「TokTokのAPIでできることって?」
「TikTokのAPIの取得方法が知りたい」
「TikTokのAPIの使い方は?」
このように、TikTokのAPIについて知りたい方は多いのではないでしょうか。
近年ではアプリの使い方も多様化しており、APIはビジネスの可能性を広げてくれる手段の1つと言えます。
今回は、TikTokのAPIでできることや取得方法、使い方などについて解説します。
この記事は、TikTokアカウント「けんちゃん(あるごめとりい)」やYouTubeチャンネル「あるごめとりい」など、姉妹チャンネルを含む累計登録者数200万人超えのSNSを運営するマーケドリブン編集部が監修する記事です。
公式サイトの一次情報をもとに、TikTokのAPIについて有益な内容を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
TikTokのAIPとは?
API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェア同士を連携させるための接点となるシステムです。
TikTokのAPIを利用することで、自社で開発したアプリをTikTokと連携させることができます。
TikTokは、世界に15億人以上のユーザーを持つ人気アプリです。
自社アプリとの連携により、幅広いマーケティングが可能になります。
公式のAPIは基本的には無料で利用できますが、特定の機能については制限がかかるケースも少なくありません。
詳細に関しては、開発者サイトから問合せが可能です。
TikTokのAPIでできること
TikTokのAPIを実装することによりできることは、大きく分けると以下の3つです。
- データの取得
- 広告の管理
- クリエイターの検索
詳しい内容を解説します。
1. データの取得
TikTokのAPIと連携することで、TikTokが持つ膨大なデータにアクセスできます。
具体的には、次のようなデータが取得可能です。
- 動画情報
- フォロワー数
- いいね数
- コメント数
- 検索された楽曲
- 検索されたハッシュタグ
正確なデータをもとに、ターゲティングや分析が行えます。
また、TikTokの動画情報の取得により、サイトの回遊性やTikTokへの遷移率の向上にもつながります。
2. 広告の管理
TikTokのAPIを実装することにより、広告・キャンペーンのトータル管理が行えます。
具体的には下記のようなデータを取得可能です。
- 効果の個別データの取得
- 広告の最適化
- 広告の一括管理
- 広告の分析
- 自動連携
TikTokとの連携により商品情報を自動更新し、広告の最適化ができます。
広告の効果を最大化し、正確に計測することが可能です。
3. クリエイターの検索
TikTokとの連携により、クリエイター情報も取得できます。
自社商品やサービスに最適なクリエイターに簡単にリーチしやすく、招待状の自動作成機能も利用可能です。
APIを実装することで、インフルエンサーマーケティングが容易に行えます。
TikTokの公式APIの種類と特徴
TikTokの公式APIは下記の3つのカテゴリーに分けられ、目的の異なるいくつかのAPIがあります。
- TikTok for Developers
- TikTok for Business Developers
- TikTok for Business
ここでは、詳しい内容を解説します。
1. TikTok for Developers
「TikTok for Developers」では、自社アプリを登録することで、TikTokと連携させてさまざまな基本機能が利用できます。
- Login Kit:ログインに関するAPI
- Share Kit:投稿のシェアに関するAPI
- Green Screen Kit:グリーンスクリーンに関するAPI
- Display API:ディスプレイに関するAPI
- Content Posting API:投稿に関するAPI
- Research API:アカウント情報の取得に関するAPI
- Data Portability API:データポータビリティに関するAP
【IOSのシステム要件】
- iOS バージョン11.0 以降
- XCode バージョン9.0 以降
【Andoroidのシステム要件】
- APIレベル 21: Android 5.0 (Lollipop)以降

Login Kit:ログインに関するAPI
ログインキットを自社アプリに実装すると、TikTokのアカウントを使ってアプリにサインインできます。
- OS:iOS/Android/PC
- プロトコル:OAuth 2.0
TikTokでの認証が完了すると、ユーザーネームやプロフィール画像などの、基本的データへのアクセスをリクエストできます。

Share Kit:投稿のシェアに関するAPI
シェアキットを自社アプリと連携すると、最長10分の動画を共有することが可能です。
動画の長さは、地域によって異なる場合があります。
Green Screen Kit:グリーンスクリーンに関するAPI
TikTokのグリーンスクリーンキットを自社アプリと連携すると、グリーンスクリーン効果を使用して背景を簡単に合成できます。
シンプルな作業でグリーンスクリーンが使え、ユーザーのクリエイティブ体験を向上するのに役立ちます。

