企業の広報/マーケティング戦略としてSNSを利用するケースが増えています。
その中でもTikTokは書籍や音楽、番組視聴といったコンテンツへの支出金額は、他のSNSよりも頭一つ抜き出ている状態です。
また、TikTokのメインユーザーは若年層ですが、ユーザーの平均年齢は年々上昇傾向にあります。
そのため、今後の広がりを見据えて30代や子どもに影響を受けやすい40代のユーザー層もターゲットにしやすいです。
この記事では、ビジネスに使いやすいSNSであるTikTokの、ビジネスアカウントの作り方から成功事例まで紹介します。
マーケティング戦略についてより詳しく知りたい方は、TikTokマーケティング戦略を徹底解説!【TikTok集客】も参照してください。

TikTokビジネス(企業)アカウントの作り方
TikTokでビジネスアカウントを作る方法は個人でアカウントを作る方法と変わりません。
しかし連携できるSNSが多いことなど、少しだけ異なる点もあるため、登録の流れについて理解しておく必要があります。
ここからはTikTokにおけるビジネスアカウントの作り方について解説します。
公式サイトから「登録」ボタンをクリック
TikTokの公式サイトから「ログイン」ボタンをクリックします。
ログイン画面にある「登録」ボタンをクリックすることで、アカウントの作成に入ります。
アカウントを作成する
続いて、TikTokアカウントを作成するためのSNS連携に入ります。
TikTokと連携できる各種SNSアカウントは下記の通りです。
- LINE
- カカオトーク
企業の場合、他のSNSを利用している場合は連携させれば大丈夫ですが、メールアドレスや電話番号を利用することが一般的です。
企業が持っているメールアドレスや電話番号を利用して登録を進めましょう。
基本情報を登録する
最後にアカウントに関する基本情報を登録します。
アカウント作成時に「メールアドレスまたは電話番号」による登録を選んだ場合は、ここでメールアドレスか電話番号の登録が必要です。
ここまで企業用のTikTokアカウントの登録は完了です。
TikTokのビジネスアカウントが出来たら、実際のアカウント運用について学びましょう。
TikTokビジネス(企業)アカウントを作る5つのメリット
TikTokビジネスアカウントの作り方について、ここまで解説しました。
TikTokをビジネスで利用する人はメリットについても理解しておく必要があります。
ここからはTikTokを利用する上でのメリット5つを紹介します。
1. 若者を中心に認知度を向上できる
TikTokは若年層のユーザーが多いSNSであることから、若い年齢のユーザーにリーチしやすい特徴があります。
中高生や20代前半をターゲットとする商品やサービスを提供している企業は、TikTokを使った認知拡大や売上アップを狙うことをおすすめします。
また、TikTok内で生まれた若年層のインフルエンサーも少なくありません。
若年層に人気のインフルエンサーに依頼してPRしてもらうことで、商品やサービスの認知度を拡大させるのも効果的です。
一方で、利用者の平均年齢が34歳と徐々に上がっています。
そのため、10代や20代はもちろんですが、30代や子どもに影響を受けやすい40代のユーザー層もターゲットにしやすいです。
2. 競合他社の参入率が低い
TikTokのビジネスアカウントを利用している企業が少ないことから、競合他社の参入率が低いです。
競合他社が少ない状態で、TikTokを利用することで認知拡大や商品・サービスの売上につながりやすいです。
そのため、今から始めれば競合他社よりTikTok活用の恩恵を受けられます。
3. 始めたばかりでも拡散力に期待できる
TikTokは始めたばかりのアカウントでも拡散力を持つ可能性が高いです。
TikTokのメインページはフォローの有無に関係なく、ユーザーの視聴履歴に基づいて表示されます。
そのため、フォローしていないユーザーに対しても自社のコンテンツを提供できます。
従来のSNSでは、アカウント運用初期にフォロワー以外のユーザーにコンテンツを広めることが難しく、時間がかかりました。
TikTokでは最初から拡散性が高いため、潜在ニーズへの認知拡大が期待できます。
一方で、面白い動画を投稿しなければフォロワー以外のユーザーの目に触れにくくなるため動画の質を高く保つ必要があります。
4. 動画作成のハードルが低い
TikTokは動画編集に関する知識がなくても動画を作成できます。通常、動画を編集するとなるとソフトに関する知識やトレンドなどを理解する必要があります。
しかし、TikTokでは動画作成に必要なツールや音楽、フィルタなどはすべてテンプレートとして用意されています。
そのため、動画編集に関する知識が全くない方でも簡単にトレンド性の高い動画を作成できます。
TikTokならアプリ1つで動画編集を実施できるため、動画マーケティングに苦手意識を持っていた企業でも手軽に参入できます。
動画の作り方についてより詳しく知りたい方は、【1から解説】TikTok動画の作り方完全ガイドも参照してください。
5. 宣伝色が薄い
TikTokは他のSNSと比較して明確な目的を持たずに利用しているユーザーが多いです。
TikTokを利用することで、不意に面白い動画と出会えるという理由からTikTokの利用を続ける人が多く、徐々に利用ユーザーが増えています。
そのため、面白い動画を流せば最後まで観てくれるユーザーが増えることになります。
以上から、TikTokのビジネスアカウントによる投稿は、他のSNSよりも観てもらいやすい特徴があります。
6. 収益化も可能
TikTokアカウントが成長すると、TikTok自体で収益化を行うことができます、
企業の場合だと、TikTokのユーザーに対して自社製品をアピールして購入につなげることも可能です。
TikTok広告で商品の宣伝をする、、というだけではなく、自社のアカウントを成長させ収益化させることで会社の売上を向上させることができます。
詳しくは、【2024年最新】TikTokで収益化する方法・コツを徹底解説!をご覧ください。
成功事例4選を紹介
ここまでTikTokを利用するメリットを紹介しました。
TikTokを利用するメリットは商品の認知拡大や動画作成のハードルが低いなど、新規で動画マーケティングに参入する企業にとっては大きなメリットがあります。
では、実際にどのような企業がTikTokを使った成功をおさめたのでしょうか?
