世界中でユーザーが増え続けていて、今最も勢いのあるSNSと言っても過言ではないTikTok。
この流れに乗って、「自社の認知度を高めるために、TikTok広告を出稿したい」そう考える広報担当者の方も多いのではないでしょうか?
有名企業などもTikTokを活用したマーケティングで続々と成功を収めているため、早い段階で参入して、競合と差をつけたいところですよね。
今回は、アカウントの開設から広告の設定まで、TikTokの設定方法を詳しく解説しています。
また、TikTok広告の効果的な運用事例についてもご紹介。本記事を読めば、TikTokを使ったSNSマーケティングをすぐに開始できるようになるので、是非参考にしてみてください。
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TikTok広告とは
最初にTikTok広告とは、どんなものなのか基本情報について解説していきます。
他のSNSの広告は運用したことがあるという方も、TikTokならではの特徴や強みを知って、比較検討材料にしていきましょう。
TikTok広告の特徴
TikTokの広告には、次の4パターンの課金方式があります。
課金方法 | 特徴 |
クリック課金(CPC) | クリックされる度に課金 |
インプレッション課金(CPM) | 1,000回広告が表示されると課金 |
再生課金(CPV) | 広告が6秒以上視聴されると課金 |
期間契約 | 一定期間固定の料金 |
期間契約以外の課金タイプは入札形式となり、単価は変動します。目標とする顧客獲得単価が特にない場合は、『最小単価入札』を選ぶと、費用を抑えやすいです。
TikTok広告の強み
TikTokの世界の月間アクティブユーザーは10億人以上、国内では950万以上で、現在は人気ユーチューバーも続々と参入しています。
より多くのユーザーに注目されるようになったTikTokは、今後もさらなる発展が期待できるSNSです。
TikTok広告が他のSNSと比べて優れている点は、次の通りです。
- メインユーザーである20代~40代のターゲット層に訴求できる
- 情報リテラシーの高いユーザーが多く、購買行動に直結しやすい
- エフェクト機能が充実していて、独自性のある広告の作成が可能
- おすすめフィードを視聴するユーザーが多く、認知度拡大に効果的
日本で一番多いユーザーの年齢層は40代であり、平均世帯収入も646万円と比較的高くなっています。
オンライン決済に慣れたユーザーが多く、音楽や番組視聴、書籍などへの支出金額に関しては、他のSNSに比べて特に多いことも特徴です。
TikTok広告の種類/費用
TikTokの広告の種類ですが、大きく分けると次の4つです。
- インフィード広告
- 起動画面広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
- インフルエンサーによる宣伝
今回は、最も出稿のハードルが低い『インフィード広告』についてご紹介します。
TikTokは、アプリを開いた瞬間からおすすめ動画が自動的に流れてきますが、インフィード広告も同じように表示されます。
そのため、一見広告だと分かりにくいので、内容を工夫することで最後までユーザーに視聴してもらえやすいのがメリットです。
インフィード広告の費用プランと特徴は以下を参考にしてください。
インフィード広告の種類 | 費用 | 特徴 |
Brand Premium | 42万円/日~ | ・最大60秒の音声付き動画広告 ・親和性の高いユーザーへリーチ ・アプリストアの導線にも最適 |
ONE DAY MAX | 300万円/日 | ・1日限定 ・最大60秒間の音声付き動画広告 ・おすすめフィードの4つ目に表示 |
TopView | 625万円/日 | ・アプリ起動時に最初に表示される ・1日1社のみ ・15秒の音声付きの動画 |
何回かに分けて広告を運用したいのか、またキャンペーンなどに合わせて1日限定にするのかなど、広告の目的や費用、特徴などを踏まえて最適な種類を選びましょう。
他の広告の種類や費用についてはTikTok広告の費用と種類を解説!【2023年度最新版】からご覧ください。
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TikTok広告の設定方法
TikTokの広告の基本情報が把握でき、自社で運用する広告の種類が決まったら、アカウントを設定していきましょう。
最短1日で登録が完了し、管理画面の遷移に従うだけの簡単な操作なため、スピーディにTikTok広告の運用が可能です。
