ユーザー世界中で10億人以上のアクティブユーザーを抱えるInstagram（インスタ）。
そんなインスタは多くの企業にマーケティング活用の場となるプラットフォームとして注目されています。「その大人気SNSに広告を出して、自社の商品の認知度を高めたい」と考えている広報担当者の方も多いのではないでしょうか？
インスタ広告は、種類が豊富でターゲットに合わせたアプローチができるので企業のイメージアップなどに効果的です。一方で、基本となるメソッドや設定方法を知らないとインスタ広告の本来の強みを最大限生かすことができません。
そのため今回は、そんなインスタ広告の出し方や特徴までこの記事で詳しく解説しています。初めてのインスタ広告出稿や迷った際に、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事：インスタの宣伝機能とは？メリットと使い方のコツを紹介！
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インスタの特徴
まず、インスタ広告を出す前に『インスタユーザーの実態』を知らなければなりません。これはインスタ広告でのマーケティング戦略を考えるときの重要なポイントになるのでしっかり抑えておきましょう。
国内のユーザー数とユーザー層
最新のFacebook社の発表によると、Instagram（インスタ）の国内月間アクティブアカウント数は3,300万人を突破しています。さらに国内アカウント数の43%が男性・57%が女性と少し女性が上回りますが、男女問わず利用されていることが分かります。
また、年代別のInstagram（インスタ）利用率は、15歳〜19歳が65%、20代が57.3%、30代が47.8%、40代が40.2%、50代が29.4%という結果で、幅広い年齢層からも利用されているSNSであることが分かります。
インスタの利用時間帯のピークは？
一日の中でインスタの利用率がピークになる時間帯は、夜の20時〜22時です。また平日や休日ともに、7〜8時、12時〜13時や16時以降の時間帯にも多く利用されています。
インスタ広告では、特定の時間帯や曜日に対してのみ広告が配信されるようなスケジュール設定も可能です。求めるターゲット層がよく利用する時間帯を押さえておくといいでしょう。
インスタの利用目的
インスタは他のSNSと比較しても、「趣味・好きなことに関する情報や情報収集」に使う時間が多い傾向にあります。また、「買い物情報を調べるためにインスタを使う時間が増えた」と回答した人が他のSNSに比べて多い点も注目すべきです。
インスタ広告の出し方
さて、ここから本題に入ります。インスタ広告の出し方は複雑な部分がないとは言えません。
そのため、この手順に沿ってインスタ広告の出し方をマスターしましょう。
インスタ広告の出し方には、以下の2種類があります。
- PCでの出稿方法
- スマホでの出稿方法
スマホでの出稿方法では、誰でも簡単に広告が出せるようになっていますが、一部の細かい設定が使えないので注意が必要です。
PCでの広告出稿手順
PCで広告を出す手順は以下の通りです。
- Facebookアカウントの作成と連携
- 広告マネージャに入る
- 広告作成開始と目的選択
- 広告のセット名とゴール詳細設定
- ターゲットや期間、予算の設定
- 広告クリエイティブの作成と設定
- 広告の最終確認と配信
1つずつ詳しく解説します。
1. Facebookアカウントの作成と連携
まずはじめに、Facebookのアカウントを作成してInstagramのアカウントと連携をします。ここで、Instagramのアカウントを持っていない方はそちらも作成してください。
各SNSアカウントの作成方法は新規登録画面の案内に従って登録してください。
次にFacebookとInstagramの連携です。連携手順は以下の通りです。
- Facebookの画面左に表示されている「ホームボタン（家のマーク）」をクリックします。
- 様々な機能が表示されるので、「ページ」を選択して「＋新しいページの作成」をクリックし、案内に沿ってページを作成します。
- 作成できたら、ページ設定で「Instagram」の項目を選択します。
- 「アカウントをリンク」と表示されるのでそれをクリックします。
- クリックすると、Instagramのログインページに遷移するので、そこで先ほど作成したアカウントのユーザー名（＠は不要）とパスワードを入力してログインします。これで連携が完了しました。
2. 広告マネージャに入る
Facebookのホームボタン（家のマーク）から広告マネージャを選択してください。選択すると自動的に広告マネージャが表示されます。
3. 広告作成開始と目的選択
広告マネージャが表示されたら、画面の左上部にある「＋作成」を選択します。