ここからはTikTokを使った動画マーケティングにおいて、成功した事例を4つ紹介します。
グリコ ポッキー
大手お菓子メーカーである江崎グリコが販売しているポッキーは公式アカウントを作成して、イベントを開催しました。
江崎グリコは11月11日のポッキー&プリッツの日に合わせて、さまざまなSNSを通したイベントを開催。
TikTokでは「#ポッキー何本分体操」というハッシュタグをつけた動画を投稿すると、選出された動画が渋谷の街頭ビジョンやTwitter公式アカウントで流されるというキャンペーンを実施しました。
TikTokユーザーは若年層が多いことから11月11日に開催されるイベントに対しても興味が高く、記念日に合わせたイベントが拡散されやすいです。
TikTokを利用する時はハッシュタグを使ったキャンペーンなどを実施して、より若者が参加したくなるイベントを開催すると大きな成果が得られます。
デリッシュキッチン
料理レシピ動画を配信するサービス「デリッシュキッチン」はレシピ動画やアプリの認知拡大に向けて、TikTokを活用しています。
元々が動画配信サービスということもあり、TikTokとの相性が良く、フォロワー数も多いです。
デリッシュキッチンのアカウントが成長した理由としては、TikTokのスマホ表示に合わせた縦動画での編集が挙げられます。
縦動画は視認性に優れており、TikTokユーザーが違和感なく視聴できることからインプレッションやエンゲージメントの獲得につながります。
また、デリッシュキッチンは動画の更新頻度が高いため、新しいコンテンツを期待するユーザーがファンとなりやすいです。
プロフィールページにアプリダウンロード用のリンクがあるため、気になった方がスムーズにアプリを利用できる導線まで整えています。
ローソン
大手コンビニエンスストアであるローソンでは、TikTokを利用して人気商品の「Lチキ」を用いたイベント開催しました。
Lチキを使ったこのイベントは「#いつでもLチキチャレンジ」と題されており、ローソンが提供したLチキの音楽に合わせたダンスが話題となりました。
TikTokは、ユーザーが簡単に利用できる音楽や簡単に踊れるダンスが多いため、音楽やダンスと組み合わせた投稿が非常に多いです。
上記のイベントでもローソンが提供したLチキの音楽と手でLの形を作って踊るダンスが、テンプレートとしてあったことから、ユーザーが参加しやすいイベントになりました。
ローソンの事例のようにオリジナル性がありながらも、ユーザーが簡単に参加できるキャンペーンを実施するのも1つの大きな手段です。
ドミノピザ
ドミノピザでは、公式アカウントを開設するとともに人気のインフルエンサーを起用しました。
インフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらうことで、ユーザーにとって親近感のあるコンテンツができました。
企業が作るPR動画はどうしても宣伝色が強くなってしまい、ユーザーが楽しめない可能性が高いです。
そこで、インフルエンサーの動画スタイルは崩さずにいつも通りの動画を作成してもらい、その動画をPR情報に仕上げてもらうことで、ユーザーに普段の感覚でPR動画を楽しんでもらうことに成功しました。
ドミノピザはKPIとして下記の結果を発表しました。
- 完全視聴率:235%
- エンゲージメント率:489%
インフルエンサーを採用して、ユーザーにも馴染みやすい施策を出すことで商品の認知拡大につながった事例です。
TikTokビジネスアカウントの活用事例についてより知りたい方は企業がTikTokを活用するためのポイントと活用事例10選!を参考にしてください。
https://pamxy.co.jp/marke-driven/sns-marketing/tiktok-ex/
TikTokビジネス(企業)アカウント運用にあたっての注意点
TikTokを使ったビジネスアカウントの運用事例を紹介しました。
TikTokをうまく活用して効果を出している企業は徐々に増えており、アカウント運用を学ぶことによるメリットも大きいです。
しかし、TikTokのビジネスアカウントを運用する上での注意点がいくつか存在します。
ここからはTikTokビジネスアカウントを利用する上での注意点を紹介します。
楽曲使用に気を付ける
TikTokは動画に楽曲の挿入が可能ですが、楽曲の使用権に関して気をつけなければいけません。
TikTokは映像と音楽を組み合わせて、ユーザーの記憶に残る動画が作れるプラットフォームですが、著作権に関して気をつけなければ著作権侵害にあたるケースがあります。
下記が、主にTikTok上で著作権侵害あたるケースです。
- CD音源をそのまま利用する
- カラオケ音源をそのまま利用する
- JASRACが管理していない海外楽曲を利用する
- アニメやドラマなどの切り抜き音源を利用する
- 宣伝色が薄い
TikTokはJASRACと包括提携しているため、アプリ内の素材は利用可能です。
アニメやドラマに関しては管理されていないため、勝手に切り抜いて利用した場合は著作権侵害にあたります。
広告らしくない投稿を心がける
