1. 株式会社STRACT
株式会社STRACTでは、TikTokを運用して商品の最安値がワンクリックで把握できるアプリ『PLUG』のマーケティングを行っています。
CTAボタンが付けられるSpark adsを運用し、55%という高いコンバージョン率を獲得しました。
クリック単価やインストール単価を、最小限に抑えることに成功した事例です。
企業名 | 株式会社STRACT |
利用SNS | TikTok |
マーケティング戦略 | アカウント運用・SNS広告 |
2. ユニクロ
ユニクロは、2020年の誕生感謝祭の際に、ヒカキンを広告塔として起用してYouTubeで宣伝を行いました。
ヒカキンのチャンネルでは、ユニクロ商品開封から始まり、店舗での買い物の様子などが配信されました。
動画は650万回以上再生され、大きな反響があったマーケティング戦略です。
企業名 | 株式会社ユニクロ |
利用SNS | YouTube |
マーケティング戦略 | インフルエンサーの起用・キャンペーン |
3. SHIPS
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SHIPSでは、LINEをはじめ、InstagramやTwitter、FacebookやYouTubeなど、多くのSNSを活用してマーケティングを実施しています。
スタッフによるインスタライブも開催している他、WEB限定のタイムセールなども実施して、集客に成功している企業です。
各SNSでライブ配信やキャンペーンの告知をすることで、多くの流入経路を作っています。
企業名 | 株式会社STRACT |
利用SNS | LINE、Instagram、Twitter、Facebook、YouTube |
マーケティング戦略 | アカウント運用・キャンペーン |
まとめ
SNSマーケティング戦略をはじめ、主要プラットフォーム、企業の成功事例などをご紹介しました。
今回の記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- 情報検索ツールとしての需要が高まりつつあるSNSを企業は積極的に活用すべき
- 自社のユーザー層と親和性の高いSNSを運用する
- SNSマーケティング戦略では競合他社の分析やソーシャルリスニングを行う
- インフルエンサーを起用した宣伝も効果が高い
- ライブコマースは新たなオンラインの販売形態として注目されている
SNSもさまざまな機能が増えており、今後さらに多様化する可能性があります。
トレンドやユーザーニーズをその都度把握し、柔軟に戦略を立てることが大切です。
SNSマーケティングを活かしてブランディング強化や販路を増やし、集客につなげていきましょう。
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