「InstagramのAPIで取得できるデータが知りたい」
「InstagramのAPIの使い方は?」
「InstagramのAPIを使うのに料金はかかる?」
このように、InstagramのAPIについて詳しく知って、自社のマーケティングに活用したいと思う方は多いのではないでしょうか。
APIを上手く使うことで、ビジネスを大きく展開できる可能性があります。
今回は、InstagramのAPIで取得できるデータや使い方、料金などについて解説します。
この記事を執筆しているのは、YouTubeやTikTok、Instagramなどの自社SNSアカウントを運用する編集部です。
InstagramのAPIとは?
APIとは「Application Programming Interface」の頭文字を取った略語です。
スマホで使用しているアプリやパソコンのソフトなどと、プログラムをつなぐ架け橋となるのがAPIです。
アプリの開発元や開発者がAPIを公開することにより、外部プログラムとの連携が可能になります。
InstagramのAPIとは、Instagram上の様々なデータにアクセスするためのAPIです。
企業のビジネスとInstagramのコミュニティーがAPIによってつながり、企業は独自のアプリケーションやサービスを提供することができます。
Instagramでは、2020年に不正アクセスなどを強化するために、旧インスタAPIが一新されました。
現在利用できるのは以下の3つです。
- Instagram基本表示API
- InstagramグラフAPI
- Instagram用メッセンジャーAPI
InstagramのAPIでできること|データ取得
ここでは、現在Instagramで利用可能な3つのAPIにおいて、具体的にできることを解説します。
ぜひ、参考にして自社に必要な取得データなどを確認してください。
1. Instagram基本表示API
「Instagram基本表示API」の主な機能は、外部アプリからユーザーが自身のメディアをインポートしたり、プロフィールをリンクしたりなどが挙げられます。
Instagramユーザー全員を対象として公開されているAPIで、個人アカウントユーザーでも利用できます。
基本表示APIでInstagramユーザーから取得できるデータは以下の通りです。
- プロフィール
- 画像
- 動画
- アルバム
基本表示APIでは、認証やログインをはじめ、ビジネスアプリにも対応していません。
また、下記のデータも、Instagram基本表示APIではサポート外となります。
- コメント
- IGTV
- リール
- ストーリーズ
- インサイト
- 宣伝投稿
- レガシーID
2. InstagramグラフAPI
「InstagramグラフAPI」を使用することで、外部アプリからInstagram上のプレゼンスを管理できるようになります。
Instagramのプロアカウント(ビジネスアカウント・クリエイターアカウント)ユーザーが対象です。
取得できるデータは以下の通りです。
- 画像
- 動画
- ストーリーズ
- 他のアカウントの基本情報と指標
- メディア
画像や動画、ストーリーズに関しては、データ取得だけではなく管理も可能です。
その他に、InstagramグラフAPIによりできることは、以下の通りです。
- コメント管理・返信
- メディアの公開
- @メンションの発見
- ハッシュタグ付きメディアの発見
- 画像と動画の公開
- メディアやプロフィールへのアクセス数の測定
InstagramグラフAPIは、FacebookグラフAPIをもとに設計されているため、必要に応じて仕組みを確認しておくことがおすすめです。
3. Instagram用メッセンジャーAPI
Instagram用メッセンジャーAPIを、既存のツールやデータと統合することで、大量の顧客メッセージの管理が容易に行えるようになります。
lnstagramのプロアカウント(ビジネスアカウント・クリエイティブアカウント)ユーザーが対象です。
Instagram用メッセンジャーAPIによりできることは、以下を参考にしてください。
- プロアカウントに送信されたメッセージの取得
- メディア・テキスト・ストーリーズなどによるメッセージ受信・返信
- 自社アカウントに送られてきたDMへの返信
- Instagramの投稿にコメントした人にDMで返信
DMに関しては返信は可能ですが、こちらから一斉にメッセージを送信することはできません。
InstagramのAPIの利用料金は?
