- なぜYouTubeの縦動画が流行っているの?
- YouTubeの縦動画はどうやって投稿する?
- 縦動画にするメリットは何?
このように思っているYouTuberや企業担当者は多いでしょう。
最近、成功している多くのYouTubeチャンネルが、こぞって縦動画を投稿しています。
そのことからも分かるように、縦動画を投稿することには色々なメリットがあります。
本記事では、YouTubeの縦動画の投稿方法やメリットに関して解説しているので、ぜひ参考にしてください。
YouTubeの縦動画とは?
YouTubeの縦動画とは、スマートフォンのサイズに合わせた動画の規格です。
動画がフルスクリーンで表示されるため、より高い訴求力を発揮できるなどのメリットがあります。
例えば、以下は縦動画に該当します。
縦動画は、再生時間60秒以下の「YouTube ショート」でよく使われます。
もちろん通常のチャンネル内動画として、縦動画をアップロードすることも可能です。
アスペクト比や解像度の仕様
縦動画のアスペクト比と解像度の仕様は以下のとおりです。
アスペクト比 | 9:16 |
解像度 | 1080p×1080pもしくは1920p×1080p |
なおショート動画として投稿するには、再生時間が60秒以下である必要もあるので注意してください。
【補足】ショート動画とは?
YouTubeのショート動画とは、再生時間60秒以下の短い動画を投稿出来るサービスです。
ショート動画は、すべて縦動画かつフルスクリーンで表示されています。
短時間で視聴でき、需要も高いショート動画を投稿すれば、多くのユーザーをチャンネルに集めやすくなります。
一方でショート動画は、通常の動画に比べると収益性が低いという難点もあります。
ショート動画は収益を得る目的でなく、チャンネル登録者を集めたりブランディングしたりするために活用しましょう。
ショート動画については、下記の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
なぜYouTubeの縦動画投稿が流行っているのか?
YouTubeの縦動画の投稿が流行っている背景には、以下3つの理由があります。
- YouTubeはスマートフォンで視聴されやすい
- 縦動画はスマートフォン環境での視認性が高い
- 縦動画にすれば多くのユーザーに視認性の高いコンテンツを届けられる
まず、どれくらいの人がYouTubeをスマートフォンで視聴しているのか見ていきましょう。
2015年と少し古いデータですが、Webマーケティングを手がけるニールセン株式会社の調査によると、YouTubeをスマートフォンで視聴するユーザー数は3,060万人。
パソコンで視聴するユーザー数の約1.6倍であり、つまりYouTubeは、主にスマートフォンで利用されているサービスだとわかります。
出典:Nielsen
また、NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、2015年時点でのスマートフォン普及率は5割程度でしたが、2022年では94%まで伸びています。
その点を踏まえると、調査から8年以上経った現在では、YouTubeはさらにスマートフォンで視聴されやすくなっているといえるでしょう。
したがって、スマートフォン環境での視認性が高い縦動画を出すことで、より多くの視聴者に質の良いコンテンツを届けられるようになります。
エンゲージメントを効率よく高めることにもつながるため、近年では縦動画が積極的に利用されるようになりました。
YouTubeの縦動画を撮影して投稿する方法
本章では、YouTubeの縦動画を撮影して投稿する方法についてご紹介します。
1. iPhone/Androidで動画を撮影する
まずは、iPhoneもしくはAndroidを縦にした状態で動画を撮影します。
この時点でYouTubeの縦動画とほぼ同じサイズ・比率になっています。極端な話、このままYouTubeにアップしても問題ありません。
ただし、必要な編集がなされていない動画が、エンゲージメントを高めるとは考えづらいです。
むしろ離脱率を高めてしまうなどして、アルゴリズムによるチャンネルの評価が悪化し、エンゲージメントが低くなるかもしれません。
2. 動画を編集する
撮影した縦動画に編集が必要なら編集ソフトを使いましょう。
編集ソフトは、最低限の編集で事足りるなら、YouTube Studioを利用すると良いでしょう。
Adobe Premiere RushやFilmoraなどの外部編集ソフトを使う方法もあります。
動画の編集については、下記の記事でも詳しく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
3. 通常どおり投稿する
編集が完了したら、通常通り投稿しましょう。
パソコンとスマートフォンそれぞれでの投稿方法をご紹介します。
<パソコン>
- YouTubeのトップページ右上にある「+」のマークをクリック
- 「動画のアップロード」を選択する
- ファイルを選択して動画を指定する
- タイトルや説明を設定する
- 字幕やカードを追加する
- プレビューを見て公開設定する
なお、60秒以下の動画は自動的にショート動画として振り分けられます。
通常の動画リストに加えたい場合は意図的に60秒以上の再生時間になるよう調整しましょう。
<スマートフォン>
- 画面最下部中央の「+」をタップする
- 「動画をアップロード」を選択
- アップロードする動画を選択する
- タイトルや説明を設定する
- 視聴者層を選択して「動画のアップロード」を選択する
詳しい投稿方法については、「【YouTubeの始め方】登録者数100万人超えのプロが伝授」の記事内でもご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【補足】横動画を縦動画に変更する方法は?
