動画制作の外注にかかる費用は大体5万円~200万円と幅が広く、制作する動画の種類や用途によって大きく変化します。
そこで本記事では、『動画制作の費用相場を用途別・種類別に詳しく紹介』します。
記事後半では動画制作の流れ4ステップと制作費用を抑えるコツ2つもお伝えします。
動画制作の費用で損をしたくない方は最後までじっくりとお読みください。
この記事を読めば、希望する動画の制作費用が分かり、自社で何を準備すべきかが分かるようになります。
動画制作費用相場の用途別まとめ
動画制作費用の相場を用途別にまとめると以下のようになります。
【用途別】動画制作費用の相場
- YouTube動画の制作費用:約5万~15万円
- 会社紹介動画の制作費用:約10万~200万円
- 新卒採用のプロモーション動画の制作費用:約15万~200万円
- イベント紹介動画の制作費用:約5万~30万円
- インタビュー動画の制作費用:約5万~50万円
- Facebook・Instagram広告動画の制作費用:約10万~100万円
1つずつ詳細を見ていきましょう。
YouTube動画の制作費用相場
- 企画+撮影+編集:約10万~15万円
- 企画+撮影:約5万~10万円
- 撮影+編集:約5万~10万円
YouTube動画の場合、外部からキャストを呼んだりロケ地をまわったりすることはほとんどありません。
キャスティング費や撮影地の確保費がかからないため相場も安くなっています。
撮影機材が簡易的なもので済む点も、相場が安い要因と考えられます。
会社紹介動画の制作費用相場
- プランニング+撮影+編集+人件費:約150万~200万円
- プランニング+撮影+編集:約50万~150万円
- プランニング+撮影:約10万~50万円
プランニングの具体的な内容は、台本作成やキャスト・撮影地・機材の確保、スケジュール調整などになります。
人件費とは、キャストの出演費や、カメラマン・スタイリスト・照明をはじめとしたスタッフの派遣費用です。
動画の規模の大きさによって、制作費用は大きく変わります。
新卒採用のプロモーション動画の制作費用相場
- プランニング+撮影+編集+人件費:約150万~200万円
- プランニング+撮影+編集:約50万~150万円
- プランニング+撮影:約15万~50万円
新卒採用動画の費用内訳は、会社紹介用動画の内訳とほとんど変わりません。
ただし、新卒採用向け動画は会社紹介用動画と比べてキャストの出演費を削りやすくなっています。
社員へのインタビューや普段の仕事風景を撮影することで、キャストの出演費や撮影地の確保代を抑えられるからです。
ドラマ仕立てにするか、インタビュー仕立てにするかで費用は二極化すると考えて良いでしょう。
イベント紹介動画の制作費用相場
- 機材費+編集+人件費:20万~30万円
- 機材費+編集:15万~20万円
- 機材費:5万~15万円
イベント紹介の動画は、基本的にはイベントの様子を撮影し編集することになります。
セミナー形式のイベントならば、定点カメラで撮影できるため人件費はかかりません。
また、イベント会場の規模によって必要な機材の精度や費用も変わります。
ライブ配信をする場合は編集費用がかからないため、機材費のみで格安で動画を完成させることもできます。
インタビュー動画の制作費用相場
- プランニング+撮影+編集+人件費:約40万~50万円
- プランニング+撮影+編集:約20万~40万円
- 撮影+編集+人件費:約30万~50万円
- プランニング+撮影:約5万~20万円
- 撮影+編集:約5万~20万円
インタビュー動画はキャストの出演費がかからないため、費用を安く抑えられる傾向にあります。
撮影会場の有無、カメラやマイクの数、出演社員の衣装やメイクの有無、演出の華やかさ等の要素で費用が変わります。
Facebook・Instagram広告動画の制作費用相場
- プランニング+撮影+編集+人件費:約70万~100万円
- プランニング+編集:約10万~70万円
広告動画の費用は動画の種類によって変化します。
実写だと人件費や撮影費がかさみますが、漫画動画やアニメーション動画を使えば一気に費用を抑えられます。