選択すると、広告のマーケティングの目的選択が表示されます。広告出稿前に何のために広告を出稿するのかを明確にすることが結果を出すための基盤になります。（※選択した目的に応じて実施できる広告の種類が減ることはありません）
4. 広告のセット名とゴール詳細設定
次に、今回作成する広告の名前を設定します。管理のための広告名なので管理しやすい名称を設定しましょう。
続けて、ゴール詳細の設定に移ります。
ゴール詳細は、先ほど選んだ目的に合わせて表示されているためそこから詳細を選択します。例えば、目的でトラフィックを選択していたら、トラフィックの詳細設定が表示されるので、それを選びます。
また次の画面では、ダイナミッククリエイティブとクーポンの設定も可能です。
5. ターゲットや期間、予算の設定
ここからは、広告の詳細設定に入ります。
まず、広告のターゲット（オーディエンス）の設定をします。
- カスタムオーディエンス：メールアドレスや電話番号などを使用してオーディエンスを作成できます。
- 詳細ターゲット設定：ユーザーの関心、興味からターゲットを絞ることができます。
- つながり：自分のFacebookページに「いいね！」した人、提供しているアプリを使用した人など、他でアクションがあったユーザーをフィルタリングできます。
その他にも、地域、年齢、性別、言語で設定することが出来るので、リーチしたいユーザー層に合わせてターゲット設定を行いましょう。
次に、広告配置の設定です。
- 自動配置（推奨）：システムが広告の表示効果を最大化するように自動的に配信場所を最適化してくれます。
- 配置を編集：Instagramなど、広告の配信先を自分で細かく設定できます。ここでFacebookやmessengerだけを選択した場合はInstagramの広告配信が除かれるので、必ずチェックしましょう。
続いて、予算と掲載期間の設定です。
- 広告配信の最適化：ランディングページビューに合わせて、どのように広告を配信するかを設定できます。
- コストコントロール：クリック平均単価を設定することができます。この項目は予算を全額消費することを目指すものになるため、任意です。
- 予算の設定：予算の設定方法は「1日の予算」と「通算予算」の2通りです。「1日の予算」では1日あたりに使用できる予算が設定可能で、広告が配信後に消化金額が予算に達した場合、その時点でその日の広告配信は停止されます。全体の広告配信期間のうちに使用できる予算が決まっている場合は「通算予算」を選択し、金額を設定します。
- 掲載期間の設定：掲載期間の設定は期間を定めず継続して広告を行う「広告セットを今日から継続的に掲載する」と「開始日と終了日を設定」の2通りです。
予算の設定で「通算予算」を設定した場合は広告スケジュールの項目を設定することができ、常に広告を配信する設定や広告の配信を行う曜日と時間を細かに設定することが可能です。
6. 広告クリエイティブの作成と設定
詳細の設定が終われば、最後は広告クリエイティブの設定です。
- アイデンティティの設定：どのアカウントから広告を出稿するかの設定です。連携したInstagramアカウントを選択しましょう。
- 広告形式の選択：広告形式を目的に応じて選びます。
- 見出し、CTA、テキスト設定：ここで広告の内容を記載します。プレビューを参考にしながら、広告の見え方を確認して内容を埋めていきます。
7. 広告の最終確認と配信
全ての設定が終わったら、最後に広告テキストの設定から広告のプレビューを確認します。確認後、問題がないようであれば、「注文確認」ボタンを押しましょう。
審査を経て承認されたら、広告の配信が開始されます。
審査に落ちてしまう原因は、インスタ広告で審査落ちする理由はたった5つ！をご覧ください。
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スマホでの広告出稿手順
次にスマホで広告を出す方法を紹介します。手順は以下の通りです。
- インスタのアカウント作成とビジネスアカウントの取得
- プロフィールから広告作成～配信
それぞれ詳しく解説します。
1. インスタのアカウント作成とビジネスアカウントの取得
インスタのアカウント作成後にモバイル版Instagramをダウンロードします。その後、アプリ内の設定欄でアカウントを選択します。
「プロアカウントに切り替える」をタップし、最もよく当てはまるカテゴリを選択します。
ビジネスかクリエイターかの設定でビジネスを選択すると、ビジネスアカウントの取得完了です。
関連記事：インスタのビジネスアカウントとは？メリット～運用まで解説
2. プロフィールから広告作成〜配信
ビジネスアカウントに設定すると、プロフィール画面に「広告ツール」という表示がでるため、それを選択します。
すでに投稿されている記事の中から、宣伝する投稿を選択します。スマホでは連携しているInstagramのアカウントで、既に投稿されたものだけを広告として配信することができます。
