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TikTok起動画面広告とは?企業事例もご紹介

TikTokを使った自社のブランドの認知拡大や商品を宣伝したい場合有効な広告の一つが「TikTok起動画面広告」です。アプリの調査会社として世界トップのApp Annieによると、日本のTikTok月間アクティブユーザーは2021年時点、約1700万人です。

TikTok起動画面広告はTikTok起動時にすべてのユーザーの画面に全画面で広告が表示されるため、認知が確実に広がります

その分広告費用は高額で、1度広告を出す決定をした後キャンセルは不可です。そして、出稿後修正もできません。今回、TikTok起動画面広告について詳しく解説していきますので、慎重に検討したうえで出稿を行いましょう。

TikTok起動画面広告を含む、TikTokで企業広告を利用して成功した例はTikTok企業広告成功事例14選〜成功ポイント4選〜の記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。

TikTok企業広告成功事例14選〜成功ポイント4選〜

TikTok起動画面広告とは

「TikTok起動画面広告」とは、TikTokアプリ起動時に現れる静止画3秒か、静止画と無音動画を組み合わせた5秒の広告で、アプリ起動ユーザー全員に24時間表示させることができますこの広告は、1日1社限定の広告枠システムを導入していて、最大リーチは550万といわれています。さらに、ユーザーが1日に同じ広告を見られる回数は最大5回あるため、インプレッション数も最大1700万回を超える可能性があります。

編集部
リーチは広告に訪れた人の数、インプレッションは広告が表示された回数のことです。

TikTok起動画面広告は、リンクの設置も可能です。TikTok起動画面広告をうまく活用すれば、多くのユーザーの目に留まり認知度を上げるだけではなく、商品購入やWebサイトへの誘導も期待できます。

 

TopViewとの違い

TikTok起動画面広告と似た広告に、「TopView」があります。TopViewは、1日1社限定の音声付き動画広告となります。TikTok起動画面広告は、無音で3~5秒ほど静止画や動画が流れるのに対し、TopViewは、最長60秒音声ありで流れます。

最初の15秒ほど動画広告が流れた後、通常のTikTok動画に自然とつながるので、広告感がありません。

参照:TikTok for Business

TikTok起動画面広告費用・料金システム

TikTok起動画面広告の費用システムは、「純広告」を採用しています。「純広告」とは、固定の広告枠に出稿する形式で、必ず広告が掲載されるという点がメリットです。TikTokの純広告は、1日1社限定です。そのため、1日分の広告枠を購入すれば、24時間起動画面を独占できます。

しかし1社限定のため、他の広告に比べると費用が高くなります。TikTokの場合、600万円の固定額で、アプリの起動画面という固定の広告枠を購入することになります。広告が1,000回表示された場合にかかる単価を「CPM」と言います。TikTok起動画面広告のCPMは約352円になります。規模感として、「YouTubeのバンパー広告」の場合、CPMが400~600円といわれているので、YouTubeバンパー広告よりは費用が抑えられるイメージです。

詳しいTikTok広告の費用や種類については、【2022年】TikTok広告の費用/種類と活用法を解説!で詳しく解説しています。

TikTok広告の費用と種類を解説!【2023年度最新版】

 

TikTok起動画面広告のメリット

TikTok起動画面広告を活用するメリットを4つに絞ってご紹介します。メリットを理解した上で、広告活用を検討すると良いでしょう。TikTok起動画面広告のメリットは以下の通りです。

  • 圧倒的な認知向上
  • 広告への抵抗を最小化
  • スキップされない
  • webサイトやSNS誘導に効果的

詳しく見ていきましょう。

 

1.圧倒的な認知向上

TikTok起動画面広告は、一度広告を出稿するだけで、1700万近いインプレッションが期待できます。そのため、期間限定で一気に認知拡大をするために利用するには、最適な広告といえるでしょう。その理由からTikTokハッシュタグチャレンジに併用されることが多いです

 

2.広告への抵抗を最小化

起動画面広告は、表示時間が3秒から5秒のため、広告としての抵抗感が少ないのが特徴です。広告はスキップされがちなので広告感がなく見ることができるのは大きな利点でしょう。

 

3.スキップされない

起動時の広告は通常投稿と同様に表示されるため、広告っぽさがなくスキップされずらい。また、自然にオススメに移っていくため、後味が悪くならず印象が良い。

4.サイトやSNS誘導に効果的

TikTok起動画面広告内には、リンクの設置が可能クリック率は10%と高水準なので確実に全ユーザーに届けられるTikTok起動画面広告にリンクを設置すれば、多くの人をスムーズに別サイトに誘導することができます。クリエイティブの工夫次第が必要ですので後の動画作成方法を参考にしてください。

