- YouTubeで新卒採用はできる?
- YouTubeチャンネルで効果的に新卒採用を行う方法は?
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
採用活動がオンラインに移行する中、YouTubeチャンネルを使った新卒採用が注目されています。
本記事では、YouTubeで採用活動をするメリットやコツ、動画の種類、企業事例などを分かりやすく解説します。
また、YouTube以外のSNS採用については「SNS採用完全マニュアル|企業の活用方法や運用のコツを紹介」の記事で解説しています。
複数のSNSを活用しての採用活動を検討している方は、ぜひあわせてご覧ください。
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YouTubeを新卒採用に活かす企業が増加
コロナ禍の影響によりリモートワークが普及する中、採用活動にも大きな影響を与えています。
従来の採用活動では、直接対面での面接や試験などが主な方法でした。
しかし、対面での実施が難しくなったため、採用活動のオンライン化が求められるようになりました。
これまでは「新卒採用専用のWebサイト」を開設していた企業が、現在では「新卒採用専用のYouTubeチャンネル」を運営するケースも増えています。
YouTubeを新卒採用に活かす4つのメリット
YouTubeを新卒採用に活かすメリットを、以下の4つから解説します。
- 自社の雰囲気が伝わりやすい
- 「文章を読まない」学生にアプローチできる
- 新卒採用にかかるコストを削減できる
- 既存社員のモチベーションを向上させる
自社の雰囲気が伝わりやすい
YouTubeを採用活動に活かすメリットには、企業や社員の実際の雰囲気を視覚的に分かりやすく伝えられるという点があります。
単にテキストで情報を伝えるよりも、動画を使用して情報を伝えることで、受け手の理解や共感を深めることができます。
具体的には、職場の様子や業務内容をテキストで読むだけでなく、実際に働く社員の姿やオフィスを動画で見ることで、学生はその企業の雰囲気や職場環境を想像しやすくなるでしょう。
映像を通して、学生が企業に対する興味や親しみを感じやすくなり、さらに自分の将来をイメージしやすくなります。
「文章を読まない」学生にアプローチできる
これまでの採用活動は、主にテキストで情報を伝えていました。
しかし、テキストの場合「読むのに時間がかかる」「最後まで読まれない可能性がある」「本当に伝えたいことが伝わっているのが分からない」というデメリットがあります。
SNSの普及により、短い文章を読む事に慣れている人は大勢います。
しかし、活字離れが進んでいると言われている昨今、長い文章を読むのが苦手な学生が増えてきているのが現状です。
多くの学生に読解力が欠如していると考えると、テキストで情報を伝えるよりは、動画を通して情報を伝えた方が、企業側のメッセージも伝わりやすくなります。
また、YouTubeの動画であれば、スピードを倍速で見たり聞き取れなかった部分を巻き戻してみたりできるので、学生にとってもメリットが多いといえるでしょう。
新卒採用にかかるコストを削減できる
新卒採用でYouTubeを活用することは、採用活動に関連するさまざまなコストを軽減することが可能です。
多くの企業は、新卒採用のための説明会やオリエンテーションなどを、定期的に行っています。
しかし、こういったイベントには、会場のセッティングや配布するパンフレットの印刷など、多くの時間と費用がかかります。
新卒採用向けに会社説明の動画を作成したり、ライブ配信での説明会を実施したりすれば、これらのコストを抑えることが可能です。
いくつかのデバイスとインターネット環境さえあれば、会場費用は必要なく、パンフレットを配布することもないため、印刷に関するコストも節約できます。
さらに、動画を使うことで採用関連の情報を一貫して伝えることができ、採用担当者や現場の社員が都度プレゼンテーションを行う手間を減らせます。
既存社員のモチベーションを向上させる
YouTubeで採用動画を公開することで、既存社員のモチベーションを上げることも可能です。
公開した動画は、学生だけではなく既存社員も閲覧します。
そこで「経営者の想い」「ベテラン社員の想い」など、モチベーションが上がるようなメッセージが伝われば、既存社員のやる気も向上させられます。
YouTubeで新卒採用を行う2つの方法
次に、YouTubeで新卒採用を行うための2つの方法について解説します。
- 社内で動画を作成する
- 外部に依頼する
社内で動画を作成する
まず一つ目は、社内で動画を作成する方法です。
