SNS分析ツールおすすめ21選｜選び方や活用事例も解説

企業のマーケティングにおいてSNSが重要な現代では、このようにSNS分析について知識を深めたい方は多いのではないでしょうか。

SNS分析は、データの活用方法や分析の種類などによって、適切な分析ツールを選ぶことが大切です。

今回は、おすすめのSNS分析ツールをはじめ、選び方や活用事例などを解説します。

この記事を執筆しているのは、チャンネル登録者数124万人の自社YouTubeアカウント「あるごめとりい」を運用する株式会社pamxyの編集部です。

実践的なノウハウを公開していますので、ぜひ貴社のSNSマーケティングにお役立てください。

編集部

本記事でご紹介している内容は、2024年9月時点の情報です。

SNS分析とは？

SNS分析とは、YouTubeやInstagram、X(旧Twitter)などのSNS上にある投稿をもとに分析を行い、ビジネスの戦略に役立てる手法です。

分析には大きく分けると、下記の2通りがあります。

具体的には、SNSの投稿のインプレッション数が把握したい場合は定量分析、ユーザーの口コミを集めたいなら定性分析が適切です。

編集部

取得したデータを活用する目的によって、定量分析と定性分析を使い分けましょう。

SNS分析｜データの活用例

SNS分析によって取得したデータの活用例は以下の通りです。

ここでは、詳しい内容を解説します。

1. 効果測定

SNSの投稿について、どれくらいの効果を得ているのかを測定できます。

具体的には以下のようなデータを用います。

また、ユーザーの性別や年代などの情報から、ターゲットユーザーにリーチできているかどうかも確認可能です。

効果を測定し、必要に応じて改善を重ねることで、クリエイティブの質を向上できます。

2. 競合分析

SNS分析では、自社のアカウントだけではなく競合アカウントの分析も可能です。

競合アカウントが、どのようなキーワードやハッシュタグで伸びているのかを把握できます。

また、競合との差別化を図るためにはどのような自社独自の投稿をすべきかなど、戦略に活かせることも特徴です。

3. トレンド・市場動向の把握

SNSは、つねに最新の情報が飛び交うコミュニティーサービスです。

そのため、SNS分析を行うことにより、トレンドや市場の動向を把握できます。

急上昇ワードやバズっている投稿、ユーザーの反応などを参考に、ニーズをあぶり出すという使い方も可能です。

編集部

市場の動向をリアルタイムで把握することで、商品開発や適切なキャンペーンの実施など、マーケティングに役立ちます。

4. SNSリスクマネージメント

企業のSNS炎上は、売上不振にもつながる深刻な問題になりかねません。

近年では、企業に落ち度がなくても、SNSユーザーによって炎上するケースも見受けられます。

SNSリスクマネージメントの観点からも、SNS分析により、いち早く自社に対する口コミや評価を把握することが重要です。

編集部

早い時点で炎上対策や炎上後の対応を行うことで、リスクの最小化につなげられます。

5. 自社のイメージ調査

SNS分析により、自社ブランディングがうまくできているかを確認できます。

自社のブランディングと市場のイメージが異なっていては、マーケティング戦略にズレが生じることも少なくありません。

コメントやレビューなどのデータを分析し、顧客が抱く自社イメージがブランディングと合致しているか確認することが大切です。

必要に応じて、ブランディング向上や調整のために、キャンペーンなどの対策ができます。

SNS分析ツールの種類

SNS分析を効率的に行ううえで、必須と言えるのが分析ツールです。

SNSマーケティングを積極的に実施する企業の多くは、SNS分析ツールを導入しています。

SNS分析ツールの種類は、大きく分けると下記の3つです。

ここでは、それぞれの特徴を説明します。

1. アカウント分析

SNSアカウントや投稿に関連する分析に特化したSNS分析ツールです。

例えば、下記のようなデータが取得できます。

編集部

自社や競合サイトの投稿について、効果やキーワードなどを分析し、クリエイティブの改善に役立てることが可能です。

2. キャンペーン分析

SNS上で実施する各種キャンペーンに特化したSNS分析ツールです。

キャンペーンによるパフォーマンスを数値化し、効果や課題などの把握に役立ちます。

キャンペーンの分析に加え、運用も可能なツールも少なくありません。

新規顧客や既存顧客の数や顧客の属性なども把握できることが特徴です。

3. ソーシャルリスニング

SNS上では、ユーザーの本音があふれています。

ソーシャルリスニングツールは、SNS上の口コミやコメントなどの情報をもとに分析が可能です。

ソーシャルリスニングにより、リアルな自社ブランドや商品の評価が理解できます。

また、UGCの取得や使用許可の管理など、多様な機能を備えたツールもあることが特徴です。

編集部

UGCとは、企業側の働きかけなしに、ユーザーが自発的に制作するコンテンツのことを言います。

