今や、マーケティング施策にSNSは欠かせない存在です。
中でも、TikTokは右肩上がりで利用者数を伸ばしており、それに伴い、導入する企業も増えています。
特に、TikTokで「バズる」ことができれば、不特定多数のユーザーに投稿を見てもらえ、それにより売上やコンバージョンの向上につながります。
しかし、
- どうすればバズるのか分からない
- バズりやすいジャンルはあるの？
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、TikTokでバズるためのポイントや人気のジャンルをアカウント例と共に解説します。最後まで読み、自社のアカウント運用にお役立て下さい。
TikTokの「おすすめ」に載るにはジャンル選択が重要
TikTokでバズるためには、「おすすめ」に掲載されることが重要です。
TikTokの「おすすめ」とは、運営側がユーザーの趣味や嗜好に合う動画をピックアップして掲載する機能のことです。
自分の好みの動画が流れるため、ほとんどのユーザーはおすすめをチェックするといわれています。
そのため、おすすめに掲載されれば、多数のユーザーに閲覧されてバズる可能性も上がるといえます。
おすすめに掲載されるためには、以下のような評価基準を満たす必要があります。
- いいね、コメントが多い
- 視聴時間が長い
- シェア率が高い
- 人気ジャンルの投稿
TikTokの動画ではいいねやコメントをしたくなる「動画の質の高さ」が重要なポイントになります。
加えて、「人気ジャンル」でトレンドを抑えることを意識することで、よりユーザーの支持が得やすくなります。
そのため、人気のハッシュタグなど、TikTok内でどんなものが流行っているのかチェックすることを心がけましょう。。
おすすめに載る方法についてより詳しく知りたい方は、TikTokアルゴリズム攻略完全版！おすすめ動画の仕組みとはをご覧ください。
TikTokで人気の9つのジャンル
TikTokでバズりやすい、人気ジャンルを9つ紹介します。
- ダンス・踊ってみた系
- 音楽・歌ってみた系
- YouTubeの切り抜き系
- ハウツー・知識系
- ビューティー・ファッション系
- おもしろ・ネタ系
- ファッション系
- グルメ系
- 癒し系
人気のアカウント例も紹介するため、運用の参考にしてください。
ダンス・踊ってみた系
TikTokの中でも、「ダンス」や「踊ってみた系」は人気ジャンルです。「踊ってみた系」とは、さまざまな楽曲の振り付けをコピーし、「踊ってみた」という題目でダンスする動画の投稿です。
主に10代から20代の投稿者が多く、個人からグループまで、さまざまなユーザーが投稿しています。
トレンドの音楽に合わせて踊る動画は、一瞬で目を引くため、ユーザーの目に留まりやすいというのも特徴です。
また、もともとYouTubeで人気のジャンルのため、昔から馴染みのあるユーザーも多いといえます。
最近では昔懐かしい曲に合わせたダンスも人気です。
例えば、1993年に発売された広瀬香美「ロマンスの神様」や、1996年に発売したスピッツ「チェリー」といった楽曲をアレンジしてダンスする動画も流行っています。
ダンスや踊ってみた系のユーザーの中でも、「localcampione（ローカルカンピオーネ）」という三人グループが人気です。
TikTok内で、さまざまな振り付けをヒットさせた実績を持ち、TikTokのフォロワー数は95万人以上。動画運用の参考にもなるため、一度チェックしてみてください。
音楽・歌ってみた系
「音楽」「歌ってみた系」も人気のジャンルです。「歌ってみた」は、踊ってみたと同様に、有名な曲を歌った動画のことで、カバーと同じといえます。
YouTubeでも人気のジャンルなので、馴染みのあるユーザーも多いのが特徴です。
また有名な歌手が新作の楽曲をTikTokに投稿するなど、さまざまな音楽が投稿されています。
最近では、TikTokで注目を浴び、発売後に大ヒットとなったシンガーソングライター・瑛人の「香水」が有名です。
