- 縦型動画広告はどのプラットフォームで掲載できるの?
- 縦型動画広告を掲載するメリットが知りたい!
最近はTikTokだけでなく、YouTubeショートやInstagramのリールなどで、縦型動画を視聴する機会が増えてきています。
縦型動画の普及によって、最近注目されてきているのが「縦型動画広告」です。
そこで本記事では、縦型動画広告の基礎知識やメリット、作成する際のポイントについて解説します。
縦型動画広告とは?
縦型動画広告とは、文字通り縦型動画に掲載される広告のことです。
最近はYouTubeショートやTikTok、Instagramのリールなどが普及したことで、縦型動画広告に注力している企業が増えてきています。
株式会社デジタルインファクトと株式会社サイバーエージェントが共同で行った調査結果によると、縦型動画広告の市場規模は2023年に6,253億円に到達していることが判明しました。
2024年には7,209億円、2027年には1兆228億円に到達するといわれており、年々右肩上がりとなることが予想されます。
参考:サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を発表/株式会社サイバーエージェント
縦型動画広告を掲載できるプラットフォーム5つ
縦型動画広告を掲載できるプラットフォームは、以下の通りです。
それぞれのプラットフォームの特徴について、順番に解説します。
YouTube
YouTubeは、Google社が運営している動画プラットフォームであり、全世代から幅広く利用されています。
主に横長の動画がメインとなっており、最大12時間の動画を投稿することが可能です。
基本的に無料で利用できますが、「YouTube Premium」という有料プランに加入することで、広告が流れなくなったりバックグラウンド再生が可能になったりするなどの特典が受けられます。
日本では、2021年7月13日からYouTubeショートが始まり、最大60秒までの縦型動画を投稿できます。
YouTubeショートでは、以下6種類の縦型動画広告を配信することが可能です。
- 動画アクションキャンペーン
- 動画リーチキャンペーン
- 動画視聴キャンペーン
- アプリキャンペーン
- P-MAXキャンペーン
- デマンドジェネレーションキャンペーン
YouTubeショート広告についてさらに詳しく知りたい方は、「【2024年】YouTubeショート広告の配信方法と成果を出すコツ」の記事をご覧ください。
Instagramは、Meta社が運営しているプラットフォームであり、利用割合は男性よりも女性のほうが高い傾向にあります。
投稿形式は「フィード投稿」「リール動画」「ストーリーズ」の3種類があり、それぞれの特徴は以下の通りです。
- フィード投稿:写真や動画を投稿できるメインの投稿形式となっており、プロフィール欄にも表示される
- リール動画:最大90秒の縦型動画を投稿できるようになっており、簡単な編集も行える
- ストーリーズ:24時間限定で閲覧できるようになっており、フィード投稿の上に表示される
Instagramでは、さまざまな種類の広告タイプがありますが、主にストーリーズ広告とリール広告で縦型動画広告を掲載することが可能です。
Instagram広告についてさらに詳しく知りたい方は、「【担当者必見】インスタ広告の6種類を徹底解説!」の記事をご覧ください。
TikTok
TikTokは、ByteDanceが運営しているプラットフォームであり、若い世代を中心に多くのユーザーが利用しています。
TikTokによって縦型動画が流行するようになったため、縦型動画の先駆けといっても過言ではありません。
TikTokでは、以下5種類の広告を掲載することが可能で、全ての広告が縦型動画広告となっています。
- 起動画面広告
- インフィード広告
- ブランドエフェクト広告
- ブランドオークション広告
- ハッシュタグチャレンジ
TikTok広告についてさらに詳しく知りたい方は、「【2024年最新版】TikTok広告の費用と種類を徹底解説!」の記事をご覧ください。
Pinterestとは、お気に入りの動画や写真などをコレクションして、他のユーザーにシェアできるプラットフォームです。
旅行の計画を立てたりファッションの勉強をしたりするなど、Pinterestにはさまざまな使い道があります。
Pinterestには「Pinterest Ads(Pinterest広告)」と呼ばれる広告を配信できる機能が搭載されていて、縦型動画が配信できる広告として「スタンダード動画アド」や「アイデアアド」があります。
Pinterest Adsについてさらに詳しく知りたい方は、「Pinterest広告とは?出稿形態やデザイン、設定方法をすべて解説」の記事をご覧ください。
LINE VOOM
LINE VOOMとは、LINE株式会社が運営している動画プラットフォームです。
以前までは「タイムライン」でしたが、2021年11月より「LINE VOOM」にリニューアルしています。
