「若者に人気のTikTokで採用活動ができるのだろうか?」
「TikTokでバズっている採用の成功事例をチェックしたい」
「TikTokで求人募集するデメリットはある?」
企業の採用形態が変化する中、優秀な人材獲得に向けて、上記のようにTikTokでの採用活動を検討中の方も多いのではないでしょうか。
時代の流れに沿った採用方法を導入しなければ、優秀な人材が他社に流れてしまい、次世代のリーダーが育ちません。
TikTokは若い世代にダイレクトに訴求できるSNSであり、採用活動のプラットフォームとしても最適です。
日経トレンディが選ぶ、2021年ヒット商品の1位を獲得したのは「TikTok売れ」というキーワードでした。
今やビジネスの起点となるSNSがTikTokであり、その活用方法はマーケティングだけにはとどまりません。
今回は、TikTokの採用活動や企業の成功事例・採用動画などを紹介します。
この記事を最後まで読むと、TikTokでの採用活動を実践するためのノウハウが把握できるため、ぜひ参考にしてください。
TikTokの採用活動がおすすめな理由
TikTokは、特に10〜20代の若者の間で浸透しており、情報の検索やトレンドのチェック、友人とのメッセージなど、日常的に利用されていることが特徴です。
具体的には、2023年卒業予定の大学生のうち、82%が毎日TikTokを利用しているというデータがあります。
そのうち、約30%は1時間以上もTikTokから多くの情報を取り入れています。
また、TikTokを通して企業に興味を持った学生は80%以上となっており、採用活動の効果があることは間違いありません。
さらに、約66%の学生は実際に求人応募していることからも、TikTokを利用した採用の導線がしっかり機能することが分かります。
また、TikTokの採用動画を見て企業に興味を抱いた主な理由は、以下の通りです。
- 企業に対するイメージが変わった
- 企業の世界観が伝わった
- 人柄のよさが伝わった
- チームの雰囲気が楽しそうだった
TikTokでは、ホームページや書類からは把握しにくい、働く人にフォーカスしてアピールできることが特徴です。
TikTokで採用活動を行うメリット5つ
採用メディアや求人媒体は多くありますが、SNSを利用した採用活動はZ世代ならではです。
特に、TikTokというプラットフォームに関して知識が少ない方にとっては、採用とつながるイメージが持ちにくいのではないでしょうか。
ここでは、TikTokで採用活動を行うメリットを5つ解説します。
1. 企業の雰囲気が伝わりやすい
給料がよくて一流企業に就職しても、結局仕事をするうえで大切なのは人です。人間関係が上手くいかなければ、仕事を継続するのは難しくなってしまいます。
TikTok上では、もちろん企業で働くすべての社員やその人間性を見せることはできません。
しかし、職場の雰囲気のよさやユーモアが伝わると、次のようなイメージにつながりやすいことが特徴です。
「社長の人柄がよくて働きやすそう」
「こんな楽しそうな職場で働きたい」
「このチームのプロジェクトに携わってみたい」
企業で働く人たちをTikTokで見ることにより、身近に感じ、ポジティブな印象を受ける学生は多いと言えます。
2. 費用対効果が高い
企業の新卒採用にかかる1人あたりの平均コストは約90万円と言われています。
そのうち、メディア掲載費やPR動画の制作費などが大きいことが特徴です。
TikTokの投稿に関しては、強力な発信力を持つプラットフォームであるにもかかわらず、無料で利用できます。
企画や撮影をする時間は必要ですが、基本的には社内で撮影でき、運用コストがほぼかかりません。
その上、多くの学生に認知され、興味を持ってもらえたり応募にいたったりするため、費用対効果が高いことがメリットです。
3. 競合が少なく目につきやすい
YouTubeやFacebook、Instagramなどを運用し、採用活動を行う企業は少なくありません。
しかし、TikTokに関しては、最近まで商品やサービスの売上には直結しにくいというイメージが強く持たれていました。
そのため、バズるショート動画と企業の採用を結びつけるという発想が持てずに、参入企業は他のSNSと比べるとまだ多くないのが現状です。
競合が少ない中で自社の魅力をアピールすることで、応募者数が増え、結果的に優秀な人材の獲得が期待できます。
4. 標準アプリで簡単に作成できる
TikTokは、スマホで撮影して簡単に投稿できることもメリットです。
標準アプリで音楽やエフェクト、スタンプなども付けられます。