2019年4月にリリースされましたが、現在でもTikTokのBGMに使用されたり、他のアーティストたちからカバーされたり人気があります。
このように、TikTokから楽曲がヒットする例などもあり、新しい才能を見出すプラットフォームとしても注目されています。
YouTubeの切り抜き系
TikTokの投稿で人気のジャンルの1つが、「YouTubeの切り抜き系」の動画です。YouTube投稿の一場面を切り抜き、それをTikTokに投稿するのが「YouTubeの切り抜き」です。
実際に、TikTokの「youtube切り抜き」というハッシュタグを見てみると、2022年12月現在では、3億回以上の視聴回数にのぼります。
シンクタンク・Z総研が実施した調査によると、全国の12〜25歳の女性409名の内、全体の25.7％が、好きなYouTuberの投稿から切り抜き動画を作成し、TikTokやInstagramに投稿していると回答していました。
これは1995年以降に生まれた「Z世代」を対象とした調査で、好きなアーティストやYouTuberをもっと世間に知って欲しいという気持ちから、切り抜き動画を作成する人が多いようです。
このように、自ら投稿者として顔出しをしなくとも、切り抜き動画を積極的に投稿する人が多く、「YouTube切り抜き系」の投稿で、多くのフォロワー数を獲得しているアカウントもあります。
例えば「kirinuki_nippon（切り抜きニッポン）」は、「人生に役立つ動画の切り抜き」をテーマに切り抜き動画を投稿し、現在のフォロワー数は4,000人以上です。
0から動画を作成する必要がないため、切り抜き動画を上手く活用してアカウント運用するのも有効な手段といえます。
ハウツー・知識系
「ハウツー・知識系」とは、その名の通り、持っている知識や使い方などのノウハウを教える動画を意味します。
例えば、「オシャレな絵の描き方」「スカーフをオシャレに着こなす方法」「一眼レフカメラの使い方」「防災時に役立つ知識」といった内容を投稿するジャンルです。
初心者でも役立つ知識や実践しやすいハウツー動画が人気で、「自分もやってみたい」「これならできそう！」と思わせることがポイントです。
企業例として、「calbeesapporo（サッポロポテト公式）」アカウントを紹介します。
お菓子メーカーのカルビー株式会社が販売している「サッポロポテト」の公式アカウントです。
サッポロポテトにまつわる豆知識や食べ方などさまざまな情報を提供しています。
また「サッポロポテトでお菓子リュック作ってみた」という動画は、3万8,800いいねが付くなど、フォロワーが楽しめる動画作りも参考になるといえます。
コスメ・ビューティー系
トレンドのメイクやビューティーアイテムを紹介するジャンルも人気です。
メイク動画は、メイク前の状態からメイク中、完成までの一連の流れが動画になっているため、ユーザーが真似しやすいというメリットがあります。
途中でメイクのテクニックを解説していることも多く、丁寧で分かりやすい解説つきの動画は、ユーザーの支持を得やすいでしょう。
また複数のコスメを比べたり、肌の特性に合うコスメを紹介したりする動画も人気です。
例えば、化粧水であっても「乾燥肌の人に向いているもの」や「オイリー肌の人に向いているもの」で全く異なります。
そのため、さまざまなユーザーに配慮した商品を紹介することで、より「有益な情報を投稿するアカウント」と認識してもらえます。
企業のアカウントでおすすめなのが「shiseido.beauty.journey（資生堂 ビューティージャーニー）」です。
資生堂の美容部員が、さまざまな美に関する情報を投稿しており、メイクのやり方や道具の扱い方など、幅広い情報が得られるのも特徴です。
おもしろ・ネタ系
「おもしろ・ネタ系」は、老若男女問わず、多くの人に愛されているジャンルの1つです。
TVやYouTubeなどから、芸人のネタや面白い場面、自分の身の回りであったクスッと笑える場面などの動画を投稿します。
例えば、「思わず笑った結婚式の余興」「芸人の大好きなネタ」など、笑いにまつわる動画が、このジャンルに当てはまります。