Display API:ディスプレイに関するAPI
ディスプレイAPIと自社アプリを連携すると、TikTokクリエイターの動画やプロフィール情報にアクセスできます。
埋め込み表示することが可能なので、自社アプリから遷移する必要はありません。
ユーザーに、より価値のある体験を提供できます。
Content Posting API:投稿に関するAPI
コンテンツポスティングAPIを実装すると、自社アプリからTikTokに動画や画像を投稿することが可能です。
自社ビジネスの可能性を広げ、ユーザーにも多様なオプションを提供できます。
Research API:アカウント情報の取得に関するAPI
TikTokのリサーチAPIを実装することにより、TikTok上で公開されたアカウント情報のデータにアクセスできます。
主な取得データは下記の通りです。
【アカウント】
- 自己紹介
- プロフィール画像
- いいねした動画
- 再投稿した動画
- ピン留めした動画
- フォロワー数
- フォローしている数
【動画】
- いいね数
- コメント数
- 字幕
- 作成時間
- 動画の長さ
- コメント
- 返信数
- コメントが投稿された時間
Data Portability API:データポータビリティに関するAP
データポータビリティに関するAPは、日本の開発者もアクセス可能ですが、ポータビリティはヨーロッパ方面のユーザーに提供されるサービスです。
ユーザーは、TikTokから他のアプリやサービスにデータを直接転送できます。
2. TikTok for Business Developers
TikTok for Business Developersでは、下記の3種類のAPIが利用できます。
- Marketing API:広告に関するAPI
- Accounts API:アカウントに関するAPI
- Creator Marketplace API:クリエイターと企業をつなぐAPI

Marketing API:広告に関するAPI
マーケティングAPIでは、広告の作成や管理が行えます。
キャンペーンやオーディエンス、クリエイティブなどの管理を効率化し、個々に最適化された広告により、潜在顧客へリーチを広げます。
Accounts API:アカウントに関するAPI
TikTokのアカウントAPIを実装すると、開発者向けの認証やURLのプロパティ管理などの詳しい情報にアクセスできます。
プロモーションごとに、ニーズに合う拡張機能が提供されます。
Creator Marketplace API:クリエイターと企業をつなぐAPI
クリエイターマーケットプレイスAPIを実装すると、インフルエンサーとの連携やコラボの促進が可能です。
また、依頼した案件の評価も行えて、効率的にインフルエンサーマーケティングが実施できます。
3. TikTok for Business
TikTok for Businessは、広告を出稿する企業が利用できるAPIです。
Event API:イベントに関するAPI
イベントAPIを実装することにより、TikTokのデータを共有して企業のマーケティングに活用できます。
アプリやオンラインストア、ホームページなどをTikTokと連携し、ビジネスチャンスを広げる事が可能です。
また、情報をカスタマイズして、パフォーマンスの向上を目指せます。
コンバージョンを正確に計測できるため、ターゲティングの改善に役立ちます。
非公式のTikTokのAPI
TikTok公式だけではなく、下記のような非公式のAPIを利用することも可能です。
API | 料金 |
tikapi |
|
raoudapi |
|

TikTokのAPIの使い方
TikTokのAPIの使い方について、簡単な流れを解説します。
【TikTok For BusinessDevelopers /TikTok For Developers】
- TikTok For Business Developers、またはTikTok For Developersのアカウントを作成する
- 開発者の登録を行う
- 開発者アプリを作成する
- 承認を得る
- 認証を行う
- 最初の API の呼び出しをする
承認や認証に必要な細かなステップは各APIで異なるため、下記の公式サイトでご確認ください。
TikTok For BusinessDevelopers /TikTok For Developers
TikTok API for Business Postman コレクションを利用することで、既存のTikTok for Businessアカウントへの影響がなく、統合のテストが行えます。
【TikTok for Business】
- イベントを確定し、チームで共有・確認する
- 統合方法を選択する
- イベントAPIのセットアップ行う
- 統合方法に適応するドキュメントを確認する
- TikTokのポリシー・データ利用規約などの遵守について確認・承認を行う
- 社内準備が整った後に、イベントAPIの設定を行う