撮影機材などを揃えて本格的に撮影するのもありですが、スマホ1つでもスピーディに採用動画の作成が可能です。
5. 拡散性が高くバズりやすい
TikTokは、アカウントを運用し始めたばかりのフォロワー数が2桁以下のアカウントでも、バズるという現象があります。
理由としては、独自のレコメンドシステムにより、フォロワーの多さではなく動画単位で評価されるからです。
以下の要素において、投稿した採用動画が高い評価を得られれば、1日で驚異的な拡散につながります。
- 視聴完了率
- いいね
- シェア
- コメント
TikTokの拡散性の高さも、企業が採用活動をするうえでの大きな助けになるでしょう。
拡散される投稿について、より詳しい内容が知りたい方は、別記事のTikTokアルゴリズム攻略完全版!おすすめ動画の仕組みとは!も合わせてご確認ください。
TikTokで採用活動をするデメリット2つ
多くのメリットが得られるTikTokの採用活動ですが、リスクやマイナスな側面もないわけではありません。
活動方法を間違えると、企業のイメージダウンや時間の無駄になる可能性もあります。
ここでは、TikTokで採用活動を行ううえでのデメリットについて、2つ解説します。
1. TikTokで炎上するリスク
TikTokでは、企業の事業内容の枠を超え、さまざまな企画を行うことが一般的です。プラスに取ってもらえればよいですが、やりすぎは批判を浴びるケースも少なくありません。
また、社員が不適切な言動をして取り上げられると、1日で炎上してしまうのもSNSの怖いところ。
企画内容については、社内でよく検討することが大切です。
2. 長期的な運用が必要
多くの学生やターゲットに認知されるためには、単発投稿ではなく定期的にTikTokを運用していく必要があります。
そのため、数回投稿してバズらなかったからやめるのではなく、都度投稿を分析しなければなりません。
また、競合調査なども行い、改善を繰り返すなど、長期的な運用プランが必要となります。
TikTokで採用動画を成功させるコツ4つ
採用のための動画だからと言って、必ずしも求人や会社について話をする必要はありません。
TikTokで多くの人に動画を見てもらい、応募者を増やすにはユーモアや新しさといったエッセンスが必要です。
ここでは、TikTokで採用動画を成功させるコツを4つ解説します。
トレンドを意識した投稿
積極的にトレンド動画をチェックして、流行っている音楽を使ったり投稿を真似したりしましょう。
加えて、自社アカウントならではの要素もアピールすることが、ユーザーに覚えてもらうポイント。
トレンドと独自性を組み合わせた投稿を心がけると、多くの若者の目に留まります。
ギャップのある動画を作成
一般的には堅いイメージの企業が「こんなことやるなんて!」という動画がバズりやすいことが特徴です。
たとえば、企業の動画では以下のような企画が伸びています。
- 真面目そうな社長の全力ダンス
- 他の社員へのお茶目ないたずら
- ユーモアのある会社ネタコント
TikTokでは、認知して興味を持ってもらうことが重要です。業務内容を説明したり、ビジョンを真面目に伝えたりするのは、導線を貼ってリンク先でも行えます。
まずは、若者に楽しんで見てもらうための企画づくりに焦点を当てましょう。
多くの社員を巻き込む
社員一丸となって楽しい動画を作っていると、雰囲気のよさが伝わります。
若い社員からベテラン社員まで、できるだけ多くの社員を巻き込んで動画を作成しましょう。
さまざまな年齢層や個性のある社員が登場することで、より企業に対するイメージも膨らみます。
TikTok動画の作り方についてより詳しく知りたい方は、別記事の【2023年最新】TikTokでバズる11の裏ワザを解説!こちらも合わせてご覧ください。
採用関連のハッシュタグをつける
次のような採用関連のハッシュタグも入れると検索からの流入も見込めます。
- #会社
- #広報担当
- #会社紹介
- #企業
- #ベンチャー企業
- #社員紹介
- #仕事
- #転職
- #採用
- #会社員の日常
TikTokのハッシュタグについてより詳しく知りたい方は、別記事のTikTokのハッシュタグを徹底解説!人気ランキングもご紹介こちらも合わせてご覧ください。
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【企業成功事例7つ】TikTokの採用活動
実際に、TikTokではどのような日本企業の投稿が注目されているのでしょうか。