TikTokへの投稿に関しては広告らしくならないことを心がけましょう。
TikTokは面白いコンテンツが多いことから、広告とは気づかずに動画を視聴するユーザーも少なくありません。
そのため、ユーザーが楽しく視聴できるコンテンツを作成するのが理想と言えます。
逆に宣伝色の強い動画を作ってしまうと、すぐにスキップされてしまい、あまりユーザーに見られません。
ユーザーが出来るだけ楽しめるコンテンツを作ることがTikTokで効果を生み出す第一歩です。
ユーザーを飽きさせないような投稿を心がける
TikTokで重要になるのはユーザーを飽きさせない投稿です。
高い頻度での動画の更新がなければユーザーの記憶に残ることは難しいと考えた方が良いです。
特に多くのコンテンツが更新されるプラットフォームであるため、投稿頻度が一定数なければ自社が投稿したコンテンツが見られる可能性も低くなります。
ユーザーの記憶に残っていれば、ファンとなり自社のことをより深く知ってくれる可能性が高まります。
飽きさせない投稿を続けるためにも、投稿頻度は出来るだけ高めましょう。
TikTokの運用事例2選
最後に、株式会社pamxyが実際に行った、企業のTikTokアカウントの運用事例をご紹介します。
- 株式会社ジンジブ
- THL専門学校
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブ様からは、「高校生に自社サービスの認知を行いたい」というご希望を頂き、弊社では「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
具体的には、下記のような就活の面接時に使えるコンテンツや、エンタメ要素のあるコンテンツまで幅広く企画しております。
- 最後に質問はありますか?と聞かれたときの答え方
- 進学は考えなかったんですか?高卒就活の答え方
- 先輩にいきなり弊社の選考に落ちたらどうしますか?と聞いてみた!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援した結果、半年で再生回数100万回超えが計3本、総いいね数が約30万、フォロワー数は立ち上げの0人から約7,500人まで増加しました。
THL専門学校
THL専門学校 様より「学校の認知拡大と新規入学希望者の集客をしたい」というご希望を頂き、弊社ではZ世代に強い認知力を誇る「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
下記のように、エンタメ要素のあるコンテンツから意外と知らないマナーの紹介まで、幅広く企画しております。
- ブライダル学生あるある
- 飛行機に持ち込んでいい?or 悪い?持ち物3選!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援させていただきました。
運用代行の結果は、半年強で総いいね数が約60万、フォロワー数は立ち上げ初期から約10,000人まで増加、中でも「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」では再生回数300万超えを達成しました。
まとめ
今回はTikTokにおけるビジネスアカウントの作成方法や活用事例を紹介しました。
ビジネスアカウントの作成方法に関しては、メールアドレスや電話番号を利用した登録方法になるため、他のSNSと違いはありません。
TikTokのビジネスアカウントを作成するメリットとしては、
- 若年層にアプローチしやすい
- 競合他社の参入率が低い
- 始めたばかりでも拡散されやすい
- 動画作成のハードルが低い
- 宣伝色が薄い
などが挙げられます。
自社のTikTokビジネスアカウントを作り、うまく活用して商品やサービスの認知拡大や売上アップにつなげましょう。
【先着10社/月】無料相談受付中‼︎
株式会社pamxyのTikTok運用代行
株式会社pamxyでは、TikTok運用代行サービスを行っています。
実際に弊社で運用しているアカウントは、累計フォロワー33万人、TikTok内コンテストで2度優勝、TikTok公式クリエイターに認定されています。
アカウント運用の中で培われたノウハウを生かして、SNS累計登録者200万人超のプロのSNSマーケターがTikTok運用を一からサポートします。
「認知度・ブランディングを高めたい」「TikTokを活用してターゲット層にリーチさせたい」「新商品をPRしたい」といった様々な場面におけるニーズにお答えします。
まずは無料相談でサービスの詳細、メリット、活用事例、成功事例、ご利用プランについてお伝えします。
ぜひお気軽にご相談ください。
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マーケター募集中
pamxyでは累計200万人超のフォロワーを擁するIP事業で培った、SNSや運用型広告における圧倒的知見を惜しみなく活用し、マーケティングのコンサルティング事業を行っています。
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