「TikTokで企業アカウントが炎上する原因って何?」 「企業のTikTok炎上事例を知りたい」 「自社がTikTokで炎上した時の対策方法は?」
このように、自社でTikTokを運用するにあたり、炎上について不安に感じている方も多いのではないでしょうか。多くのヒット商品がTikTokから誕生するようになった今、企業の参入が急増すると同時に、炎上のリスクも増えています。
SNSで炎上するのは、インフルエンサーだけではなく企業も同じ。一度炎上すると信頼を回復するのは大変です。そのため、事前にTikTok炎上について理解し、対策を考える必要があります。
これまでに炎上につながった企業の事例を参考にすることで、リスクを回避できる可能性も少なくありません。
今回は、企業のTikTok炎上の原因や対策、事例を5つ紹介します。
この記事を最後まで読めば、TikTok炎上の回避法が把握でき、仮に炎上した際にも迅速に対処できるようになるため、ぜひ参考にしてください。
その他のSNSの炎上について知りたい方は、SNS炎上時の対応方法!対応事例も解説も合わせてご確認ください。
企業のTikTok炎上とは?
企業のTikTok炎上とは、企業アカウントによる投稿やアクションなどがきっかけで、批判や誹謗中傷などが殺到し、広く拡散されることを言います。
加えて、外部からのリークがTikTokで拡散され、炎上にいたるケースも少なくありません。
企業が炎上すると、以下のような状況に陥る可能性が高くなります。
- クレームが多発する
- 信頼を失う
- 商品の売り上げが落ちる
- 株価が下がる
TikTokはビジネス業界でも大きな影響力を持つSNSで、投稿により商品がバズる「TikTok売れ」という現象が起きるほどです。企業にとってメリットが多い分、炎上した際のダメージも大きいことが特徴です。
信頼が回復できなければ倒産のリスクもあるため、日頃からさまざまな状況を想定した管理や対策が必要と言えます。
TikTok売れについてもっと知りたい方は、TikTok売れとは?成功事例7つを紹介!を参考にしてください。
TikTok炎上が起こる仕組み5ステップ
よく耳にするSNSによる炎上ですが、一体どのような形で原因が発生し、世間に広まっていくのでしょうか。
炎上し始めた時に早急に対処できれば、炎上する前に防げるケースもあるかもしれません。
TikTok炎上が起こるステップは以下の通りです。
- TikTokで炎上の元となる投稿が行われる
- 批判コメントが書き込まれる
- 批判コメントの数やシェア数が増える
- 他のSNSにも拡散される
- テレビやネットニュースやまとめサイトに掲載される
どのようなアカウントにも批判コメントがくることがありますが、それらに同調するユーザーが増えてきた時もは要注意。
炎上の前兆と考え、企業としても説明や謝罪など次の行動の準備が必要です。
また、TikTokは他のSNSよりもコメントやシェアなどのエンゲージメント率が高い傾向にあり、炎上の際はマイナス面に作用します。
さらに、エンゲージメント率の高さが拡散につながり、1日で関連投稿が何百万回と視聴されて大炎上を引き起こす可能性があります。
企業のTikTok炎上が起こる原因5つ
炎上する際には必ずきっかけとなる投稿があります。
TikTokで企業炎上の火種となる原因を意識しておくことで、事前に避けられるケースも少なくありません。
ここでは、企業のTikTok炎上が起こる原因を5つ解説します。
1. 不適切発言
企業のTikTok投稿を担当する社員が、悪意はなくても批判の的になることも多々あります。
動画内で不適切な発言をしたり書き込んだりしてしまうことが原因です。
具体的には、以下のような不適切発言はNGと言えます。
- 日本にとって悲しい出来事が起こった日の無神経な投稿
- 人種やジェンダー差別などにつながる発言
- 政治や宗教に関する偏った発言
- パワハラともとれる発言
- 有名人のプライバシー暴露
企業アカウントから不適切な発信がされた場合は、企業の声として受け取られるため注意が必要です。
2. 非常識的な行動
アルバイトや若い社員などが会社のSNSを運用する際には、行動にも気をつけなければなりません。
従業員の悪ふざけの様子が拡散され、企業のイメージを損なう恐れもあります。
また、いじめや商品を粗末に扱う様子なども、批判の原因になります。投稿する前には、責任者が確認することが大切です。
その他、商品を粗末に扱う様子や非常識な行動が、顧客によって撮影され‘TikTokに投稿されるケースも少なくありません。
3. ステマ疑惑
企業案件としてインフルエンサーを起用する際には、宣伝であることを隠してはなりません。
インフルエンサーが普段から使っている私物に興味を持つユーザーが多いことは確かです。
しかし、実際は違うのに案件であることを隠して紹介する行為は、ユーザーを欺くステルスマーケティングと見なされます。
インフルエンサーを起用する際には動画内で広告であることを言及、またはハッシュタグで「PR」と記載するようにしましょう。
4. 内部告発
企業の労働条件や環境に不満を持つ社員が、内情を動画で暴露してしまうケースもあります。
また、不正や不祥事などもSNSから表沙汰になるのが今の時代です。
