TikTokのユーザー年齢層が「若者向け」という認識のまま、自社の活用判断を保留していませんか?実は総務省2025年調査では全年代利用率が33.2%に達し、30代・40代の利用率も約40%に迫っています。本記事では日本・世界の最新データをもとに、年代別の利用実態と企業活用のヒントを解説します。
監修者
株式会社pamxy 代表取締役CEO. 西江健司
早稲田大学卒業後、株式会社TBSテレビに入社し、特番の総合演出などを務める。2019年に独立し、株式会社pamxyを創業。
自身が運営・出演するYouTubeチャンネル あるごめとりい の登録者数は130万人を超える。
その他にも ミッドナイトムーン・【アニメ】ALGOMETRY も運営を行う。
pamxyではSNSマーケティング支援・IP・シーシャ事業 chmelを展開。
TikTokユーザーの年齢層【日本】

日本のTikTokユーザー数は月間アクティブユーザー(MAU)約4,200万人(2025年11月・TikTok公式発表)。全年代の利用率は33.2%で、3人に1人がTikTokを使っている計算です。
ここでは総務省の最新調査をもとに、男女比・地域傾向・年代別の実態を整理します。
男女比と地域別の利用傾向
男性の利用率が31.0%に対し、女性は35.3%と女性が上回っています(総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」)。
都市圏と地方で顕著な差はないものの、コスメ・グルメ・育児など生活密着コンテンツの需要が高い女性ユーザー層が多く、商品・サービスのビジュアル訴求と親和性が高いのが特徴です。
出典:総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
日本のTikTokユーザーの年齢層
年代別に見ると、10代65.7%・20代58.7%が特に高く、30代39.7%・40代39.9%も拮抗した水準です。50代25.5%・60代18.8%と中高年にも着実に浸透しており、若年層だけのプラットフォームではなくなっています。
30代・40代が合算で約8割という事実は、企業がBtoCマーケティングを検討する上で無視できない数字です。購買力のある年代がすでに主要ユーザーに名を連ねています。
出典:総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
TikTokユーザーの年齢層【世界】

TikTokは世界150以上の国・地域でサービスを展開するグローバルプラットフォームです。日本と同様に、多くの国で若年層が中心を占めますが、文化・規制・競合SNSの普及状況によって年齢分布に差があります。
中国
中国本土ではグローバル版TikTokではなく、同じ運営元(ByteDance)の国内版アプリ「抖音(Douyin/ドウイン)」が使われています。短尺動画市場は世界最大級の規模に成長し、ライブコマースとの連携も活発です。主要ユーザーは若年層が中心とされるものの、コマース利用の広がりとともに利用世代も多様化しているとの指摘もあります。
出典:DataReportal「Digital 2025: China」
アメリカ
アメリカはTikTokが最も早く普及した市場のひとつです。Pew Research Centerの調査(2024年)ではアメリカの成人の3割超がTikTokを利用しており、18〜29歳が中心層である一方、30〜40代の利用割合も年々拡大しています。
出典:Pew Research Center「Social Media Use in 2024」
イギリス
イギリスのTikTok利用者は18歳以上で約2,480万人、成人へのリーチは約45%です(DataReportal 2025)。とくに18〜34歳のリーチが高く(Ofcom調べで約65%)、若年層を中心に定着しています。
出典:DataReportal「Digital 2025: United Kingdom」
フランス
フランスのTikTok利用者は18歳以上で約2,150万人、成人へのリーチは約40%です(DataReportal 2025)。EU圏ではデータプライバシー規制(GDPR)への対応が必要となるため、企業活用時はコンプライアンス面の確認を欠かせません。
出典:DataReportal「Digital 2025: France」
シンガポール
シンガポールは成人のTikTokリーチが約72%と、東南アジアでも最高水準です(DataReportal 2025)。英語話者が多く国際的なコンテンツが受け入れられやすい環境で、成人全体に幅広く利用されています。
出典:DataReportal「Digital 2025: Singapore」
国や文化による年齢層の違い
国によって主要ユーザー層の年齢分布は異なりますが、共通点として10〜30代が中心という構造は各国で変わりません。 海外展開を検討する企業に欠かせないのは、進出先ごとの年齢構成と文化的な嗜好の把握です。
SNSプラットフォームを選ぶ際は、現地の競合SNS(アメリカはInstagram・YouTube、中国はWeChat等)との年齢層の重複も見落とせないポイントです。
TikTokユーザーの年齢層推移と今後のトレンド