それでは、順を追って設定方法を説明していきます。
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1. アカウントを開設
TikTok広告の配信をするためには、広告アカウントを開設する必要があります。ただし、TikTokアカウントの作成は不要で、他のSNSよりも登録の手間は少ないです。
アカウントの開設はこちらからメールアドレス、または電話番号で本人確認を行ってください。その後、会社名、業界などの情報を入力すればアカウント開設は完了です。
2. 広告主審査を受ける
アカウントの作成が完了したら、次は『ビジネス情報』を選択し、プロモーションするサービスのURLか会社URL、住所、課税情報を登録します。ここまで入力すると、いよいよ広告審査です。
審査期間は約1営業日となっているため、結果が出るまで待ちましょう。
3. 支払い情報を登録
決済のタイプは手動決済と自動決済の2つの方法から選択できます。
支払い方法や最低入金金額が異なるため、下記の情報を参考に、都合がよい支払い方法にしましょう。
決済タイプ | 支払い方法 | 最低入金金額 |
手動 | ・クレジットカード ・デビットカード ・PayPay ・LINE Pay | 1,000円 |
自動 | ・クレジットカード ・デビットカード | ー |
ビジネスセンターを開設すると、支払い管理をはじめとした広告アカウントを一括管理できるようになります。
複数のアカウントの管理が可能な他、社内のメンバーへの権限の付与なども行えることが特徴です。
4. ピクセルを設置
広告を最適化してターゲット層に配信するためには、ピクセルと呼ばれる計測タグを設定する必要があります。
ピクセルの設置手順は次の通りです。
- 広告マネージャーの『アセット』にカーソルを持って行く
- 『イベント管理』をクリックする
- 『ウェブサイトピクセル』を選択する
- 『ピクセルを作成』をクリックする
後はピクセル登録ページで、基本設定を入力、または選択していきます。
- ピクセル名を登録する
- 実装方法の選択(手動かサードパーティーツールと連携)
- 標準モードか開発者モードかを選択
- ピクセルが発行される
- 計測希望ページの<head></head>の間にピクセルを設置する
また、ピクセルは次に説明するイベントと合わせて設置することで、計測が正常に作動するようになります。
5. イベントを設定
ユーザーの特定のアクションである、 『ECイベント』や『アプリインストールイベント』などを設定することにより、関心の高いユーザーの情報を集めやすくなります。
イベントはユーザーの行動分析にも役立つ他、類似ユーザーへのリーチにもつながることがポイントです。
ピクセルの登録が完了すると、イベント設定のポップアップが表示されるので、次の手順で設定していきましょう。
- イベントフォーマットを選択する
- イベントタイプやイベント名、集計方法などを設定する
- トラッキング方法とルールを設定する
- 保存してイベント設定が完了
6. オーディエンスを設定
キャンペーンを行ううえで、より効率的にターゲティングを行う機能がオーディエンスです。
アプリイベントやウェブサイト閲覧者といった独自の設定ができるカスタムオーディエンスと、これらに条件を追加できる類似オーディエンスの2種類があります。
ここでは、カスタムオーディエンスの設定方法を確認していきましょう。
- 広告管理画面の上方にある『アセット』にカーソルを合わせる
- 『オーディエンス』を選択する
- 『オーディエンスを作成』をクリックする
- 『カスタムオーディエンス』を選択する
- 『アプリイベント』などオーディエンスの種類を選ぶ
- 期間やオーディエンス名を設定する
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7. 広告キャンペーンの作成
キャンペーンを行うからには、何を達成するために行うのか、目的を明確にすることが大切です。
プロモーションに適した目的設定を行うことで、購買行動の促進や認知拡大などが効率的に行えるようになります。
キャンペーンの目的は次の3つから選ぶことが可能です。
- ブランド認知
- 購買意向
- コンバージョン
できるだけ多くのオーディエンスにリーチしたい場合は『ブランド認知』を、アプリインストールや動画の視聴などにつなげたい場合は『購買意向』を目的に設定しましょう。
商品やサービスの利用や購入、自社サイトへの導線にしたいのなら『コンバージョン』がおすすめです。
