近年、私たちを取り囲むデジタル環境は、目まぐるしく進化し続けていますよね。なかでも昨今のコロナ禍においては、多くの企業がリモートワーク体制にあることから、マーケティングの面でもWEBカタログやオンライン商談など、あらゆるデジタル化が進んでいます。
そこで注目されているのが、「DX」という言葉。デジタル化時代は、今後さらに加速していくことでしょう。こういったデジタル化時代に対応しながら、収益向上を目指すためにもDX事業を取り入れることが重要だと考えられているのです。
そこで今回は、注目されるDX事業の成功事例と活用方法を詳しくご紹介しましょう。
この記事を読むことで、DX事業を導入すべき理由やヒントが得られるのではないでしょうか。
DXとは
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」の略語。直訳すると、「デジタル変化」という言葉になります。
これは日々進化を続けるデジタル技術、デジタル環境に対応できるよう、企業や業務が変革をするべきだという考え方をいいます。
つまり、デジタル化時代を進み続けるこれからの未来において、デジタルの技術、データを上手に活用できるかが重要な鍵に。そして、社会のニーズに合った事業を取り入れるためのイノベーション(革命)を行うことが、企業の収益向上に大きくつながるのではないでしょうか。
なぜDX推進に動画なのか?
DXとは、企業が行うべきデジタル技術を活用した変革のことを指します。しかし「デジタル技術」といっても、昨今では目まぐるしく誕生しているので、その実態を追いきれないところではありますよね。では、私たちの生活に身近な事例から考えていきましょう。それはスマートフォンに関わる、「5G」というデジタル技術。
近年、社会におけるスマートフォンの普及率や生活での使用時間は、年々増加傾向にあります。そんなスマートフォン中心の生活をさらに加速させるのが、「5G(第5世代移動通信システム)」の到来。5Gにより低遅延、高速で大容量のデータ通信が可能になることで、WEB情報に支えられて生活する私たちは、もっとスムーズにWEB情報を取得できるようになることでしょう。
特に視覚聴覚から情報を得られる動画は、近年においても人々の浸透率が高いものではありましたが、これまでは大容量のデータ通信を要するという課題が。しかし5Gの到来によってサクサクと動画が閲覧できるようになることから、さらにその需要が高まるとされているのです。
この点からDXが推進される現代において、動画を活用したDX事業に注力することは大変有益と評価されています。
DX事業で動画を活用するメリット
DX推進する動きのなかで、重要な施策として注目される「動画」。では、具体的に動画を活用することで、事業にどのようなメリットがもたらされるのか、確認していきましょう。
多くの情報を伝えることができる
- 大量な情報を含む資料も、動画ならば短時間でも1本に集約
- 文字では伝わりにくい情報も、視覚と聴覚から具体的にアプローチ
文章の場合、多くの情報を伝えるとなると、文章のボリュームも増えます。すると、制作の手間はもちろん、読む手間も増えることでしょう。この点で動画は、話し言葉で情報を伝えられることから1本のなかに多くの情報を入れることができるのです。
また使い方や手順を説明する場合、文字では伝わりにくいこともありますよね。この点動画であれば、視覚と聴覚を活用してより繊細な箇所まで伝えることができるのではないでしょうか。
認知~見込みまで、幅広い層にアプローチできる
- 1つの動画で認知・興味喚起・理解というステップを実現
- 不特定多数が閲覧できる動画の活用により、一人に説明するコストを削減
対面で説明をする場合、認知・興味喚起・理解というステップごとに時間を設けて、違うテーマで話さなければいけません。しかし動画の場合、Webサイト上に動画を掲載していれば、閲覧者自身が好きなタイミングで必要とする情報を閲覧することができます。
そのため1本目の動画から強い関心を得ることができれば、短期間で認知・興味喚起・理解というステップを達成することも可能なのです。
DX事業で動画を活用するデメリット
嬉しいメリットがある一方で、DX事業で動画を活用するとなると、経験や実績の面でデメリットを感じるという声もあります。それは一体どのような声なのか、ご紹介します。
動画制作の経験・実績がない
- 社内に動画を制作できるクリエイターがいない
- 動画制作の実績がないため、評価される動画ができるか不安
- 動画制作にさける時間がない
そのため動画制作の経験や実績がない企業にとって、新しいチャレンジに高いハードルを感じることもあるでしょう。