TikTokは「若者のSNS」というイメージが強いですが、平均年齢のデータは大きく変化しています。
博報堂「コンテンツファン消費行動調査2025」によると、TikTokユーザーの平均年齢は39.2歳(DIGIDAY掲載)。過去の調査をたどると約34.7歳(2022年)→約36.0歳(2023年)→39.2歳(2025年)と段階的に上昇しており、ユーザー層の高年齢化が鮮明です。
この背景には複数の要因があります。まず、TikTokが2019年前後に日本で爆発的に普及した当時の若年ユーザーがそのまま成長し、年齢を重ねたこと。次に、料理・園芸・DIY・健康といった生活密着コンテンツが充実し、30代以上のユーザーが新規流入を続けていること。
さらに、アルゴリズムによるレコメンド機能が年代を問わず「自分に合うコンテンツ」を届ける仕組みになっているため、中高年でも自然に利用継続しやすい環境が整っています。TikTokのアルゴリズムの仕組みについては「TikTokの最新アルゴリズムを解説|仕組みや重要指標も紹介【2026年版】」で詳しく解説しています。
今後のトレンドとして見込まれるのは、次の4つの方向性です。
- 30〜50代ユーザーのさらなる増加(「ながら視聴」との親和性が高く、離脱率が低い)
- TikTok Shopの国内本格展開によるコマース層(購買意欲の高い30〜40代)の定着
- BtoB・採用用途での企業アカウント活用拡大
- 「情報収集ツール」としての検索代替需要の増加(特に10〜20代)
月間アクティブユーザー(MAU)4,200万人の規模を維持しながら年齢層が多様化している点は、企業のマーケティング担当者にとってチャンスの拡大を意味します。 若者向けブランドだけでなく、ミドル層・シニア層を対象とした商品・サービスへの活用余地も広がっています。
出典:博報堂「コンテンツファン消費行動調査2025」(DIGIDAY掲載)
出典:博報堂「コンテンツファン消費行動調査」平均年齢の推移(DIGIDAY掲載)
出典:TikTok公式ニュースルーム「日本のMAU4,200万突破」(2025年11月)
年代別に見るTikTokの使い方と利用目的

年代によってTikTokへの接し方は大きく異なります。同じプラットフォームでも、投稿する・視聴する・購買につなげる、それぞれのバランスが世代ごとに異なるため、ターゲティング戦略に直結します。
10代・20代:エンタメ消費とトレンド発信の主役
10代・20代にとってTikTokは「エンタメとトレンドの中心地」です。ダンス動画・バズりやすいチャレンジ・音楽との組み合わせといったコンテンツへの親和性が高く、自ら発信する「クリエイター」としての参加意識も強い年代です。
流行に敏感で、TikTok上でバズったものをリアルで購買する行動パターンも定着しており、「TikTok売れ」と呼ばれる購買現象を生み出す主役といえます。
30代:情報収集とライフスタイル探索の場
30代ユーザーの特徴は「情報収集目的での利用」です。仕事・育児・料理・副業など、生活に直結したコンテンツを検索感覚で使う層が増えています。
YouTubeほど長尺動画を見る時間的余裕がなく、短時間で要点を得られるTikTok形式が刺さりやすい。ライフスタイル探索の感度が高く、新しいブランドや商品との出会いの場としても機能しています。
40代以上:趣味・健康とながら視聴の親和性
40代以上のユーザーは「趣味・健康・料理・DIY」など特定ジャンルへの深い関心を動機として利用するケースが多い層です。短動画の「ながら視聴」に親和性が高く、家事・通勤・休憩時間に流し見しながら情報を得るスタイルが定着しています。
一度気に入ったアカウントを長くフォローし続ける傾向があり、継続的に接点を持ちやすい点も企業にとっての利点です。
TikTokの年齢層から紐解く人気の業界5つ