SNS分析ツールの選び方

多くのSNS分析ツールがある中で、自社のニーズに合うものを選ぶことが、業務の効率化に直結します。

SNS分析ツールの選び方のポイントは、下記の3つを参考にしてください。

ここでは、SNS分析ツールの選び方について詳しく解説します。

1. 目的に合うツールか

自社の目的に合う分析ツールを選びましょう。

具体的な目標と適したツールは、以下の通りです。

編集部

SNS分析ツールは種類によって機能も異なるため、ツールの特徴をよく確認したうえで選びましょう。

2. 無料か有料か

分析ツールには有料ツールをはじめ、無料で利用できるものも多くあります。

インスタやYouTubeなど、各SNSに標準装備されている分析ツールは無料で利用可能です。

有料ツールに関しては、月額プランや年額プランなどの料金設定が一般的と言えます。

また、無料のトライアル期間を提供する有料ツールなどもあるため、一定期間試したいという方にもおすすめです。

3. SNSの種類で選ぶ

SNS分析ツールの中には、YouTubeやInstagram、X(旧Twitter)など、特定のSNS専用の分析ツールもあります。

分析するSNSが決まっている場合は利用しやすいでしょう。

編集部

複数のSNSに対応するツールに関しても、自社が運用するSNSをカバーするかどうか確認して選ぶことが大切です。

おすすめSNS分析ツール【無料】

無料の分析ツールは、初めての利用やお試し、低予算でSNS分析を行いたい場合におすすめです。

ここでは、下記の3つの無料分析ツールをご紹介します。

1. CCX social

「CCX social」は、InstagramとTikTokの分析に対応しており、すべての機能を無料で提供しています。

Instagramのトレンド分析においては、5つの主要業界でリアルタイムの流行りを分析することが可能です。

毎月の利用制限はありますが、AIコンサルタントによる分析サポートを受けることもできます。

初速分析や全体結果サマリなど、無料ながら多様なサービスをそろえているツールです。

2. Rival IQ

「Rival IQ」は海外のSNS分析サイトです。

TikTokとInstagram、Facebook、X（旧Twitter）の分析に対応しています。

エンゲージメントや投稿頻度などが把握できるほか、トレンドの傾向も分析可能です。

また、競合サイトと比較して自社アカウントの投稿をブラッシュアップできる他、人気の投稿の傾向を分析し、自社アカウントの戦略を決定するのにも役立ちます。

サイト上では1アカウントの分析レポートを無料で提供しています。

編集部

より分析の数を増やしたい場合は、有料プランも利用可能です。

3. Followerwonk

「Followerwonk」は英語のサイトで、X（旧Twitter）向けの無料分析ツールを提供しています。

ツールを利用するためには、登録が必要です。

フォロワーの最適化が可能で、アプリ内でフォローや解除操作ができます。

X（旧Twitter）をはじめ、インスタやFacebookなど6つのプラットフォームへの投稿機能もあります。

おすすめSNS分析ツール【有料】

SNS分析ツールの有料バージョンは、さまざまな機能を搭載しているため、本格的にSNSを運用して集客率をアップしたい方におすすめです。

ここでは、下記の3つの有料分析ツールをご紹介します。

1. ソーシャルインサイト

「ソーシャルインサイト」はSNSの分析と運用を一体化したツールです。

SNSアカウント分析をはじめ、口コミ分析にも対応しています。

運用面では、複数のSNSアカウントの予約投稿やキャンペーンの自動化機能もあり、大変便利です。

編集部

主要12種類のSNS分析が可能で、多くの企業の導入実績があります。

2. 見える化エンジン

「見える化エンジン」は1,600社以上の導入実績があり、多彩な機能を備えていることが特徴です。

一般的な分析機能に加え、音声認識データに特化した発話分析やトークフロー分析など、独自の機能も兼ね備えています。

また、ネガティブなワードを把握するリスク検知機能などもついており、総括的な分析が可能です。

3. Quid Monitor

Quid Monitorは、世界50カ国の言語に対応しており、グローバルビジネスを展開する企業にもおすすめのSNS分析ツールです。

豊富なデータソースから口コミを収集し、リアルタイムでブランドの評価が行えます。

消費者インサイト分析では、投稿ごとの口コミ分析ができるため、商品開発や改善などにも役立ちます。

おすすめSNS分析ツール【YouTube専用】

YouTubeのみ分析したいという方は、YouTubeに特化した下記のSNS分析ツールがおすすめです。

1. YouTube アナリティクス

「YouTubeアナリティクス」は、誰でも無料で利用できる標準装備の分析ツールです。

YouTube Studioアプリからアクセス可能で、チャンネルや投稿ごとのパフォーマンスやエンゲージメントが確認できます。