また、動画の尺によっても費用は大きく前後します。尺が長いほど編集するポイントも増え、費用も高くつきます。
動画制作費用相場の種類別のまとめ
動画制作費用の相場を種類別にまとめると以下のようになります。
【種類別】動画制作費用の相場
- 実写動画の制作費用:約100万~200万円
- アニメーション動画の制作費用:約50万~100万円
- 漫画動画の制作費用:約10万~50万円
- 3DCG動画の制作費用:約150万~300万円
詳しい内訳を確認しましょう。
実写動画の制作費用
実写動画は、他種類の動画とは違い唯一カメラマンや照明などの人件費が必要になります。
人物を映し出す場合はキャスティング費や衣装代も追加でかかります。また、ロケ地の確保にも費用がかかります。
上記項目が制作費用の半分以上を占めるケースもあるでしょう。
アニメーション動画の制作費用
アニメーション動画の場合はBGMや編集費用が制作費用の大半を占めます。
費用は編集の難易度や動画の尺によって前後します。
大体1分の動画で70万円前後を見込んでおきましょう。
動画内で使用するイラストや写真、BGMを自社で用意すると費用を抑えられます。
漫画動画の制作費用
漫画動画は、アニメーション動画や3DCG動画と比べて動きが少ないため費用も安い傾向にあります。
費用は必要なページ数や声優数に応じて変化します。
1人の声優に複数役を配役し、費用を抑えているケースも多く見受けられます。
3DCG動画の制作費用
3DCG動画は高い編集技術を要すため費用の相場も高くなっています。
15秒程度の動画でも150万円程度かかります。
3DCG動画単体ではなく、アニメーション動画と組み合わせれば費用を落とすことも可能です。
動画制作の依頼先を選ぶポイント
動画編集の依頼先は企業と個人の2つに分けられます。
それぞれに依頼するメリット・デメリットを確認していきましょう。
動画制作を企業に依頼するメリット
動画制作会社には、撮影のプロや編集のプロ・企画のプロが集まっています。
さらに、個人とは違って属人的でないため動画制作の技術力も担保されています。
また、企業だからこそ準備できるキャストや機材・撮影地なども多々あるでしょう。
だからこそ企業は高クオリティかつ影響力のある動画を継続して納品することができます。
高品質の動画を求めている方にとってはこの上ないメリットと言えるでしょう。
動画制作を企業に依頼するデメリット
企業に動画制作を依頼すると、動画制作にかかる期間が長くなりやすいです。
窓口担当・編集担当・撮影担当・企画担当などがそれぞれ別の社員に割り振られているからです。
修正依頼や要望が複数人を介して伝わるため、個人と比べると対応が遅くなります。
ミーティングの日程調整等も個人と比べるとスケジュールを抑えづらいかもしれません。
「迅速かつ柔軟に対応してもらいたい!」と考える方には大きなデメリットです。
動画制作を個人に依頼するメリット
動画制作を個人に依頼するメリットは依頼費用の安さです。
クラウドソーシングで探してみると企業の半額以下で依頼できることが分かります。
また、ポートフォリオを見れば応募者の制作技術もある程度把握できます。
技術力のある動画制作者へ依頼できれば、低価格かつ高品質の動画制作が実現できるでしょう。
動画制作を個人に依頼するデメリット
動画制作を個人に依頼するデメリットは、動画の質が担保されていない点です。
企業とは違い、動画のクオリティが個人の技術に左右されるため、場合によっては初心者レベルの動画が納品されるリスクがあります。
また、依頼者の選定や選定後の連絡・スケジュール管理にも手間がかかります。
依頼する側がディレクションを行うことになりますので、企業に依頼するよりも負担が大きくなることは間違いありません。
費用やメリットデメリットを踏まえ、YouTube動画制作会社の依頼が視野に入ってきた方は、こちらの「YouTube動画の制作会社おすすめ8社」を参考にしてください。
動画制作の流れ4ステップ
動画を制作する流れを4ステップで紹介します。
企業と個人のどちらに依頼しても流れはほとんど変わりません。
動画制作の4ステップ
- 動画制作のプランニング
- 撮影準備(制作準備)
- 撮影(制作)
- 編集
順を追って説明します。
1.動画制作のプランニング