しかし最近では、動画制作を外注するというのは珍しいことではありません。せっかくの施策であれば、成功につながるよう、専門の技術と実績を持った動画のプロに任せるというのも、有益な選択肢なのではないでしょうか。
DX事業における動画の活用方法
ここまでの流れで、DX事業として動画を活用する必要性は感じたものの、実際にどのような形で動画を活用すべきか、具体的なイメージがわかない方もいらっしゃることでしょう。そこで次に、企業の収益向上を目指した動画を活用する方法の例を3つご紹介します。
自社商品やサービスのPR動画
商品やサービスを紹介する場合、魅力を伝えると同時に、「消費者自身がその商品を使う未来を想像できるか」が重要だといわれています。つまり、その商品の必要性に訴えかけることが、購買につながるといわれているのです。
この点で動画の場合、次のようなポイントを伝えることで、消費者が商品の必要性を考えやすくなると期待できます。
- 具体的にどのようなシーンで使うのか
- 簡単に使えるのか
社内のマニュアル作成
複数の人員で動くプロジェクトにおいて、チーム全員が共通の認識を持つことが成功へのポイントとなりますよね。その共通認識のツールとして、「社内マニュアル」が活用されています。
しかしこれらの点からテキストの社内マニュアルは、次のようなデメリットがあると挙げられています。
- 膨大な共有事項のなかから重要な情報を見落としてしまう
- 一度では理解ができず、閲覧のために時間を要する
この点から最近では、短時間で情報を共有、確認でき、理解率も高いとされる動画を社内マニュアルに活用する企業も増えています。
採用活動
採用希望者へ自社を紹介する場合、会社概要、事業紹介、社員インタビューなど、伝えたい情報は膨大になってしまいますよね。
コロナ禍前であれば、対面式の会社説明会でこれらを一挙に説明することもできましたが、昨今では採用活動もオンライン化されているため、デジタル資料でいかにリクルーターを募るかが重要なポイントと考えられています。
この点で1分間で文字の3000倍もの情報が伝えられるといわれる動画をWEB上に掲載することで、リクルーターが採用情報を目にする機会も増えるのではないでしょうか。
動画を活用したDX成功事例
DXが推進される現代では、様々な企業が動画を活用して成功を遂げています。今回は、そのなかから3つの事例をご紹介しましょう。
サイバーエージェント
株式会社サイバーエージェントは、2021年3月にエンタメDXソリューションプラットフォーム 「FANBASE ARENA」のリリースを発表しました。「FANBASE ARENA」は、オンラインでのライブ配信が可能なオフィシャルファンコミュニティアプリの開発ができるプラットフォームです。
【サイバーエージェント】動画DX事業 成功のポイント
- ファン協力型のライブ配信で、利便性と顧客ニーズの汲み取りを実現
- 様々なコミュニケーション機能で、演者とファンの距離を身近に
- 機材準備不要のため、初期コストの軽減が可能
日本フードデリバリー
仕出し弁当検索サイト「くるめし弁当」を運営する日本フードデリバリー株式会社は、営業の補助ツールとして動画を活用することで、サイトに情報を掲載する店舗の更なる開発営業に役立てたといいます。
【日本フードデリバリー】動画DX事業 成功のポイント
- 同社サイト未掲載の店舗からの問い合わせ増加
- 営業担当者の人件費削減
- 動画により事前に理解を深めることで、成約率向上
Kaizen Platform×リクルートキャリア
株式会社Kaizen Platformと株式会社リクルートキャリアは協業して、人材採用プラットフォーム「リクナビ」の掲載企業に向けた2つのサービスの提供を開始しました。
- スマートムービー:既存の採用サイトやパンフレットを活用して動画を制作
- パーソナルムービー:親近感のある縦型インタビュー動画を制作
【Kaizen Platform×リクルートキャリア】動画DX事業成功のポイント
- 学生のニーズや行動に合わせた採用コンテンツの制作を手軽に
- 学生とのオンライン上のコミュニケーションを最適化を実現
- 低コストで需要が高まる採用のオンライン化に対応可能
まとめ
今回ご紹介した成功事例以外にも、現代では多くの企業で動画を活用したDX事業が進み、その成果を上げています。また2018年には、経済産業省がDX推進ガイドラインを発表。この事実をみても、何かしらのDX事業を始めるべきだということは明確です。
こうした時流から考えると、現代人にとって身近な情報収集源となっている動画をDX事業として活用することはニーズも高く、企業にとって大変有益な成果を及ぼすことが想定されるのではないでしょうか。
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