TikTokは多様な年齢層が集まるプラットフォームへと成長しました。なかでも特に相性の良い業界があり、各業界とユーザー年齢層との接続ポイントを以下に整理します。
教育業界
10〜30代を中心に、勉強・資格・語学など「学べるコンテンツ」への需要が拡大中です。短時間で知識を伝えるTikTokの動画形式は、教育コンテンツと特に好相性です。
塾・語学スクール・資格予備校が活用するケースも増えました。「1分で覚える英語フレーズ」「3ステップで解ける数学」といった企画が、若年層にウケやすい傾向にあります。
スポーツ業界
10〜40代の幅広い年齢層がスポーツコンテンツを楽しむジャンルです。フィットネスジムやスポーツブランド、パーソナルトレーニングサービスは、TikTok活用でブランド認知の拡大と入会・購買への導線づくりを両立できます。
特に30〜40代では健康意識の高まりとTikTokの利用拡大が重なり、健康・体づくり系コンテンツへのエンゲージメントは年々高まっています。
食品業界
食品はTikTokで最も「バズりやすい」カテゴリのひとつです。レシピ動画・飲食店の裏側・食べ比べ企画など、視覚的に訴求しやすいコンテンツが10〜40代の幅広い層に刺さります。
「TikTokで話題のスイーツ」が実店舗での売り切れを引き起こす事例も珍しくなく、ブランドのマーケティング手法として確立しつつあります。
ファッション業界
ファッションはTikTokと最も相性の良い業界のひとつで、20〜40代女性ユーザーとの親和性が特に高い。コーディネート紹介・トレンド解説・着回し動画がエンゲージメントを集めやすく、TikTok Shopとの連携でEC購買への直接的な導線も作れます。
関連コンテンツについては「TikTokの人気ジャンル9選!成功アカウント事例も紹介」や「【TikTok】アパレルブランドのマーケティング成功事例5選!」でも詳しく解説しています。
ソフトウェア業界
BtoB・BtoCを問わず、ソフトウェアやSaaSもTikTok活用に積極的です。特に20〜30代のビジネスパーソンは「仕事に使えるツール紹介」を好んで視聴します。
「このツールで作業が10分短縮できた」「初心者向けSNS運用ツール3選」といった実務寄りの切り口は、BtoB企業の認知獲得にも有効な手段です。
年齢層を活かしたTikTok広告ターゲティングの考え方