自社で新卒採用のYouTubeチャンネルを立ち上げて、社内で動画を制作するやり方のことです。
外部に動画の制作を依頼するのに比べて、社内で完結するのでコストが抑えられるというメリットがあります。
しかし、チャンネルの運用や動画の制作に対するノウハウや知識が必要という、難点もあります。
外部に依頼する
二つ目は、動画制作会社や運用代行会社などの外部に依頼する方法です。
専門業者に依頼するため、クオリティの高い動画に仕上げることができます。
運用代行会社は、YouTubeチャンネルの運用に関するノウハウもあるので、成果につながりやすいと言えるでしょう。
しかし、その分ある程度の費用がかかるというのがデメリットです。
YouTubeの新卒採用の動画パターン
新卒採用の動画パターンには、以下の4つがあります。
- インタビュー動画
- 職種紹介動画
- オフィス紹介動画
- Web説明会動画
インタビュー動画
インタビュー動画とは、社員への取材を通して「入社の理由」「実際の仕事内容」「仕事のやりがい」などのリアルな声を届ける動画です。
テキストの情報だけでは伝わりにくい、社員の想いや人柄などを伝えられ、企業の雰囲気や働く様子を分かりやすく伝えられます。
職種紹介動画
職種紹介動画とは、企業の業務内容や職種を紹介する動画のことです。
特に、業務内容が分かりにくい職種や専門職などに有効です。
その職種について勉強していても、「実際の働くイメージが湧かない」という学生は多いです。
そこで「社員の一日に密着する」といった内容の動画で、どのような仕事をしているのかを分かりやすく伝えられます。
オフィス紹介動画
オフィス紹介動画とは、会社のオフィス内部や最寄り駅からのルート、近隣の風景などを紹介する動画のことです。
学生の中には、働く場所が快適であるかどうかを重視する人が増えているため、オフィスの細かい部分まで伝えるのがおすすめです。
Web説明会動画
Web説明会動画とは、文字通りWeb上で公開されている会社説明会の動画のことです。
主に、事前に録画した会社説明会の動画を配信する場合と、ライブ配信で行った会社説明会を動画化する場合の、2パターンがあります。
Web説明会動画をチャンネルで公開することは、学生へのアピールとしてとても有効です。
通常の説明会では、オフィスの雰囲気や企業文化を伝えるのは難しいですが、動画を使うことでそれらを直感的に伝えられます。
また、企業の業務内容や概要、経営理念などの情報を伝える手段としても有効です。
新卒採用の動画を作成する際の5つのコツ
続いて、新卒採用の動画を作成する際の5つのコツについて解説します。
今後、採用動画の作成を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 動画の質にこだわる
動画の品質にこだわることは、新卒採用においてとても大切なポイントです。
例えば、社員の一日に密着した動画の場合、「スマートフォンで素人が撮影した動画」と「プロのカメラマンが撮影した動画」では、受け手の印象も大きく変わります。
学生にとっても、高品質の動画を投稿しているYouTubeチャンネルの方が、「本気度」や「情熱」が伝わるため印象も良くなります。
2. 動画を届けたいターゲットを明確にする
新卒採用動画の効果を上げるためにも、まずは動画を届けるターゲットを明確にすることが大切です。
自社が獲得したい人材について、細かくペルソナを設定しましょう
例えば、〇〇大学〇〇学部でラグビー部に所属し、留学経験がある好奇心旺盛な新卒の男性など、イメージしやすいように詳細を決めます。
各部署でどのような人材がほしいのかをヒアリングし、採用担当とのイメージの相違がないように行うことが大切です。
3. 企業のリアルな実態を伝える
学生から信頼してもらうためには、「社員の一日のスケジュール」「さまざまな部署の仕事内容」など、企業のリアルな実態を伝えることも大切です。
良い面だけではなく、仕事の大変な部分やシビアな部分まで伝えきることで、入社後の「思っていたのと違う」といったミスマッチを防ぐことにもつながります。
また、社内のリアルな雰囲気を伝えることで、「この会社は信用できるな」と思ってもらいやすくなります。
4. 自社ならではの魅力をアピールする
自社ならではの「福利厚生」「社員教育」「昇給制度」などの制度や魅力は、しっかりと伝えきりましょう。
こうした企業の魅力を知ることで、学生の「この会社に入りたい!」という入社意欲も高まります。
5. 企業のPRに偏らないように注意する
新卒採用動画は、あくまでも就職活動中の学生へ向けた動画です。
クライアントへ向けた企業のPR動画にならないように注意しましょう。