横動画を縦動画に変更するには、iPhoneおよびAndroidの機能を使います。
手順は以下のとおりです。
<iPhone>
- 編集したい動画を開く
- 画面右上にある「編集」を選択する
- 画面右下に現れる右矢印と左矢印のアイコンをタップする
- 画面左上の◻︎と矢印のマークをタップする
<Android>
- 編集したい動画を開く
- 画面下の「編集」を選択する
- 「切り抜き」内にある「回転」をタップする
また、上記以外にも、編集ソフトを使って横動画から縦動画へ変更することも可能です。
MiniToolSoftwareなどの編集ソフトを使用すると、アスペクト比や出力形式の変更なども手軽に行えます。
YouTubeで縦動画を投稿するメリット
縦動画の投稿には、以下のような数多くのメリットがあります。
- フルスクリーンで動画を提供できる
- ユーザーの操作の手間を軽減できる
- 簡単に撮影できる
- 若年層のユーザーから評価されやすい
- インパクトが強まる
- 他のSNS動画や広告との相性にすぐれる
- 背景を作り込む必要がない
- エンゲージメントが高まりやすい
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
フルスクリーンで動画を提供できる
縦動画は、スマートフォンで視聴するユーザーに対して、フルスクリーンで動画を提供できます。
YouTubeの横動画は、スマートフォンで視聴する際には画面全体の3分の1程度のサイズになり、やや小さく見づらい状態です。
フルスクリーン表示も可能ですが、この際画面の向きが強制的に横向きになるなどの不便さもあります。
しかし縦動画なら、常にフルスクリーンの状態で動画を提供可能で、画面のサイズは横動画と比較しておよそ3倍のサイズになります。
ユーザーの操作の手間を軽減できる
ユーザーの操作の手間を削減できるのも大きなメリットです。
横動画をフルスクリーンで視聴する場合、ユーザーは「縦向き画面ロック」を解除し、さらにスマートフォンを横向きにしなければいけません。
さらに姿勢によっては、スマートフォンが傾いて「画面が縦になったり横になったりする」という不便さもあります。
しかし縦動画は、ロックを解除したり、向きを変えたりしなくても気軽に視聴可能です。
簡単に撮影できる
スマートフォンさえあれば簡単に撮影できるのもメリットです。
特別な機材や設定が不要で、費用や手間もかかりません。
そして、スマートフォンで撮影したものをそのままアップすることも可能です。
必要なら、YouTube Studioで最低限の編集も実施できます。
もちろん外部編集ソフトを利用すれば、例えスマートフォンで撮影したものでもクオリティの高い縦動画を作成可能です。
若年層のユーザーから評価されやすい
若年層のユーザーから評価されやすくなるのも、縦動画のメリットです。
MMD研究所の調査によれば、10代の90.6%、20代の79.5%が、スマートフォンで動画を視聴します。
(出典:MMD研究所)
つまり縦動画を投稿すれば、若年層に対してフルスクリーンで見やすいコンテンツを提供できます。
もちろん動画の内容にもよりますが、縦動画にするだけでこの年代から評価されやすくなるでしょう。
他のSNS動画や広告との相性がいい
縦動画は、他のSNS動画や広告との相性にも優れています。
例えば、InstagramやTikTokは基本的に縦動画を投稿するため、YouTube用に作ったものをそのまま活用可能です。
また、各SNSの広告も基本的には縦方向でフルスクリーンです。やはりこちらにも流用できます。
ただし、他のSNSにも利用する場合は、それを前提とした動画の制作が必要になります。
例えば広告として利用したいなら、広告運用費と釣り合う訴求力を持たせたり、各SNSの広告出稿ガイドラインに適合させたりする必要があります。
背景を作り込む必要がない
縦動画では、背景を作り込む必要もなくなります。横動画よりも横幅が狭く、収められる画角が狭いからです。
背景にモノを配置したり、アングルを確保したりする手間が省けます。
また、それにかかるコストも削減することができます。
予算を抑えたい人や忙しくて背景を整える余裕がない人でも、縦動画なら手軽に動画を投稿できるでしょう。
エンゲージメントが高まりやすい
縦動画を利用すれば、最も重要なエンゲージメントが高まりやすくなります。
先ほども触れたとおり、YouTubeはスマートフォンで視聴されやすいサービスです。
縦動画を出せば、より多くのユーザーに見やすく迫力あるコンテンツを提供できます。
そうすれば多くのユーザーに視聴されやすく、また「いいね」やコメント、あるいはチャンネル登録もされやすくなるはずです。
離脱率や完全視聴率などの指標にも良い影響が出るでしょう。
米国のビジネスメディア「USA TODAY」によれば、「縦動画にすれば、完全視聴率は横動画の9倍以上になる」とのことです。
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YouTubeで縦動画を投稿するデメリット
一方で、縦動画には以下のようなデメリットもあります。
- パソコンのブラウザではやや見づらい
- 撮影場所や人数が制限される
縦動画を使う場合はこの点に注意しましょう。
パソコンのブラウザではやや見づらい
まず、パソコンのブラウザではやや見づらくなる点に注意が必要です。
見慣れた16:9ではなく、やや不自然な9:16の状態で表示されます。
また、横幅がないため、動画内の状況がややわかりづらいという難点もあります。
撮影場所や人数が制限される
撮影場所や人数が制限されるのも、縦動画のデメリットの一つです。
縦動画の場合は、横方向のスペースが狭くなります。
その影響で、広い場所を撮影しづらくなったり、複数人が同画角に入り切らなくなったりします。
また、横幅のあるものを撮影しづらくなるなど、横方向のスペースの狭さを原因とした不都合が多々生じるでしょう。
例えば上記のような動画は複数人が登場するうえ、テロップで問題文なども表示させる必要があるため、縦動画には不向きです。
YouTubeの縦動画に関するよくある質問
本記事ではYouTubeの縦動画に関して解説しました。
最後によくある質問について解説します。
YouTubeの縦動画は画質が悪い?