InstagramのAPIは、2024年2月現在はすべて無料で提供されています。
そのため、企業にとってノーリスクで活用できる、有効的なビジネスツールです。
一方で、X(旧Twitter)は2023年2月にAPIの有料化を発表しました。
2023年3月からは新たなAPIの料金プランを設定し、無料プランベーシックプラン、商用プランなどがあります。
TwitterのAPIが有料化した今、無料でAPIを利用できるInstagramでのマーケティングに注力する企業も、増えることが予想されます。
InstagramのAPIの使い方
ここでは、下記の2つのAPIの使い方について、概要を解説します。
- Instagram基本表示API
- InstagramグラフAPI
1. Instagram基本表示API
Instagram基本表示APIを利用するにあたり、事前準備として必要なものは以下の通りです。
- Facebook開発者アカウント
- Instagramアカウント
- ウェブサイト
- コマンドラインツール/cURLリクエストが実行可能なアプリ
Instagram基本表示APIの使い方の手順は、下記を参考にしてください。
- Facebookアプリの作成
- Instagramの基本表示の設定
- Instagramテストユーザーの追加・認証
- トークン取得に向けてのコード交換
- ユーザーノードのクエリを実行
Instagram基本表示APIの詳しい使い方については、公式サイトで画像付きで解説されていますので、最新情報を確認しながら実行してみてください。
2. InstagramグラフAPI
InstagramグラフAPIを利用するにあたり、事前準備として必要なものは以下の通りです。
- Instagramビジネスアカウントかクリエイターアカウント
- アカウントにリンクされたFacebookページ
- Facebookページでタスク実行可能なFacebook開発者アカウント
- 基本設定済みのFacebookアプリ
InstagramグラフAPIの使い方は、下記の手順を参考にしてください。
- Facebookログインの設定
- Facebookログインを実装
- アクセストークンの取得
- ページの取得
- ページのInstagramビジネスアカウントを取得
- Instagramビジネスアカウントのメディアオブジェクトを取得
InstagramグラフAPIのより詳しい手順は、公式サイトの最新情報をご確認の上、実行してみてください。
InstagramのAPIの成功事例
実際にInstagramのAPIを活用して集客に成功した企業は少なくありません。
ここでは、どのようにAPIを利用したのか事例を5つご紹介します。
- Hivency
- Kiehl’s
- Chatbooks
- Buffer
- Tailwind
1. Hivency
「Hivency」は、インフルエンサーと企業を結ぶツール「Fame Check」を提供する企業です。
InstagramグラフAPIのビジネスディスカバリーを実装し、350,000人以上のインフルエンサーの中から、ターゲットに合致するクリエイターを探すことが可能になりました。
メタデータの取得により、信頼性の高いインフルエンサーマーケティングを実現した成功事例です。
2. Kiehl’s
「Kiehl’s」は天然素材にこだわったスキンケア製品を展開する、マレーシアにあるラグジュアリービューティーブランドです。
顧客サポートの管理をよりスムーズにするために、Instagram用メッセンジャーAPIを導入しました。
その結果、売上が30%向上、コンサルテーションから販売へのコンバージョン率は20%増加しています。
3. Chatbooks
「Chatbooks」は、デジタル写真をフォトブックに変換するアプリです。
Instagram基本表示APIを導入し、Instagramのアプリ内でChatbooksアカウントに接続できるように試みました。
その結果、スムーズに注文プロセスを進められるようになり、フォトブックシリーズの売上を2倍アップさせることに成功しました。
さらに、コンバージョン率は41%向上し、Instagramシリーズ製品の売上は6倍にまで伸びた事例です。
4. Buffer
「Buffer」は、ソーシャルメディアの管理ツールを提供し、中小企業のビジネスをサポートする会社です。
InstagramグラフAPIの導入によりワークフローを円滑にし、質の高いカスタマー・サポートを実現した事例です。
InstagramグラフAPIのサブセットとして、コメントモデレーションAPIが利用できます。
コメントの管理や信をはじめ、特定語句のコメントの禁止など、多様な使い方が可能です。
5. Tailwind
「Tailwind」は、中小企業のスケジュールやタスク管理をサポートするツールを提供しています。
スケジュール作成の最適化を目指し、InstagramグラフAPIのサブセットであるコンテンツ公開APIを採用しました。
投稿のタイミングや関連ハッシュタグなどの提案により、いいねは1.8倍、Tailwindメンバーのインスタ投稿数については4.3倍に増えた事例です。
まとめ
InstagramのAPIで取得できるデータや使い方などを解説しました。
今回の記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- Instagram基本表示APIは個人ユーザーでも利用可能
- Instagram基本表示APIを利用するにはコマンドラインツールが必要
- InstagramグラフAPIとInstagram用メッセンジャーAPIはプロアカウント専用
- InstagramグラフAPIを利用するにはリンク済みのFacebookページが必要
- InstagramグラフAPIでは他のアカウントの基本情報や指標となるデータも取得可能
InstagramのAPIをうまく活用すれば、マーケティングやカスタマーサービスの向上につながります。
必要に応じてInstagramのAPIを導入し、ビジネスを成長させましょう。
【先着10社/月】無料相談受付中‼︎
株式会社pamxyのInstagram運用代行
株式会社pamxyでは、Instagram運用代行サービスを行なっています。
SNSプラットフォームの最前線で活躍するクリエイター陣が、訴求したいポイントを的確に抑えつつ、ターゲットに適したコンテンツ制作を提供します。
「フォロワー数を増やしたい」「Instagramで集客したい」「新商品を PRしたい」といった多様なニーズにお応えします。
まずは無料相談でサービスの詳細、メリット、活用事例、成功事例、ご利用プランについてお伝えします。
ぜひお気軽にご相談ください。
下記フォームよりお申し込みください。