ここでは、多くのフォロワーを獲得し、採用へとつなげている企業の成功事例を7つ紹介します。
1. 三和交通
@sanwakotsu
首都圏に営業所を構えるタクシー会社の『三和交通』では、踊るおじさんの動画が「かわいい」「癒やされる」と話題になり、一躍有名になった企業アカウントです。
短いネクタイと大きなお腹でキレのいいダンスを踊るおじさんは、企業の取締役部長を努める人物。
ダンスをメインとした投稿で認知度の拡大に成功し、テレビでも取り上げられ大きな反響を呼びました。
採用に関しても、TikTokを見て社風に魅力を感じたことから中途採用につながった社員もいるそうです。
「こんな上司が理想」「一緒に働きたい」など、多くのポジティブなコメントが寄せられています。
タクシー会社のイメージアップや認知拡大にもつながり、TikTokの活用に成功したよい事例と言えるでしょう。
2. 株式会社BEEM
『株式会社BEEM』は、数々のユーモアあふれる動画を投稿しており、フォロワー数は50万越え。
TikTokでもっとも勢いのある日本企業と言っても過言ではないでしょう。
自ら日本一のブラック企業を名乗っており、投稿内容はエンターテイメントの一言に尽きます。
個性の強すぎる社長を筆頭に、チームメンバーも多く登場し、息の合ったダンスや会社ネタコントを披露。
事業内容は、マーケティング支援を行っており、企業自らが人気コンテンツを作り出して実力を証明しています。
採用に関する動画では、「この会社に入りたい」「社長のもとで働きたい!」といった多数のコメントが寄せられており、優秀な人材を厳選できるのがメリットです。
3. ライソン株式会社
@lithon_corp
家電やアウトドア用品を販売する『ライソン株式会社』では、自社商品を使ったユーモアのあるTikTok投稿を行っています。
たとえば、ランチ前にもかかわらず、社員がデスク上にペヤングやきそばメーカーを出し、やきそばを作り始めるコンテンツなどが大人気。
次から次に社員が試食にやってきて、楽しそうな社風が感じられます。約300万回以上も視聴されており、10万回以上のいいねがつくなど、共感を得られているのもポイントです。
コメント欄のトップに一緒に働く仲間を募集などの記載をし、採用ページを見るように促すなど工夫しています。
「こんな感じの社員がいれば仕事頑張れそう」などと、前向きなコメントが多く集まっており、採用活動にも成功している企業です。
4. ダイキン工業
空調総合メーカーの『ダイキン工業』は、TikTokで商品のお役立ち情報や会社紹介、採用活動などを投稿しています。
社員が会社の雰囲気や入社の決め手などを音楽に合わせて紹介するショート動画は、400万回以上の再生数を叩きだして広く拡散されました。
また、「気になることがあればコメントしてね!」など親しみやすい雰囲気で、就活生に寄り添った投稿を作成。
ハッシュタグには「#新卒採用」「#頑張るあなたを応援します」などを使用しています。
プロフィール下のホームページリンクでは、直接リクルートページにランディングするよう設定し、応募の導線へとつなげています。
5. 大京警備保障株式会社
@dkykeibi_tokyo
『大京警備保障株式会社』は、ユーモアあふれる部長と社長が率先して、TikTokで面白いやりとりやダンスを披露しています。
特に、絵の上手な部長が、熱さまシートの裏にアニメキャラの目の部分を書き、社長のメガネに投げつけて貼るネタが大人気。
コメント欄の半分くらいは海外ユーザーで埋まっていて、日本語のみならず英語でも「最高の会社!働きたい」と称賛されています。
プロフィールの採用リンクをクリックすると、ガラリと雰囲気が変わって真面目な採用情報が記載されており、希望者はエントリーすることが可能です。
6. 株式会社NIDS
@nids__official
ITコンサルティングや不動産仲介、スクール運営などさまざまな事業を展開している『株式会社NIDS』。
平日は毎日社員の様子やドッキリ企画、ミニコントなどをTikTokで配信しています。
遅刻や欠勤の理由がおかしな社員たち、社長へのどっきりなど、人気シリーズを生み出し、ファンを獲得。
「みなさん仲がよさそう」「ここの職場楽しそう!」など、社長や社員の人柄も伝わり、サービス利用や採用にもつながる企業ブランディングに成功しています。
7. 株式会社リンクロノヴァ
@
仙台を拠点に活動している総合建設業『株式会社リンクロノヴァ』は、TikTokのフォロワー数が約80万人の企業アカウントです。
週に3日の投稿を継続しており、投稿を上げればあっという間に100万回再生いくほどの人気ぶり。