YouTubeの縦動画は画質が悪いわけではありません。
視聴するユーザーの環境にもよりますが、例えばiPhoneSE2、iMac2019環境下では1080pの画質を選択できることが確認できています。
また、4Kなどの高画質でも投稿・再生することが可能です。
エンゲージメントを高める他の方法は?
YouTubeのエンゲージメントを高める方法は多数挙げられます。
- 質の高い動画を投稿する
- 定期的な投稿を心がける
- 視聴者とのコミュニケーションを実施する
- SEOを徹底する
- エンドスクリーンを活用する
- プレイリストを作成する
- アンケートを実施し改善点を見出すetc.
縦動画はエンゲージメントの獲得に役立つでしょうが、これだけでチャンネル運営がうまくいくわけではありません。
上記のような施策も採り入れて、十分なエンゲージメントを獲得しましょう。
横動画のメリットとデメリットは?
横動画のメリットとデメリットとして、以下の点が挙げられます。
<メリット>
- 横幅が広いためより多くの情報を伝えられる
- パソコンのブラウザで視聴する場合は最適なサイズである
- スマートフォンで視聴される場合、概要欄やコメント欄を確認しやすい
<デメリット>
- スマートフォン環境ではやや画面のサイズが小さい
- InstagramやTikTokなどに流用しづらい
- 動画の内容次第では横幅が無駄なスペースになる
横幅が広いのが、横動画の最大の強みです。
風景をおさめたり多人数を同画角に収めたりなど、縦動画にはないメリットがあります。
縦動画にサムネイルを設定するには?
YouTubeの縦動画を投稿する際に、任意のシーンをサムネイルに指定できます。
別途制作した画像をサムネイルに設定可能です。
エンゲージメントを高めるところまで意識するなら、やはり別途制作したサムネイルを設定するのがおすすめです。
YouTubeの運用事例
最後に、株式会社pamxyが実際に行ったYouTubeアカウントの運用事例をご紹介します。
- ナイツ塙の自由時間
- 腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】
ナイツ塙の自由時間
ナイツ塙氏のチャンネルでは「自由時間」の名前の通り幅広い企画を行っています。
弊社では、チャンネル運用・ディレクション・撮影・データ分析までを一貫して提供。
テレビやラジオなど、従来メディアの枠にとらわれず、自由気ままなコンテンツ制作や芸能人コラボ企画を展開しています。
M-1の裏側を語った動画は公開1日で20万回を超える再生数を叩き出し、YouTube急上昇動画7位にランクインしました。
腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】
山内義弘様からはチャンネル登録者3500名の段階でご相談をいただきました。
実際に自社でYouTube運用をしてきた登録者数100万人超ノウハウをもとに、独自の世界観を企画してあらたに「セルフ整体」動画を配信いたしました。
チャンネル設計・構成制作・動画編集・実配信まで一通りご支援の結果、運用開始一ヶ月でチャンネル登録者10万人を達成しました。
中でも肩甲骨はがしの動画は、590万回超の視聴回数を誇る現在でも人気の動画です。
まとめ
本記事ではYouTubeの縦動画に関して解説しました。
最後に重要なポイントをまとめてご紹介します。
- YouTubeではスマートフォンの画面サイズに合わせた縦動画を投稿できる
- 急増するスマートフォンユーザーが見やすい動画を提供できるため、頻繁に使われるようになった
- YouTubeの縦動画はiPhoneやAndroidで簡単に撮影が可能
- YouTubeの縦動画には、フルスクリーン表示できたりユーザーの操作の手間を軽減できたり、色々なメリットがある
- YouTubeの縦動画には、ブラウザから見づらかったり撮影場所や人数が制限されたりなどの、デメリットもあるため注意が必要
YouTubeは主にスマートフォンで視聴されているサービスです。
スマートフォン環境での視認性や利便性が高い縦動画は、積極的に運用する価値があるでしょう。
ぜひ縦動画を上手く活用し、YouTubeチャンネル運用に役立ててください。
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