キャンペーンの目的を選んだら、次にキャンペーン名を入力しましょう。
8. 広告セットの作成
広告を最適化するための設定が完了したら、いよいよ配信先を決めていきましょう。
TikTok、BuzzVideo、Pangleの3つのプラットフォームから選べます。
TikTokとBuzzVideoは同じく動画配信を行うSNSで特徴がよく似ていますが、後者は圧倒的にミドルエイジ男性のユーザーが多いことが特徴です。
また、Pangleについては、モバイルの広告プラットフォームです。漫画アプリやゲームなどを中心に利用者が急増しているため、業種によっては広告を出すメリットも高いと言えるでしょう。
広告セットの作成方法は、『プレースメント』をクリックして、TikTokなど配信先を選びます。
ダイナミック広告の設定
ダイナミック広告は、複数の動画や画像、テキストを入稿すると、AIが自動でクリエイティブの作成を行う機能です。
20以上の素材を用意できる場合には、ダイナミック広告の利用が推奨されています。
ターゲティング
年齢、性別、ユーザーの興味に応じたターゲティングが可能です。
予算の設定
続いて、予算とスケジュールの設定を行いましょう。
費用についてはTikTok広告の費用と種類を解説!【2023年度最新版】で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
9. 広告の作成
設定が完了したら、いよいよクリエイティブの作成です。
- 『新規作成』から『1本の動画』を選ぶ
- 『コンピューター本体から選択』または『動画を作成』をクリックする
動画を自社で作成する場合は、AIが作る『スマートマイクロムービー』や2ステップで作成できる『テンプレート』などを使用することが可能です。
TikTok広告は縦長動画で他のSNSとは違うため、広告の作成を依頼する場合はノウハウのある会社に頼むのがおすすめ。
動画広告の制作会社オススメ7社!SNS動画に強い会社をご紹介で、広告動画制作会社について紹介していますので、是非参考にしてください。
10. 広告の審査を受ける
広告の作成が完了すると審査が始まり、通常24時間以内で配信開始できます。
TikTokでスムーズに広告を配信するためには、ここまでに説明した一連の流れを前もって理解しておくことが大切です。
一つひとつの設定を丁寧に行い、ターゲティングを最適化させ、質の高い広告で集客の成功につなげていきましょう。
広告の効果的な運用方法
広告の設定方法を順を追って解説してきましたが、広告を出稿したら終わりではありません。その後も、効果的に運用していくことが重要です。
長期的にTikTokで広告を運用し、認知拡大や売り上げの向上に直結させるためには、ユーザーの反応をもとに運用方法を柔軟に検討していく必要があります。
ここでは、企業性向事例と広告代行会社への依頼について見ていきましょう。
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企業成功事例を紹介
実際、どのようにTikTokのインフィード広告を運用していくべきなのでしょうか。すでに、効果を上げている企業を参考にしたいですよね。
パーソナライズサプリを販売する『FUJIMI』では、TikTokのインフィード広告を配信し、30万回以上視聴回数を記録。プロフィールに自社サイトのURLを載せており、商品の購買行動につながる導線も貼っています。
また、TikTokのオフィシャルページで自社商品の説明や使い方動画を定期的に配信。その他、美容系TikTokerといったインフルエンサーの採用も積極的に行い、認知度アップに成功しています。
商品が届いた後もイメージしやすいようにプロテインの活用法なども配信し、サブスクを疑似体験できる内容です。
https://www.tiktok.com/@fujimi_official
成功事例のポイントについても、TikTok企業広告成功事例14選〜成功ポイント4選〜で紹介しています。是非ご覧ください。
広告代行会社に依頼する
広告の運用に関しては、継続的な分析や改善などが必要なため、ノウハウがないと壁にぶつかってしまうこともあります。
せっかく、広告を出稿して一時的に認知度が上がったとしても、さらなる発展につながらず集客が上手くいかないケースも少なくありません。
そこで、TikTok運用のノウハウを持った広告代行会社に依頼するのも一つの手です。
自社のリソースをセーブでき、なおかつプロフェッショナルな視点により広告運用をまかせられるので、目標達成への近道になります。