特に評判のシリーズは、社員が社長のデスクの前でガスコンロなどを持ち出して本格的に料理を始め、「おいおいおいおい!」と社長が突っ込むやりとりです。
最初は止めに入る社長も、料理を作る過程を見るうちに態度が変わり、最後には美味しく食べるのがお決まりとなっています。
ながの社長のキャラもたっており、有名インフルエンサーとのコラボ動画なども上がっています。
求人の投稿を上げた際には、「こんな社長のもとで働けるなんて幸せ」「まだ募集してますか?」といったコメントが殺到。
TikTokでもっとも有名になった企業の1社と言えるでしょう。
TikTokの運用事例2選
最後に、株式会社pamxyが実際に行った、企業のTikTokアカウントの運用事例をご紹介します。
- 株式会社ジンジブ
- THL専門学校
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブ様からは、「高校生に自社サービスの認知を行いたい」というご希望を頂き、弊社では「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
具体的には、下記のような就活の面接時に使えるコンテンツや、エンタメ要素のあるコンテンツまで幅広く企画しております。
- 最後に質問はありますか?と聞かれたときの答え方
- 進学は考えなかったんですか?高卒就活の答え方
- 先輩にいきなり弊社の選考に落ちたらどうしますか?と聞いてみた!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援した結果、半年で再生回数100万回超えが計3本、総いいね数が約30万、フォロワー数は立ち上げの0人から約7,500人まで増加しました。
THL専門学校
THL専門学校 様より「学校の認知拡大と新規入学希望者の集客をしたい」というご希望を頂き、弊社ではZ世代に強い認知力を誇る「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
下記のように、エンタメ要素のあるコンテンツから意外と知らないマナーの紹介まで、幅広く企画しております。
- ブライダル学生あるある
- 飛行機に持ち込んでいい?or 悪い?持ち物3選!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援させていただきました。
運用代行の結果は、半年強で総いいね数が約60万、フォロワー数は立ち上げ初期から約10,000人まで増加、中でも「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」では再生回数300万超えを達成しました。
まとめ
TikTokの採用活動がおすすめな理由やメリット、企業の成功事例などを解説しました。
今回の記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- 就活生の80%以上TikTokを通して企業に興味を持った経験がある
- TikTokで採用活動をすると費用対効果が高い
- 企業がTikTokアカウントをバズらせるにはギャップを意識した投稿をする
- TikTokでは社内の雰囲気や社風をアピールできる
- 求人情報や事業紹介はリンクでホームページの導線を貼る
TikTokで成功している企業の多くは、まったく自社商品やサービスと関係のない投稿をして、多くのフォロワーを獲得しています。
独自性やユーモアを意識した動画投稿を定期的に行い、TikTokの採用活動を軌道に乗せましょう。
【先着10社/月】無料相談受付中‼︎
株式会社pamxyのTikTok運用代行
株式会社pamxyでは、TikTok運用代行サービスを行っています。
実際に弊社で運用しているアカウントは、
累計フォロワー33万人、TikTok内コンテストで2度優勝、TikTok公式クリエイターに認定されています。
アカウント運用の中で培われたノウハウを生かして、
SNS累計登録者120万人超のプロのSNSマーケターがTikTok運用を一からサポートします。
「認知度・ブランディングを高めたい」「TikTokを活用してターゲット層にリーチさせたい」「新商品をPRしたい」といった様々な場面におけるニーズにお答えします。
まずは無料相談でサービスの詳細、メリット、活用事例、成功事例、ご利用プランについてお伝えします。
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