 

TikTok起動画面広告のデメリット

TikTok起動画面広告では、デメリットもあります。次はデメリットを見ていきましょう。TikTok起動画面広告のデメリットは以下の通りです。

  • 全員に表示されるためターゲティングできない
  • 費用が高い

詳しく見ていきましょう。

ターゲティングできない

TikTok起動画面広告では、興味のあるなしに関わらず、すべてのユーザーに広告が表示されます。全体のユーザーへの認知拡大のためには最適ですが、ユーザーを限った広告はできません。一定の人にしかわからない専門用語を使ったり、悩みが限定される商材などコアな広告はあまり意味がありません

費用が高い

TikTokの起動画面広告は、1日1枠限定のサービスなので、24時間アプリ起動時の広告をジャックすることができます。その代わり、広告費用は高め。1回の広告費用が600万円かかり、1度出稿したらキャンセルは出来ません。

 

TikTok起動画面広告の企業成功例

次は、TikTok起動画面広告を活用して成功した企業例を見ていきましょう。

 

株式会社サントリーコミュニケーションズ

 

デカビタCの起動画面広告では、色彩を赤と黄色、白でまとめ、広告自体をデカビタCと同じ印象にまとめています。デザインも、顔とリンクボタンのみとシンプルなもので、余計な文字の情報がありません。一目見ただけで分かりやすいデザインになっています。

参照:【TIkTokフォロワー数65万人】OTOZURE所属クリエイター「こたつ」が、「デカビタC 地上波CM」と連動したTikTokプロモーションを公開

日本テレビ放送網株式会社 「家売るオンナの逆襲」

日本テレビ系列で放送された「家売るオンナの逆襲」のドラマ広告。こちらは、ドラマのワンシーンのようなスタイルで動画を撮り、TikTok動画投稿を行うという広告が採用されています。誰でも真似しやすいワンシーンを簡単に撮影して投稿する心理をついた広告方法で成功しました。また、クリック画面ではシンプルなデザインにすることにより、迷わず投稿しやすいように配置されています。

参照:【TikTok 企業 事例】10億ダウンロード超えの「TikTok」企業はどう活用するのか【活用事例:起動画面広告、Web広告】

株式会社ソフトバンク

ソフトバンクの起動画面広告では、リンク誘導の文章に工夫がされています。リンクはこちら、ではなく「ギガ国の入口はこちら」という文言を使うことにより、ユーザーのワクワク感を刺激しています。リンクもクリックしやすいように、指が届きやすい下の位置に設置され大きめのサイズになっています。

参照:TikTok起動画面広告とは|料金体系・利用方法・広告制作の紹介

TikTok起動画面広告利用に向いている企業

企業例やメリットを踏まえ、どのような企業がTikTok起動画面広告を効果的に活用できるでしょうか。それには、2つのポイントがあります。

一つは、ブランディングを狙っている企業です。広範囲のユーザーに自社のブランドを印象付け、後々思い出させたいと考えている企業が向いています。

もう一つは、認知拡大を狙っている企業です。ブランドをすでに知っているユーザー向けに、期間限定のキャンペーンを知ってもらったり自社の商品を紹介したりするために行います。共通しているのは、決まった層に向けるのではなく、多くの人に、すべての人に届けたい内容であるということです。そのため、ハッシュタグキャンペーンなど期間限定で多くの人に届ける必要のあるキャンペーンとの併用が多くされています

ハッシュタグキャンペーンについて詳しく知りたい方はTikTokハッシュタグチャレンジ|メリット・費用から成功事例までも併せてご確認ください。

TikTok起動画面広告の推奨サイズ及び入稿規定(ルール)

次は、TikTok起動画面広告の推奨サイズと入稿規定について詳しくみていきましょう。

広告に使用できる素材ルールは、以下の通りです。

素材形式サイズ解像度
静止画JPG・PNG・JPEG最大500KB1242×2208

1080×1920

750×1624

750×1334

720×1280

640×1136

動画+静止画動画:MP4(音声なし)
静止画:JPG・PNG・JPEG(静止画の場合)
動画:最大5MB(3~4.9秒)

静止画:最大500KB

1242×2208

1080×1920

750×1624

750×1334

720×1280

640×1136

 