TikTokのAPIを利用した企業事例5社
実際にTikTokのAPIを利用して、自社ビジネスの拡大に活用している企業は多くあります。
ここでは、下記の5つの企業を取り上げて事例をご紹介します。
- ONE’s Data(ワンズデータ)
- futureshop
- HAKUHODO DX_UNITED
- Embedsocia
- 株式会社電通デジタル
1. ONE’s Data(ワンズデータ)
データの総合活用プラットフォーム「ONE’s Data(ワンズデータ)」は、2023年の3月からTikTokのイベントAPIと連携しています。
これにより、自社サイトのイベント情報をTikTokに直接共有できるようになりました。
自社開発やメンテナンスの手間を省き、TikTok広告の最適化や効果測定が可能になった事例です。
参考:オプトのポストCookie時代における統合データ活用プラットフォーム「ONE’s Data」がTikTok for Businessへの連携を開始
2. futureshop
Saas型のECサイト構築サービスを提供する「futureshop」は、TikTokとの連携により広告管理の効率化を実現しました。
管理画面からワンクリックするだけで、自動的に「TikTok for Business」と連携できることが特徴です。
クリエイティブツールを利用して、広告の作成や出稿をスムーズに行えるようになりました。
また、広告効果の測定にも対応し、キャンペーンの最大化のための分析や改善にも役立ちます。
参考:TikTok for BusinessとSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」が連携を開始|商品情報を利用したTikTok広告の配信が可能に
3. HAKUHODO DX_UNITED
「HAKUHODO DX_UNITED」では、株式会社アイレックとともに提供するサービスの「DATA GEAR Connect」において、イベントAPIを実装しました。
これにより、クッキーへの依存が少ないサーバー間の計測を実現しています。
コンバージョンの正確な効果が図れるほか、精度の高いターゲティングが可能となった事例です。
参考:HAKUHODO DX_UNITED とアイレップ、「DATA GEAR Connect」にて、TikTok for Businessが提供する「Events API」との連携を開始
4. Embedsocia
「Embedsocia」はSNSの埋め込みができるツールです。
TikTok APIとの連携により、指定するアカウントからデータを自動収集できるようになりました。
ホームページへのTikTok動画の埋め込みが、簡単な承認プロセスを経て行えます。
TikTok APIの実装によりユーザーに多くのメリットをもたらし、ビジネスの拡大につなげた事例です。
参考:TikTok API対応!アカウントから動画を自動取得しサイト埋め込みが可能に
5. 株式会社電通デジタル
「株式会社電通デジタル」は、自社が提供するサービス「X-Stack Connect(クロススタック・コネクト)」において、Events APIと連携しています。
これにより、サーバーサイド計測が可能となりました。
カスタムターゲティングやショッピング広告などが最適化でき、安定したコンバージョン計測を実現した事例です。
参考:電通デジタルが Cookieに依存しない計測基盤「X-Stack Connect」でのTikTokへの連携を開始
まとめ
TikTokのAPIでできることや取得方法・使い方を解説しました。
今回の記事内容を要約すると、以下の通りです。
- TikTokのAPIを自社アプリと連携することによりビジネスの可能性が広がる
- TikTokのAPIを実装することでデータ取得や広告管理などが可能となる
- 公式のTikTokAPIは基本的には無料で利用できる
- 非公式のAPIも利用可能でリクエスト数によって料金が変わる
- イベントAPIを利用するとコンバージョンの正確な計測データが取得できる
TikTokのAPIを活用して、SNSマーケティングの費用対効果を上げていきましょう。
TikTokの運用事例2選
最後に、株式会社pamxyが実際に行った、企業のTikTokアカウントの運用事例をご紹介します。
- 株式会社ジンジブ
- THL専門学校
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブ様からは、「高校生に自社サービスの認知を行いたい」というご希望を頂き、弊社では「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
具体的には、下記のような就活の面接時に使えるコンテンツや、エンタメ要素のあるコンテンツまで幅広く企画しております。
- 最後に質問はありますか?と聞かれたときの答え方
- 進学は考えなかったんですか?高卒就活の答え方
- 先輩にいきなり弊社の選考に落ちたらどうしますか?と聞いてみた!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援した結果、半年で再生回数100万回超えが計3本、総いいね数が約30万、フォロワー数は立ち上げの0人から約7,500人まで増加しました。
THL専門学校
THL専門学校 様より「学校の認知拡大と新規入学希望者の集客をしたい」というご希望を頂き、弊社ではZ世代に強い認知力を誇る「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
下記のように、エンタメ要素のあるコンテンツから意外と知らないマナーの紹介まで、幅広く企画しております。
- ブライダル学生あるある
- 飛行機に持ち込んでいい?or 悪い?持ち物3選!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援させていただきました。
運用代行の結果は、半年強で総いいね数が約60万、フォロワー数は立ち上げ初期から約10,000人まで増加、中でも「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」では再生回数300万超えを達成しました。
【先着10社/月】無料相談受付中‼︎
株式会社pamxyのTikTok運用代行
株式会社pamxyでは、TikTok運用代行サービスを行っています。
実際に弊社で運用しているアカウントは、累計フォロワー33万人、TikTok内コンテストで2度優勝、TikTok公式クリエイターに認定されています。
アカウント運用の中で培われたノウハウを生かして、SNS累計登録者200万人超のプロのSNSマーケターがTikTok運用を一からサポートします。
「認知度・ブランディングを高めたい」「TikTokを活用してターゲット層にリーチさせたい」「新商品をPRしたい」といった様々な場面におけるニーズにお答えします。
まずは無料相談でサービスの詳細、メリット、活用事例、成功事例、ご利用プランについてお伝えします。
ぜひお気軽にご相談ください。
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