- SNS広告を活用するメリット・効果について知りたい!
- SNS広告の運用を成功させるためのポイントが気になる
近年では、多くのユーザーがSNSを利用しています。
そのため、商品・サービスの認知度拡大や売り上げ向上を目的として、SNS広告の運用を検討している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SNS広告の効果・メリットやデメリット、SNS広告の運用を成功させるためのポイントについて解説します。
なお、本記事を執筆するのは、YouTubeやTikTokなど、総フォロワー数180万人の自社SNSアカウントを持つ編集部です。
SNS広告とは?
SNS広告とは、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNS上に掲載できる広告のことです。
スマホの普及により、現在は多くのユーザーがSNSを活用しています。
総務省が公表したデータによると、2022年の時点で1億200万人がSNSを利用しており、2027年には1億1,300万人に増加すると予測されています。
そのため、SNS広告を活用することで、数多くの人々に情報を発信することが可能です。
SNS広告については、「SNS広告とは?種類・仕組み・成功のコツなどを徹底解説」の記事内で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
参考:令和5年 情報通信に関する現状報告の概要 第2部 情報通信分野の現状と課題 / 総務省
SNS広告の効果・メリット
SNS広告の効果・メリットは、以下の通りです。
- 拡散力が高い
- 顕在層だけでなく潜在層にもアプローチできる
- ターゲティングの精度が高い
- 低予算でも出稿できる
順番に解説します。
拡散力が高い
SNSは、日本だけでも1億人以上のユーザーが利用していて、拡散力が非常に高い傾向にあります。
そのため、ユーザーの興味関心を惹く魅力的なSNS広告にすることで、多くのユーザーから拡散されるようになり、新聞や雑誌、テレビなどのマス広告以上の効果に期待ができます。
「SNSで拡散させる方法やコツを解説!注意点や企業事例も紹介」の記事内で、拡散させる方法や企業事例などをご紹介していますので、こちらもぜひあわせてご覧ください。
顕在層だけでなく潜在層にもアプローチできる
当然のことですがSNSは、自社の商品やサービスを認知していないユーザーも利用しています。
SNS広告を活用することで、自社の商品やサービスを認知していないユーザーのタイムラインにも広告を流すことが可能となるため、顕在層だけでなく潜在層にもアプローチできます。
ターゲティングの精度が高い
マス広告の場合、正確なターゲティングを行うことは不可能です。
しかし、SNS広告であれば以下のような項目を細かく設定して、広告を出稿することが可能です。
低予算でも出稿できる
「広告=膨大な予算が必要」という認識を持つ方も少なくありません。
たしかに従来のマス広告であれば、数十万〜数百万円かかることが当たり前でした。
しかし、SNS広告の場合は低予算でも出稿できます。
Facebookであれば、100円から広告を出稿することが可能です。
そのため、予算をあまり確保できない企業や試験的に広告を試したい企業にも、SNS広告はおすすめです。
SNS広告の費用相場について詳しく知りたい方は、「SNS広告の費用相場|費用対効果や課金方式についても解説」の記事もぜひあわせてご覧ください。
SNS広告のデメリット
SNS広告は、メリットだけでなく以下のようなデメリットもあります。
- 中高年にアプローチしづらい傾向にある
- 炎上のリスクがある
- 十分なリソースを確保しなければいけない
一つずつ解説します。
中高年にアプローチしづらい傾向にある
SNSは若年層のほうが利用している割合が高い傾向にあります。
総務省が公表したデータによると、SNSの利用割合において、20代と50代とでは以下のような結果であることが明らかとなりました。
【20代】
- LINE:98.6%
- X(旧Twitter):78.8%
- Facebook:27.6%
- Instagram:73.3%
- TikTok:47.9%
【50代】
- LINE:93.8%
- X(旧Twitter):31.6%
- Facebook:26.7%
- Instagram:40.7%
- TikTok:20.2%
LINEやFacebookの利用割合はあまり変わりませんが、X(旧Twitter)やTikTokは2倍以上の差があります。
参考:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 概要 / 総務省
炎上のリスクがある
SNSは拡散力が高いことから、不適切な画像やテキストをSNS広告で使用した場合、炎上のリスクがあります。
ディスブランディングとなる恐れがあるため、運用マニュアルを作成したり複数人でのチェックを行ったりなど、事前に対策を立てておきましょう。
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十分なリソースを確保しなければいけない
SNS広告を出稿するにあたって、掲載するSNSの選定や予算の設定、コンテンツの作成、分析・改善など、やるべきことが多数あります。