おもしろ・ネタ系の動画は、「何度も見てしまう」「友達にもシェアする」といった行動が起こりやすく、人気が出ると視聴回数が一気に増加したり、シェアされやすくバズりやすかったりするのも特徴です。
企業アカウント例として「omocoroch（【公式】オモコロチャンネル切り抜きch）」を紹介します。
オモコロとは、2005年10月にスタートした「ゆるく笑えるコンテンツ」に特化したWebメディアです。
おもしろ系に特化しており、幅広い年齢層に人気のサイトです。TikTokは切り抜きがメインのアカウントですが、フォロワーは3500人以上と人気があります。
ファッション系
トレンドのコーディネートやトレンドアイテムの紹介といったファッション系の投稿も人気のジャンルです。
特に「プチプラブランド」のアイテムを着まわす動画や新作アイテムを紹介する動画が視聴回数が伸びやすい傾向にあります。
ファッションは定期的に新作が出るため、ネタに困らないというメリットも特徴です。
例えば、ユニクロのアイテムを紹介する動画でも「秋冬の新作アイテム」や「有名ブランドとコラボアイテム」「ライフスタイルで人気のアイテム」など、さまざまな切り口で動画を作成できます。
コーディネートに悩むユーザーも多いため、「身長」や「体重」別でおすすめのアイテムを紹介したり、「垢ぬけの方法」「簡単に着回しできるアイテム」など、ユーザーの悩みを解決する情報を投稿できれば、評価や指示も得やすくなります。
企業例として「uniqlo_jp （ユニクロ【公式】）」を紹介します。ユニクロの最新アイテムを紹介するなど、幅広い情報が掲載されているのも人気です。
グルメ系
幅広い年齢層のユーザーから支持されている人気ジャンルの1つが「グルメ系」です。
料理のレシピや美味しいお店の紹介など、グルメ系はさまざまな情報が掲載できるのも特徴です。
また例えば「東京駅周辺の美味しいパン屋」「名古屋でおすすめの味噌カツ店」「京都で人気のスイーツ」など、地名やグルメのジャンルで検索するユーザーが多いため、それに合わせた動画を作成できれば、視聴回数も伸びやすいといえます。
お店の撤退や新規参入など、環境の変化に合わせて、情報をブラッシュアップできるのもメリットです。
アカウント例として「akiko_lawson （ローソン）」を紹介します。ローソンの新作商品やアレンジレシピなどを掲載しており、多くのフォロワーを獲得しているのも特徴です。
癒し系
かわいい赤ちゃんの動画や自慢のペットを投稿する「癒し系」の動画も人気です。
可愛い動物のクスッと笑える動作の動画なども人気が高く、視聴回数も伸びやすい傾向にあります。
あまり見かけない動物をペットにしている人の個人アカウントに加え、最近では動物園の公式アカウントも増えており、人気の高まりを感じます。
企業例として「adventureworldofficial （アドベンチャーワールド公式）」を紹介します。
アドベンチャーワールドとは、和歌山県にある動物園の公式アカウントです。動物の動画からファンになり、「実際に会いたい！」と思わせる導線作りの参考になるでしょう。
ここまでバズリやすい人気ジャンルを9つ紹介しました。
バズる裏技については、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
今回は、TikTokの人気ジャンルをご紹介しました。本記事の重要ポイントを振り返っていきましょう。
- バズるために「おすすめ」に動画を掲載されよう
- おすすめの掲載には動画の「質」に加えて「人気ジャンル」で投稿することも重要
- 人気ジャンルは「ダンス・踊ってみた系」「音楽・歌ってみた系」「YouTubeの切り抜き系」「ハウツー・知識系」「ビューティー・ファッション系」「おもしろ・ネタ系」「ファッション系」「グルメ系」「癒し系」
本記事で紹介した人気ジャンルを参考に、動画作成で自社に最適なジャンルの選定にお役立てください。
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