まずは動画制作のプランニングを行います。
プランニングの流れを簡単に説明するとこのようになります。
実写動画制作のプランニング
- 納品までのスケジューリング
- 絵コンテの作成
- 出演キャストのオーディション・決定
- 出演キャストのスケジュールの確保
- 撮影場所の確保
- 撮影当日の流れを確定
実写動画を制作する場合、プランニングにはおよそ2週間程度かかります。
実写以外の場合(アニメーション・漫画・3DCG)はキャストや撮影が必要ないため、プランニング期間は1週間以内に収まることが多いです。
2.撮影準備(制作準備)
プランニングが終了したら、撮影準備に入ります。
実写の場合、撮影機材の調達やキャストの衣装調達・フィッティングを行います。
実写以外の場合はイラストやBGMの素材収集が準備にあたります。
期間としてはおよそ1週間前後が目安です。
3.撮影(制作)
撮影準備が完了したらいよいよ本番の撮影です。
プランニング時に確定させた台本や香盤表(当日の流れ)に沿って撮影を進めます。
実写の場合は1~2日で撮影が終了します。
実写以外の場合、実際に絵をかいたりCGを制作したり、声を吹き込んだりする過程が撮影のフローに当てはまります。最も手間のかかる作業なので、期間は最低でも2週間~1ヶ月以上を見込んでおくと良いでしょう。
4.編集・完成
最後に、撮影した動画を編集します。
サムネイルの制作やテロップの挿入、効果音やBGMの挿入などが編集作業にあたります。
編集が完了したらクライアント(依頼者)が最終チェックを行います。
クライアントは、気になる点があればこの時点で修正依頼をかけます。
修正依頼の回数が決まっている制作会社もあるので注意してください。
編集作業については実写以外の場合も同じ流れになります。
期間は2週間前後かかります。
動画制作費用を抑えるポイント2つ
動画制作の依頼費用を抑えるためには、以下の2点が大切になります。
動画制作費用を抑えるポイント
1.自社で準備できるものは活用する
2.フリーの素材を使う
それぞれ解説します。
1.自社で準備できるものは活用する
動画制作費用を抑えるためには、自社で準備できるものを最大限活用しましょう。
例えば、出演キャストを社員にしたり、撮影地は社内を舞台にしたり、台本を自社で用意したりなどが考えられます。
キャストを社員にすれば出演料を抑えられますし、オーディションにかかる費用や期間も減らせます。さらに、メイクや衣装も自社で用意すれば合計20万円程度の節約になります。
台本や絵コンテの作成も自社で行えば企画代約10万円程度を抑えられます。
撮影地についても自社の敷地内を使えば5~10万円以上の削減になるでしょう。
しかし、全てを自社で準備すると手作り感が滲み出てしまいます。
クオリティを保ちつつ自社で準備できるものは無いか、チェックしてみてください。
2.フリーの素材を使う
動画に使うBGMやイラストを、オリジナルではなくフリー素材にすると制作費用を抑えられます。
オリジナルのBGMを作ってもらうと大体5万円の費用がかかり、イラストを一から描いてもらうのには約1~10万円の費用かかります。
つまり、フリー素材を最大限活用すれば制作費用を約6~15万円節約できるということになります。
とはいえ、動画素材のすべてをフリー素材にするとオリジナリティを出せません。
ベースはプロに任せ、要所でフリー素材を活用することをおすすめします。
まとめ
本記事の内容をまとめると以下のようになります。
- 動画制作にかかる外注費用は大体5万円~200万円
- 依頼から納品まではおよそ1~2ヶ月の期間がかかる
- 個人に依頼すると、安く済む一方クオリティの差や連絡の手間に悩まされやすい
- 企業に依頼すると、迅速・柔軟な対応は難しいがプロクオリティの動画を制作してもらえる
- フリー素材や自社で準備できるものを活用することで費用を抑えられる
本記事で紹介した動画制作費用と自社の予算と照らし合わせながら、どのような動画を制作するか決定してみてください。
この記事が、動画制作費用の相場を知りたい方の参考になれば幸いです。
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