TikTok起動画面広告で動画を掲載する場合、動画と一緒に静止画も提出します。忘れずに静止画も作成しましょう。また、起動画面広告の場合は、音声が出ない広告となっています。動画内で音声が必要な広告と感じた場合は、TopViewの広告を検討しましょう。

TikTok起動画面広告に向いた動画作成方法

TikTokの起動画面広告は、アプリを起動した直後に再生される広告です。そのため、TikTok起動画面広告に適した広告作りをしなければなりません。画面広告に向いている形式やサイズなどを詳しく見ていきましょう。

1.縦長動画広告にする

TikTokは、通常スマホ画面を縦にして視聴するアプリです。そのため、起動時に再生される動画広告は、縦長動画の方が良いでしょう。テレビCMやYouTube広告の場合、横長の動画を作成していることが多いので注意しましょう。もちろん、別媒体の素材動画をそのまま使うことは可能ですが、TikTokで再生した場合、画面の上下が余白となって再生されます。スマホで再生する場合は、画面いっぱいに再生された方がインパクトが強いので、縦長の動画作成を検討しましょう。

TikTokの動画の作り方については、【1から解説】TikTok動画の作り方完全ガイドで詳しく紹介しています。

【1から解説】TikTok動画の作り方完全ガイド

2.リンク誘導ボタンのサイズや位置、デザインを検討

TikTokの起動画面広告は、静止画か無音での動画広告となります。そのため、リンクボタンに気づいてもらう工夫が必要です。サントリーコミュニケーションズ社のように、色合いや動きをつけること、リンクのサイズは大きく設置することなど配慮しましょう。

また、ソフトバンク社のような、「ギガ国入り口はこちら」など、思わずクリックしたくなるようなキャッチコピーは効果的です。

3.視覚的にインパクトをつける

TikTokの起動画面広告は、無音で再生されるため一瞬で印象を残す必要があります。はっきりとした色味を使ったり、コントラストが分かりやすいものにするとよいでしょう。

TikTok起動画面広告を起用する注意点

1日1枠の限定広告のため、24時間起動時に多くのユーザーに見てもらえる可能性があるTikTok起動画面広告ですが、起用する前に注意しなければならないことが3つあります。

詳しく見ていきましょう。

1.申し込み後のキャンセルが不可能

TikTok起動画面広告は、申し込み後のキャンセルは出来ません。したがって、申し込む前によく検討してから広告申し込みを行いましょう。先着順でTikTok起動画面広告を割り当てられるシステムで、一度出稿が決定したらキャンセルはできないことを覚えておきましょう。

2.ターゲティングが不可能

先述の通り、TikTok起動画面広告では、ターゲティングが不可能です。多くのユーザーに起動時広告が流れることがメリットですが、興味のあるなしに関わらず流れる広告なので、興味がないまま終了してしまう可能性があります。

ターゲティングができない分、本当にすべての人に届けたい商材なのか、例えば利用者が限定される商材ではないのか、難しい単語を使っていないか、など注意して広告作成をしましょう。

3.不具合の修正は不可

TikTok起動画面広告で不具合が出た場合、修正は出来ません。例えば、リンクをクリックしてもWebサイトにつながらなかったり、広告の内容を一部変更したいと思っても変更は出来ません。出稿時には、よく見直しを行ってから提出しましょう。

まとめ

今回は、TikTok起動画面広告のメリット・デメリット、注意点やTopViewとの違いを解説しました。本記事の重要ポイントを振り返ってみましょう。

  • 「TikTok起動画面広告」とは、TikTokアプリ起動時に無音動画か、静止画が3~5秒流れる広告
  • 1日1社限定の広告枠システムで多くのユーザーに見てもらえるのが特徴
  • 表示時間が少ないため広告感がなく自然に見られる
  • ターゲティングはできないので興味のないユーザーにも表示される
  • 一度広告申し込みをしたらキャンセルや、出稿後の不具合修正が不可
  • 出稿後の不具合修正も不可
  • TikTok起動画面広告を出す場合は、よく検討して見直しをしてから出稿するのがおすすめ

TikTok起動画面広告を検討している方は、本記事を参考に広告作成を検討していきましょう。もし、起動画面広告をどのようにしたらユーザーが反応してくれるのかイマイチ分からないという方は、pamxyでTikTok運用代行を行っています。いつでも相談は受け付けておりますので、ぜひご検討ください。

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  • この記事を書いた人

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