また、リーチタブでは、視聴者がどのようにして動画を見つけたのか、どのキーワードで見つけたのかなども把握できることが特徴です。

2. TUBERS

「TUBERS」は、YouTubeの分析をはじめ、企業タイアップを探すこともでき、インフルエンサーも多く利用する無料の分析ツールです。

人気YouTubeチャンネルをはじめ、自分や他人のチャンネルのランキングが確認できます。

また、急上昇中の動画やエンゲージメント率の高い動画などについて分析が可能で、トレンドの傾向を把握できることも特徴です。

3. YT Rival Finder

「YT Rival Finder」は、YouTube動画の穴場キーワードを探せる画期的な分析ツールです。

キーワードにおける関連動画の本数をはじめ、動画ランキングなどのデータが取得できます。

また、月間のインプレッション数や検索欄のサジェストの有無も把握でき、需要が高く再生回数が伸びる動画の制作に役立ちます。

おすすめSNS分析ツール【Instagram専用】

Instagramに特化したおすすめ分析ツールとして、下記の3つをご紹介します。

1. Instagramインサイト

「Instagramインサイト」は、無料で最新データにアクセスできる、Instagramに標準装備された公式の分析ツールです。

自社アカウントのリーチやエンゲージメントの分析ができ、効果測定や改善につなげられます。

カレンダー機能では、指定期間の投稿のパフォーマンスを確認でき、アカウントの成長を確認できることが特徴です。

2. Insight Suite

「Insight Suite」は、Instagramの分析だけでなく運用もサポートするツールです。

フォロワー数やインプレッション数が一目で分かるインサイトレポートは、期間を指定して出力ができます。

また、投稿のハッシュタグデータの集計や競合アカウントの分析なども可能です。

編集部

4つの料金プランが用意されており、制限はありますが無料で利用できるプランもあります。

3. Slooooth（すろ〜す）

「Slooooth」はInstagramの予約投稿や分析、レポート作成まで一貫したサービスを提供するツールです。

ハッシュタグ調査やAIによる具体的なレコメンド機能を駆使することで、パフォーマンスの向上につながります。

また、月間レポートにおいては、1クリックで50枚以上のレポートをわずか5分で完成させるので、業務の効率化を図りたい方にもおすすめです。

おすすめSNS分析ツール【X（旧Twitter）専用】

X（旧Twitter）に特化したおすすめ分析ツールとして、下記の3つをご紹介します。

1. Twitterアナリティクス

「Twitterアナリティクス」は、公式X（旧Twitter）が提供する無料の分析ツールです。

個々のツイートをはじめ、月ごとのツイートのパフォーマンスなどのデータが取得でき、効果を測定できます。

また、広告キャンペーンのインプレッションや支出、ターゲットユーザーの特性など、多くのデータを閲覧可能です。

2. SINIS for X

「SINIS for X」は、X（旧Twitter）の分析に特化したツールで、複数のプランを用意しています。

無料プランでは、月間30件の投稿データを取得できます。

フォロワーや投稿の基本的な分析が行えるため、お試しで利用しやすいことが特徴です。

有料プランでは、投稿をカテゴリ別に分析できるほか、Power Pintoによるレポート自動作成など、より多くの機能が利用できます。

3. Tweet Deck

「Tweet Deck」は、Twitterアナリティクス同様に公式X（旧Twitter）が提供する無料の分析ツールです。

最大の特徴であるマルチカラムレイアウトにより、多くのタスクを同時にこなせます。

管理画面は使いやすいようにカスタマイズできるのも特徴です。

リアルタイムで情報を見つけられるため、自社ブランドに関する声を集めたりリスクの探知などにも活用できます。

編集部

チームで運用でき、予約投稿にも対応しています。

おすすめSNS分析ツール【Facebook専用】

Facebookに特化したおすすめ分析ツールとして、下記の3つをご紹介します。

1. Facebookインサイト

「Facebookインサイト」は、Facebook公式が提供する、無料で利用できる分析ツールです。

投稿ごとに「いいね」やコメント、シェアなどのエンゲージメントを確認することが可能で、ユーザーの反応を把握するのに役立ちます。

また、ユーザーの年齢をはじめ、性別や地域なども確認でき、自社ブランドやサービスのターゲット層が分かります。

2. AgoraPulse

「AgoraPulse」は、Facebookページの管理をより効率化できるフランス発の分析・運用ツールです。

コメントやメッセージなど、すべてのコンテンツを1カ所で管理できるので、複数のページを開く必要がありません。

また、チームとFacebookコンテンツを共有し、リアルタイムで作業が行えるため大変便利です。

編集部