タイムラインではLINEに登録している友達の投稿がメインで表示されていましたが、LINE VOOMでは登録している友達以外に、LINE VOOM内でフォローしたユーザーの投稿も表示されます。
TikTok同様に、メインは縦型動画となっていますが、写真やテキストを投稿することも可能です。
縦型動画広告も掲載できるようになっており、ユーザー6,800万人以上のうち4,900万人以上は、月に1回以上広告に接触しています。
参考:LINE広告 配信面/LINEヤフー for Business
縦型動画広告を掲載するメリット
縦型動画広告を掲載するメリットは、以下の通りです。
- 視聴してもらえるハードルを下げられる
- インパクトを与えられる
- 費用対効果が高い
順番に解説します。
視聴してもらえるハードルを下げられる
通常の広告は横長であるため、小さく表示されて見づらかったり、スマホを横向きにしないといけなかったりすることも少なくありません。
しかし、縦型動画広告であれば、スマホを縦向きのまま視聴できます。
インパクトを与えられる
縦型動画広告は、画面全体を活用してユーザーに情報を伝えられるため、通常の広告よりもインパクトを与えられます。
没入感もあるので、最後まで視聴してもらいやすいでしょう。
費用対効果が高い
縦型動画広告は、通常の広告よりも費用対効果が高い傾向にあります。
TikTok For Businessが調査したデータによると、縦型動画広告は通常の広告と比較して6秒間の視聴率が391%もあり、エンゲージメント率も923%と、高い効果を得ていることが判明しています。
そのため、通常の広告と比較して効果が出やすいと言えるでしょう。
参考:「TikTok広告クリエイティブTips」公開 〜横型動画を縦型に編集することで、効果を最大化〜/LINEヤフー for Business
縦型動画広告を作成する際のポイント
縦型動画広告を作成する際には、以下5つのポイントを意識しましょう。
- 音声がなくても伝わるような広告を作成する
- 最初の数秒でユーザーの興味関心を惹かせる
- 動画の尺を意識する
- セーフティゾーンに気をつける
- LPも作り込む
一つずつ解説します。
音声がなくても伝わるような広告を作成する
音を出せないような場所で、広告を視聴しているユーザーもいるかもしれません。
そのような状況でも、広告の内容をしっかりと伝えられるように、字幕やテロップを挿入することを忘れないようにしましょう。
動画の尺を意識する
あまりにも長い縦型動画広告を作成しても、最後まで視聴されない可能性があります。
ユーザーに商品やサービスの魅力を少しでも知ってもらうためには、動画の尺を意識することが大切です。
おすすめは1分程度ですが、プラットフォームによって掲載できる縦型動画広告の長さは異なるため、しっかり確認しておきましょう。
最初の数秒でユーザーの興味関心を惹かせる
縦型動画広告は通常の動画広告と比較すると没入感があるため、視聴されやすい傾向にありますが、ユーザーに興味関心を持たせられなければすぐに離脱されます。
そのため、最初の数秒でいかにユーザーの興味関心を惹かせられるかが重要です。
具体的には、「〇〇の方は絶対に最後まで見てください!」といった続きが気になるようなフレーズを述べたり、インパクトのある映像にしたりするなどの施策を講じましょう。
セーフティゾーンに気をつける
縦型動画広告を作成する場合には、セーフティゾーンに気をつけましょう。
セーフティーゾーンを意識しないで縦型動画広告を作成してしまうと、重要な情報がCTAボタンやテキストと被って隠れてしまうことがあります。
その結果、成果に結びつかなくなる可能性があるので、十分に注意が必要です。
LPも作り込む
縦型動画広告のクオリティが高く、せっかくLPまで誘導できたとしても、LPの完成度が低ければ最終的に離脱されてしまいます。
そのような事態を防ぐためにも、縦型動画広告だけでなくLPも作り込みましょう。
LPは専門的な知識やスキルが必要となるので、自社で作成するのが困難だと感じたら、制作会社に依頼するのがおすすめです。
まとめ
本記事をまとめると、以下のようになります。
- 縦型動画広告とは、名前の通り縦型動画に掲載される広告のことであり、市場規模は右肩上がりに成長している
- 縦型動画広告を掲載できるプラットフォームとして、YouTubeやInstagram、TikTokなどが挙げられる
- 縦型動画広告を掲載するメリットとして、視聴してもらえるハードルを下げられたり、インパクトを与えられたりする
- 縦型動画広告を作成する際には、音声がなくても内容が伝わるようにしたり、最初の数秒でユーザーの興味関心を惹かせたりすることを意識する
縦型動画広告は、市場規模が右肩上がりとなっていることから、多くの企業が注力していることが伺えます。
費用対効果にも十分に期待ができるため、本記事を参考に縦型動画広告の掲載を検討してみましょう。
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