ブラックな企業というイメージがついてしまわないように、社員にとって働きやすい職場づくりやリスク管理の強化などが必要です。
5. 社員の誤送信
社員が会社のPCから自身のSNSをチェックすることにより、誤送信を引き起こす可能性があります。
自身のアカウントだと思い込み、企業として相応しくないコメントをすると問題になってしまうため注意しましょう。
企業のTikTok炎上を防ぐための対策4つ
「あの時、もっと気をつけていたら炎上は絶対に防げたのに…」そう後悔しても、いったん燃え始めると事態の収集には時間がかかります。
できることならTikTok炎上は避けて通りたいもの。
ここからは、企業のTikTok炎上を防ぐための対策を4つ解説します。
- 社内研修の実施とマニュアル作成
- チームでの運用体制を整える
- ネットパトロールを実施する
- 運用代行会社に制作を依頼する
1. 社内研修の実施とマニュアル作成
SNS運用について社内で明確なルールがない場合は、さまざまな問題が起きやすくなります。
社内研修を実施して、炎上によって企業にどのようなリスクがあるのかを説明しましょう。
不適切発言や非常識な行動の例を記載し、社員で共通認識を持てるように教育することで、炎上の防止につながります。
2. チームでの運用体制を整える
社員が1人で企画を考えて、動画を作成するようなシステムにしないことが大切です。
特に若い社員の感性はプラスに働くことも多いですが、ラインを超えると炎上につながることも少なくありません。
複数人で企画や動画内容を念入りにチェックするような体制を整えましょう。
3. ネットパトロールを実施する
普段から、自社に関連するネガティブな書き込みがないか、TikTokを確認することで、事前にネガティブな情報の拡散を阻止できる可能性もあります。
有人監視やAIによるモニタリングなどを実施する会社もあるため、必要に応じて利用するのも一つの手です。
4. 運用代行会社に制作を依頼する
運用代行会社とは、動画の企画から制作までを代行してくれる会社です。サービス内容は会社によって様々ですが、運用代行会社はTikTokのプロなので事前に炎上を防ぐノウハウを持っています。
炎上を防ぐには運用代行会社に依頼するのも1つの方法です。
おすすめの運用代行会社について知りたい方は、【2024年6月最新版】TikTok運用代行会社おすすめ18選!費用感も紹介をご覧ください。
TikTok炎上した時の企業の対処法3つ
事前に炎上を阻止できればよいにこしたことはありません。
しかし、TikTokの拡散力により、あっという間に気づいたら炎上に巻き込まれていたというケースもあるでしょう。
ここでは、実際に自社がTikTok炎上した時に、どのような対処をすべきか解説します。
- すぐに事実確認を行う
- 謝罪文を上げて投稿を削除する
- 炎上関連のキーワードを調整する
1. すぐに事実確認を行う
最初に早急にすべきことは、TikTok炎上の原因特定です。
自社がどういった形で炎上したのか、または巻き込まれているのかを把握する必要があります。
具体的には、次のような可能性が考えられるでしょう。
- 社員の不適切言動
- 誤解
- 誹謗中傷
炎上について説明しなければ世間が納得しないため、事実をはっきりさせることが重要です。
2. 謝罪文を上げて投稿を削除する
TikTokで炎上した投稿を削除するにあたり、必ず謝罪動画や説明動画、文章なども同じタイミングで投稿しましょう。
投稿だけが削除された状態になると、さまざまな憶測を呼び炎上が拡大しかねません。
事実確認の結果、自社に落ち度がある場合は謝罪、その他の理由で投稿を削除する場合は説明をしましょう。
再生回数を取るために編集動画が出回る可能性もあるため、投稿を削除する前に保存しておくことも大切です。
3. 炎上関連のキーワードを調整する
炎上した際は、多くのユーザーが炎上関連ワードで企業を検索します。
そのため、企業名を入れると検索候補キーワード上位に炎上関連のワードが出てくるようになり、企業に対するネガティブなイメージが広がります。
商品やサービスを調べたいだけの一般のユーザーにまで、炎上キーワードが目に入ってしまうのはよくありません。
ポリシーに違反するようなキーワードは、Googleに削除依頼が可能なため、問い合わせてみましょう。
企業のTikTok炎上事例5つ
これまでに、さまざまなSNSプラットフォームで企業の炎上が発生しています。TikTokではどのような事例があるのでしょうか。
特に注目された炎上内容を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 【コンビニ】防犯カメラから女性を覗き見
- 【コンビニ】商品を床に投げる店員
- 【飲食店】商品をつまみ食い
- 【住宅工業メーカー】受水槽に侵入
- 広告代理店・新入社員の無表情なダンス
1. 【コンビニ】防犯カメラから女性を覗き見
コンビニ店員2人が、防犯カメラを悪用し、女性客の胸元などを覗いて盛り上がる様子がTikTokに投稿され、炎上しました。
また、店員はお店のルールも守らずにマスクなしで喫煙もしており、企業に対する不信感を訴える批判の声が多く寄せられた事例です。
投稿はすぐに削除されましたが、他のSNSなどでも多く拡散され、店舗が特定されました。