例えば、会社紹介や企業理念の動画ばかり投稿した場合、PR動画としては有効ですが、就活性にはあまり響かないかもしれません。
YouTubeを新卒採用に活用している企業事例
実際に、YouTubeを新卒採用に活かしている7つの企業事例をご紹介します。
- サイバーエージェント新卒採用チャンネル
- JR東海新卒採用チャンネル
- パーソルキャリア新卒採用部
- GMOインターネットグループ
- ソフトバンク新卒採用
- コメリ新卒採用
- 東急新卒採用
サイバーエージェント新卒採用チャンネル
インターネット広告事業などを手がけるサイバーエージェントでは、「サイバーエージェント新卒採用」チャンネルを立ち上げ、本格的にYouTubeを運営しています。
現時点で33本の動画を投稿しており、チャンネル登録者数は5480人です。
動画の質やサムネにもこだわっており、1つのチャンネルとして継続的に運用しています。
動画では、「内定者の研修プログラム」「内定者座談会」「採用人事が面接で聞きづらい質問に答える」などの内容が多く、就活生にとっては見るだけで参考になる情報が詰まっています。
JR東海新卒採用チャンネル
鉄道関連事業を手がけるJR東海では、採用・インターンシップ事務局が「JR東海 新卒採用チャンネル」を運営しています。
現在までに27本の動画を投稿しており、チャンネル登録者数は2890人です。
JR東海の会社概要や働き方について紹介する「会社・系統紹介編」「職種紹介編」と、社員が仕事への想いを語る「事業紹介編」「仕事編」「トーク編」という5つのジャンルに分かれています。
パーソルキャリア新卒採用部
人材サービスを軸に事業を展開するパーソルキャリアは、「パーソルキャリア新卒採用部」というYouTubeチャンネルを運営しています。
現時点で24本の動画を投稿しており、チャンネル登録者数は319人です。
動画では「人材業界で働くこと」に着目し、さまざまな職種の社員が実際にどのような業務を行っているのかを語っています。
GMOインターネットグループ
インターネット事業を手がけるGMOインターネットグループは、「GMOインターネットグループ 新卒採用」チャンネルを運営しています。
エンジニアやクリエイティブなど、さまざまな職種の社員インタビュー動画を投稿しています。
オンライン会社説明動画はナレーション付きで見やすく、編集にもこだわっており参考になる構成です。
ソフトバンク新卒採用
電気通信サービスなどを展開しているソフトバンクは、「ソフトバンク 新卒採用 SoftBank recruit」チャンネルを運営しています。
現在までに14本の動画を投稿しており、チャンネル登録者数は437人です。
オフィスツアーの動画や社員インタビューなどを投稿しており、中でもソフトバンクの特徴的な人事制度を解説した動画は参考になります。
コメリ新卒採用チャンネル
DIY用品や園芸用品を事業の柱とするコメリでは、「コメリ新卒採用チャンネル」を運営しています。
現時点で10本の動画を投稿しており、チャンネル登録者数は299人です。
コメリでは、新卒採用ムービーやインタビュー動画の他に、クイズ形式で事業説明をするなどのユニークな動画も投稿されています。
また、1年前に投稿した動画が28万回視聴されるなど、YouTubeチャンネルが資産となっている点が参考になります。
東急新卒採用
交通事業や不動産事業、生活サービス事業などのさまざまな事業を手がける東急では、「東急株式会社 新卒採用チャンネル」を8ヵ月前から運営しています。
投稿している動画は21本で、チャンネル登録者数は101人です。
多彩な事業を手がけているため、さまざまな職種の社員が登場し、仕事内容をインタビュー形式で説明しています。
まとめ
YouTubeで新卒採用を行う方法を解説してきました。
本記事の内容をまとめます。
- YouTubeで新卒採用を行うことで情報が分かりやすく伝わる
- 文字を読まない学生が増えているため、視覚的に情報が伝わる採用動画は効果的
- 採用活動にかかる会場費や印刷費などのコストを削減できる
- 既存社員のモチベーションアップにもつながる
- 新卒採用動画には4つのパターンがあり、伝えたい情報によって使い分けるのがおすすめ
- 動画の質にこだわることで企業の新卒採用への本気度も見える
採用活動がオンラインへ移行しつつある現代では、YouTubeチャンネル運営は効果的な採用活動といえます。
動画を投稿することで、就活生にアピールするだけではなく、動画が再生され続けることで資産としての役割も担ってくれます。
企業にとってメリットの多いYouTube運営は、今後ますます重要性が増すといえるでしょう。
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