TikTokのユーザー年齢層データは、広告ターゲティングの設計にそのまま活かせます。TikTok広告では年齢・性別・地域・興味関心・デバイスなどの条件を細かく指定できるのが強みです。ユーザー属性を把握しているほど、費用対効果は大きく変わります。
たとえば、美容・コスメブランドが20〜30代女性を狙う場合、女性利用率(35.3%)と20代(58.7%)・30代(39.7%)のデータを根拠にターゲットを絞り込めます。学習アプリが10代を狙うなら、利用率65.7%という数字が広告費の投資判断を後押しする強力な材料です。
TikTok広告はレコメンドアルゴリズムと連動するため、ターゲット設定の精度が高いほどインプレッションの無駄打ちを抑えられます。年齢帯に「興味関心ターゲティング」とインフルエンサー活用を掛け合わせるのも、購買率の押し上げにつながる有力な組み合わせ。
具体的な広告の出稿設定は「TikTok広告の出し方完全ガイド|初心者向けに1から解説」で詳しく解説しています。
TikTokの年齢層に関するよくある質問
Q1 TikTokユーザーの平均年齢はどのくらいですか?
A. 博報堂「コンテンツファン消費行動調査2025」によると、TikTokユーザーの平均年齢は39.2歳(DIGIDAY掲載)。過去数年で約34.7歳(2022年)→約36.0歳(2023年)→39.2歳(2025年)と着実に上昇しており、30代後半が平均値の中心に入ってきています。「若者向け」というイメージより、かなり幅広い層が使っているプラットフォームです。
出典:博報堂「コンテンツファン消費行動調査2025」(DIGIDAY掲載)
Q2 30代・40代のTikTok利用率はどのくらいですか?
A. 総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、30代が39.7%、40代が39.9%。約4割の利用率は、他の主要SNSと比較しても決して低い数字ではありません。購買力のある中間層が存在感を増しており、企業がこの年代にアプローチするプラットフォームとして十分に機能しています。
出典:総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
Q3 TikTokは今後も若年層中心のSNSであり続けるのではないでしょうか?
A. 平均年齢の推移(約34.7歳→約36.0歳→39.2歳・博報堂コンテンツファン消費行動調査)を見る限り、若年層中心という構造は変わりつつあります。既存ユーザーの年齢が上がり、さらに30〜40代の新規流入も続く状況です。若年層の絶対数は依然として多いものの、今後は「全年代が使うプラットフォーム」へと位置づけが変わっていく可能性が高いといえます。
Q4 TikTokとInstagramではユーザーの年齢層はどう違いますか?
A. 総務省の令和6年度調査では、Instagramの30代利用率は70.5%・40代は67.0%と高く、TikTokの30代39.7%・40代39.9%を上回ります。10〜20代への訴求ならTikTok、30〜40代へのリーチはInstagramという使い分けが基本的な考え方です。ただし両プラットフォームの重複ユーザーも多く、SNS全体のなかで両者の役割を分担させる視点が欠かせません。
出典:総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
Q5 TikTokは企業の採用活動や法人向けサービスにも使えますか?
A. 活用余地はあります。20〜30代の求職者層はTikTokを情報収集に使う割合が高く、採用広報コンテンツ(社員インタビュー・職場の雰囲気・1日の仕事密着)との相性が良好です。BtoB企業でも「業界知識・ノウハウ発信」で認知を獲得し、お問い合わせへの導線を設計する事例が増えています。
まとめ:データが示すTikTokを企業活用のチャンスに変えよう
TikTokのユーザー年齢層は「若者専用」ではなく、30〜40代を含む全年代に広がっています。平均年齢39.2歳・全年代利用率33.2%というデータは、ターゲットを幅広く設定したい企業にとって大きな追い風です。
年齢層の実態を把握した上で、自社ターゲットに合うコンテンツ・広告戦略を設計することが成果の第一歩になります。TikTok運用でお悩みの方は、ぜひ「TikTok運用代行の費用相場と選び方|おすすめ26社を比較!【2026年6月最新版】」も参考にしてください。
TikTokの運用事例2選
TikTokマーケティングを活用して成果を出した企業の事例を紹介します。
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブは、高卒就活生の就職支援サービスを提供する企業です。ターゲットである高校生(10代)の利用率が65.7%というTikTokの年齢層特性を活かし、面接の答え方など就活生の悩みに寄り添うコンテンツを展開しました。
その結果、半年で再生回数100万回超えの動画を3本生み出し、フォロワーは0から約7,500人へ増加。総いいね数は約30万に達し、高校生への認知拡大につなげています。
出典:株式会社pamxy 導入事例(株式会社ジンジブ)
https://pamxy.co.jp/case/marketing/jinjibu_achievement_tiktok/
THL専門学校
THL専門学校(東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校)は、ブライダル・ホテル・観光などを学べる専門学校です。進路を検討する10〜20代に向けて、「ブライダル学生あるある」など学校生活のリアルな雰囲気を短動画で発信しました。
「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」が再生回数300万回を超えるなど、半年強で総いいね数約60万・フォロワー約1万人を獲得した事例です。
出典:株式会社pamxy 導入事例(THL専門学校)
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株式会社pamxyのTikTok運用代行

株式会社pamxyでは、TikTok運用代行サービスを行っています。
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