企業は、不適切な行為が行われたことを認め、厳重処分することを説明しましたが、イメージダウンにつながったのは言うまでもありません。
2. 【コンビニ】商品を床に投げる店員
コンビニは利用者が多く営業時間も長い分、炎上の火種が生まれやすいことが特徴です。
コンビニ店員が商品を床に投げる様子がTikTokで投稿され、他のSNSで拡散されました。
動画を撮影した人物は「店長を呼べ笑」というテキストを記載し、コメント欄では店員としてあるまじき行為だという批判の声が相次ぎました。
炎上後の対処に関する情報は見つかりませんでしたが、このような動画が拡散されると企業の信頼性を損ねます。
3. 【飲食店】商品をつまみ食い
飲食店で働くスタッフが、メニュー商品を作りながらつまみ食いする動画がTikTokで炎上。
また、キッチン内でスタッフは、マスクやグローブもしていなかったこともあり、企業の衛生管理についても疑問視する声が多く挙がりました。
たった1人のスタッフの行動により、「あのお店は不衛生だから…」というマイナスイメージがつくため、企業としてはスタッフ研修や教育を日頃からしっかり行う必要があります。
4. 【住宅工業メーカー】受水槽に侵入
企業の関係会社の男1人が受水槽に水着姿で侵入し、泳ぐ様子がTikTokに投稿されました。
他2人の男が撮影し、動画内で「気持ちいい」「受水槽で泳いでま~す」など非常識な行動と不適切な発言により炎上しました。
企業は事実関係の確認をはじめ、問題行動を引き起こした関係会社の男を特定し、県警に被害届を提出。
男2人が偽計業務妨害の容疑で書類送検される事態となりました。
企業は、不快な思いをさせた住人に対し、飲料水の配布を行っています。
5. 広告代理店・新入社員の無表情なダンス
広告代理店に入社した新卒社員5人が、初日からTikTokで無表情ににダンスを踊る姿が話題となり炎上。
広報の女性社員が強制的に新入社員を踊らせているのではという憶測が飛び交いました。
日々投稿される動画内で新入社員の人数が減り、3日以内に3人の新入社員が辞めているなど、批判的なコメントが多く寄せられた炎上事例です。
TikTokの運用事例2選
最後に、株式会社pamxyが実際に行った、企業のTikTokアカウントの運用事例をご紹介します。
- 株式会社ジンジブ
- THL専門学校
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブ様からは、「高校生に自社サービスの認知を行いたい」というご希望を頂き、弊社では「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
具体的には、下記のような就活の面接時に使えるコンテンツや、エンタメ要素のあるコンテンツまで幅広く企画しております。
- 最後に質問はありますか?と聞かれたときの答え方
- 進学は考えなかったんですか?高卒就活の答え方
- 先輩にいきなり弊社の選考に落ちたらどうしますか?と聞いてみた!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援した結果、半年で再生回数100万回超えが計3本、総いいね数が約30万、フォロワー数は立ち上げの0人から約7,500人まで増加しました。
THL専門学校
THL専門学校 様より「学校の認知拡大と新規入学希望者の集客をしたい」というご希望を頂き、弊社ではZ世代に強い認知力を誇る「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
下記のように、エンタメ要素のあるコンテンツから意外と知らないマナーの紹介まで、幅広く企画しております。
- ブライダル学生あるある
- 飛行機に持ち込んでいい?or 悪い?持ち物3選!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援させていただきました。
運用代行の結果は、半年強で総いいね数が約60万、フォロワー数は立ち上げ初期から約10,000人まで増加、中でも「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」では再生回数300万超えを達成しました。
まとめ
TikTokで炎上が起こる原因や仕組み、事例などについて解説しました。今回の記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- TikTokで炎上が起こる主な原因は不適切発言や非常識な行動
- 社員に対してSNS運用マニュアルや研修を実施することが大切
- TikTok炎上対策としてネットパトロールを依頼するのもおすすめ
- 炎上した場合は事実確認をしたうえで謝罪や説明を行う
TikTokは企業にとって、使い方次第で商品やサービスの売上に直結する強力なプラットフォームです。
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株式会社pamxyのTikTok運用代行
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アカウント運用の中で培われたノウハウを生かして、
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