さらに、コメントの追跡や管理もできるため、ユーザーとのコミュニケーションやリスク探知などにも活用できます。

3. Zoho Analytics

「Zoho Analytics」はアメリカ発のFacebookに特化した分析ツールです。

Facebookページのデータをモニタリングし、投稿やリーチの評価測定ができます。

同時に競合サイトの分析も可能なため、幅広い視点で評価を行い、自社コンテンツのパフォーマンス向上につなげられることが特徴です。

また、広告分析にも対応しており、キャンペーンの最適化にも役立ちます。

編集部

15日間の無料体験は、クレジットカードの提示の必要がないため気軽に試せるのも良い点です。

おすすめSNS分析ツール【TikTok専用】

TikTokに特化したおすすめ分析ツールとして、下記の3つをご紹介します。

1. TikTokインサイト

「TikTokインサイト」は、公式サイトが提供する分析ツールで、無料で利用できます。

動画の再生回数やフォロワー数の推移などがグラフ表示されるため、全体的なパフォーマンスの効果測定に使いやすいことが特徴です。

フォロワーの国や性別などのデータも把握でき、ターゲットを明確にするのに役立ちます。

また、LIVEデータについても確認でき、獲得した新規フォロワー数や最大同時視聴者数などの把握も可能です。

2. Exolyt

「Exolyt」は、世界にサービスを展開するTikTok分析ツールです。

ハッシュタグや話題のトピックなどのリアルタイムデータをもとに、市場の動向をつかめます。

オーディエンスやUGCのデータをもとに、ターゲットユーザーのニーズを読みとることが可能です。

編集部

また、競合他社も追跡すると同時に自社のパフォーマンスのポジションを把握し、戦略の最適化を可能にします。

3. Fast Moss

「Fast Moss」はアメリカや中国を中心に展開しているTikTok専用の分析ツールです。

トレンド商品ランキングや投稿ランキングなどのデータが取得可能で、リアルタイムのユーザーニーズや市場の動向が把握できます。

また、競合アカウントをモニタリングすることで、最新の商品やサービス、価格などが確認でき、必要に応じてマーケティングの調整や対策などが行えます。

SNS分析ツール活用事例

実際にSNS分析ツールを導入し、下記の企業は大きく業績を伸ばすことに成功しました。

最後に、3社の分析ツール活用事例をご紹介します。

1. 株式会社カードラボ

カードゲームやキャラクターグッズなどを取り扱う「株式会社カードラボ」は、ソーシャルインサイトを導入して、売上の向上に成功しました。

具体的に行ったことは、全国に展開する各店舗の、エンゲージメントをはじめとしたデータの一貫管理です。

効率的にデータを各店舗と共有し、投稿数は4分の1に削減しつつ、需要の高い投稿をターゲットがアクティブな時間に投稿。

課題への改善を実施した結果、オンラインショップの売上は前月比168％という数字を達成しました。

参考：SNS流入によるオンラインショップの売り上げを前月比168％に改善！多くの店舗アカウントの投稿管理と質の向上を目指して Social Insightを活用/Social Insight

2. 株式会社ファミリーマート

好調な売上を継続する「 株式会社ファミリーマート」は、Quid Monitorのソーシャルリスニングを活用しています。

X（旧Twitter）の全データを取得し、ユーザーのリアルな声をモニタリング。

その結果、適切かつスピーディな対応で、プロモーション施策などの指標とすることができました。

ソーシャルリスニングによりUGCの重要性がより明確になり、今後は売上とリンクさせるためのロジックの構築に努めています。

参考：Quid Monitorで、ソーシャルリスニングの重要性を社内に発信。リアルタイムなデータ取得により、施策の効果を明確化。/Quid Monitor

3. ヤクルトグループ

「ヤクルトグループ」は、インスタの運用支援ツールとしてCCX socialを活用し、年間目標であるKPIをわずか4ヶ月という短い期間で達成しました。

主に分析した内容は、フォロワー数の推移やエンゲージメントの高い投稿、クリエイティブなどです。

多くのデータをもとに、投稿の改善や工夫を行った結果、売上に大きな影響をもたらしました。

また、分析ツール導入の際には具体的な改善案の提案もあり、プロフィールが最適化できたのもよい点でした。

参考：ヤクルトや健康に関心の薄い方とインスタで接点作りを。近畿中央ヤクルト販売のInstagram運用とは？/CCX social

まとめ

おすすめのSNS分析ツールをはじめ、選びかたや活用事例について解説しました。

今回の記事の内容を要約すると以下の通りです。

SNS分析ツールでは、多くのデータを取得でき、効率的に投稿の改善や売上の向上につなげられます。

自社のニーズに合うツールを選び、自社アカウントを最適化し、集客を成功させましょう。

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