詳しい代行会社についてはTikTok広告代理店9社を徹底比較!比較する際の3つのポイントも紹介で紹介しています。是非ご覧ください。
TikTokの運用事例2選
最後に、株式会社pamxyが実際に行った、企業のTikTokアカウントの運用事例をご紹介します。
- 株式会社ジンジブ
- THL専門学校
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブ様からは、「高校生に自社サービスの認知を行いたい」というご希望を頂き、弊社では「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
具体的には、下記のような就活の面接時に使えるコンテンツや、エンタメ要素のあるコンテンツまで幅広く企画しております。
- 最後に質問はありますか?と聞かれたときの答え方
- 進学は考えなかったんですか?高卒就活の答え方
- 先輩にいきなり弊社の選考に落ちたらどうしますか?と聞いてみた!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援した結果、半年で再生回数100万回超えが計3本、総いいね数が約30万、フォロワー数は立ち上げの0人から約7,500人まで増加しました。
THL専門学校
THL専門学校 様より「学校の認知拡大と新規入学希望者の集客をしたい」というご希望を頂き、弊社ではZ世代に強い認知力を誇る「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
下記のように、エンタメ要素のあるコンテンツから意外と知らないマナーの紹介まで、幅広く企画しております。
- ブライダル学生あるある
- 飛行機に持ち込んでいい?or 悪い?持ち物3選!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援させていただきました。
運用代行の結果は、半年強で総いいね数が約60万、フォロワー数は立ち上げ初期から約10,000人まで増加、中でも「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」では再生回数300万超えを達成しました。
まとめ
- TikTok広告は20代~40代のターゲット層にリーチしやすい
- インフィード広告は1日42万円から運用可能
- TikTok広告アカウントは最短1日で作成できる
- 広告運用して長期的に集客するには広告代行会社の利用もおすすめ
TikTok広告の設定方法や効果的な運用方法などについて、具体例とともにお伝えしてきました。
インフィード広告は低価格で運用が開始でき、細やかなターゲティング設定により、集客や購買行動へとつなげやすいことがメリットです。
ユーザーの情報リテラシーや世帯収入が高い傾向にあるTikTokは、他のSNSのよりも大きな可能性を秘めています。
早い時点でTikTok広告を運用し、自社商品をアピールして利益の拡大につなげていきましょう。
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株式会社pamxyのTikTok運用代行
株式会社pamxyでは、TikTok運用代行サービスを行っています。
実際に弊社で運用しているアカウントは、累計フォロワー33万人、TikTok内コンテストで2度優勝、TikTok公式クリエイターに認定されています。
アカウント運用の中で培われたノウハウを生かして、SNS累計登録者100万人超のプロのSNSマーケターがTikTok運用を一からサポートします。
「認知度・ブランディングを高めたい」「TikTokを活用してターゲット層にリーチさせたい」「新商品をPRしたい」といった様々な場面におけるニーズにお答えします。
まずは無料相談でサービスの詳細、メリット、活用事例、成功事例、ご利用プランについてお伝えします。
ぜひお気軽にご相談ください。
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マーケター募集中
pamxyでは累計160万人超のフォロワーを擁するIP事業で培った、SNSや運用型広告における圧倒的知見を惜しみなく活用し、マーケティングのコンサルティング事業を行っています。
YouTube・TikTok・Instagram・TwitterなどのSNSマーケティングおよび運用型広告支援においては、スタートアップから上場企業まで多くの業界・規模の企業様のご支援実績があります。
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