その後、ターゲットの選択とオーディエンス設定、掲載日時と期間や1日の予算を設定します。
支払い方法の追加を完了したら、右下の「今すぐ宣伝」を選択します。その後、審査を経て承認されたら広告の配信が開始されます。
注意点
スマホでの広告出稿では、詳細の選択ができません。
インスタの機能のフィード、ストーリーズ、発見タブ、リールの各配置に自動的に掲載されます。広告の種類の詳細を設定したい場合は、PCでの広告出稿手順を参考にしてください。
インスタ広告の種類
インスタ広告の種類には、ストーリーズ広告・フィード広告・リール広告・コレクション広告・発見タブ広告・写真/動画ポスト広告があります。
広告の種類を把握し、自社商品に適した広告を出すことで広告の効果を拡大できるでしょう
それぞれの詳細ついては「【担当者必見】インスタ広告の種類を徹底解説！」で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。
インスタ広告の費用・課金方法
インスタ広告の課金方法には、インプレッション課金・クリック課金・アプリインストール課金・動画再生課金があります。
広告のそれぞれの費用を把握していない場合、不必要な出費が生じる可能性があるため確認は必須です。
それぞれの詳細については、【インスタ広告】費用や予算は？コスパよく運用する方法を解説！にて詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。
インスタ広告出稿のコツ・失敗しない方法
ここからは、さらに効果的なインスタ広告を出したい人に向けてお伝えします。
効果的なインスタ広告をするためには、運用のコツを把握する必要があります。事前に運用のコツやポイントを押さえておくことで、具体的な目標を立てることができ、更に広告出稿をしたあともブラッシュアップが見込めます。
ゴールを明確にする
インスタの広告出稿を設定する中でも、ゴールや目的を選択しますが、目指すべきゴールを具体的に決めることがコツになります。
例えば、「インスタ広告を使って3ヶ月後までにサイトへのアクセス数を2倍にする」など、具体的なゴールを設定し、逆算してやるべきことや課題を明確にします。
広告クリエイティブの最適化
インスタ広告では、クリエイティブの質が重要になります。
ユーザーはインスタ上であるゆるクリエイティブを閲覧するため、目に止まる写真や動画などのクリエイティブにいかにこだわるかが重要です。
また、広告配置によって画像や動画のサイズを適切に調整することも大切です。
Instagram公式からは、最適な画像サイズとして1080×1920ピクセルが推奨されています。さらに、動画では小さくとも600×1067ピクセル以上のサイズが推奨されています。
ブラッシュアップを忘れない
インスタ広告は出稿後も自由に調整が可能です。
そのため広告予算の再検討やクリエイティブのブラッシュアップをすることで広告の改善や更なる効果が見込めます。足りない課題や要素を見つけて成果につなげましょう！
Instagram運用代行サービスの活用
Instagram運用代行サービスとは、Instagram広告活用やアカウント運用をプロに依頼するサービスです。
このサービスを利用することで、インスタ広告の出稿をプロに依頼して、時間をかけず効果的にインスタ広告を出すことができます。迅速なプロモーション効果を期待する場合には運用代行サービスの活用が必須となるでしょう。
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インスタ広告のよくある質問
広告にハッシュタグは必要？
商品名のハッシュタグは、そのワード自体の認知を広げたい場合は必要となります。ですが、それ以外にサイトHPへの遷移を目的とする場合は、過度なハッシュタグの使用は必須ではありません。
インスタ広告の最低出稿期間は？
最低1日～可能です。 1日～30日の間で設定が可能となります。
インスタ広告の最低出稿費用は？
最低100円～可能です。100円～10万円の間で設定が可能となっています。
まとめ
本記事内容をまとめると以下の通りになります。
- インスタのユーザー層を知る
- PC及びスマホでの出稿方法を理解する
- コツやポイントを踏まえてブラッシュアップをする
インスタ広告は、ツール利用が必要だったり詳細設定の必須事項など利用経験がないと出稿手順の中でつまずいてしまう事も多いかもしれません。
ですが、ユーザー層の調査からも分かるように強力なプラットフォームを持つインスタで広告を行うことは、商品の認知度を高めることに確実に繋がるでしょう。そして広告出稿後も、改善点を見直し続けることでよりその効果はより強く見込めることでしょう。
コツやポイントを踏まえてしっかりインスタ広告を活用してみてください。
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