そのため、十分なリソースを確保しなければいけません。
また、ある程度の専門知識やスキルも必要となるため、自社でSNS広告を出稿するのが難しい場合には、運用代行会社への依頼を検討してみましょう。
「おすすめのSNS運用代行会社12選!メリット・デメリットや選び方も解説」の記事内でおすすめの運用代行会社を紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
各媒体におけるSNS広告の効果や特徴
以下の各媒体におけるSNS広告の効果や特徴についてご紹介します。
X(旧Twitter)広告
X(旧Twitter)広告の主な効果や特徴については、以下の通りです。
- 10〜20代が利用している割合が高いため、若年層にリーチしやすい
- 日本国内の月間アクティブユーザー数が4,500万人もいるため、多くのユーザーに情報を届けられる
- 通常の投稿と同様に「リポスト機能」が搭載されているため、二次拡散に期待ができる
- 広告の種類は大きく分けて「プロモ広告」「フォロワー獲得広告」「ダイナミック商品広告」「コレクション広告」に分類される
X(旧Twitter)は二次拡散が非常に強力で、月間アクティブユーザー数も多いため、十分な費用対効果に期待ができます。
X(旧Twitter)広告についての詳細は、下記の記事をご覧ください。
Instagram広告
Instagram広告の主な効果や特徴については、以下の通りです。
- 年齢や性別、地域、趣味など項目を細かく設定できるため、ターゲティングの精度が非常に高い
- 少額からでも出稿することが可能
- 広告の種類として、画像・動画広告やカルーセル広告、コレクション広告などがある
Instagram広告は、1日100円から広告を出稿することが可能なため、予算をあまり確保できない企業にもおすすめです。
Instagram広告については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
Facebook広告
Facebook広告の主な効果や特徴については、以下の通りです。
- 実名での登録が必須となっているため、他のSNSよりも情報が正確でターゲティングの精度も高い
- Facebookだけでなく、InstagramやMessenger、オーディエンスネットワークにも広告を出稿できる
- 少額からでも出稿することが可能
- 広告の種類として、画像・動画広告やカルーセル広告、コレクション広告などがある
Facebook広告は、Meta社が運営しているInstagramやMessenger、提携しているスマホアプリやスマホサイトにも出稿できるため、複数媒体への広告を検討している企業におすすめです。
TikTok広告
TikTok広告の主な効果や特徴については、以下の通りです。
- 縦型で全画面に表示できるため、ユーザーにインパクトを与えやすく、最後まで視聴してもらいやすい
- 10〜20代が利用している割合が高いため、若年層にリーチしやすい
- 年齢や性別、地域、趣味など項目を細かく設定できるため、ターゲティングの精度が非常に高い
- 起動画面広告やインフィード広告、ハッシュタグチャレンジ広告など、特徴的な広告を出稿できる
若年層をターゲットにしている企業や、エンタメ性のある広告を出稿できる企業には、TikTok広告がおすすめです。
広告についての詳細は、下記の記事をご覧ください。
LINE広告
LINE広告の主な効果や特徴については、以下の通りです。
- 国内だけで月間9,700万人のユーザーが利用しているため、他のSNS広告では届かないユーザーにも情報を発信できる
- 年齢や性別、地域、趣味など項目を細かく設定できるため、ターゲティングの精度が非常に高い
- 老若男女問わず利用しているため、幅広いユーザー層にアプローチ可能
- トークリストやLINE NEWS、LINE VOOMなど、さまざまな場所に広告を出稿できる
LINEは国内だけで月間9,700万人のユーザーが利用しているため、圧倒的なリーチ力こそがLINE広告の最大の強みといえるでしょう。
SNS広告の運用を成功させるためのポイント
SNS広告の運用を成功させたいのであれば、上記の4つのポイントを意識しましょう。
順番に解説します。
目的を明確にする
目的が曖昧な状態でSNS広告を運用した場合、うまくいっているのかどうかを判断するのが難しく、その後に適切なアクションを取れない可能性があります。
SNS広告を運用することで、自社アカウントのフォロワー数を増やしたいという企業もあれば、商品やサービスの認知度を向上させたいという企業もあるはずです。
そのため、まずは「SNS広告を運用することでどのようなことを達成したいのか」目的を明確にすることから始めましょう。
ペルソナを設定する
SNS広告の強みとして、ターゲティングの精度が高いことが挙げられますが、そもそも明確なターゲットが定められていなければ意味がありません。
そのため、SNS広告を出稿する前に「どのような人物をターゲットとした広告にするのか」明確なペルソナを設定しておきましょう。
具体的には、以下のような要素を決めて、自社商品を使うユーザーをイメージします。
- 年齢層
- 性別
- 思考
- 趣味
- 職業
- 嗜好
広告の内容とマッチしたSNSを選ぶ
TikTokは、縦長動画がメインで10〜20代のユーザーの利用割合が高い傾向にあります。
一方のInstagramは、写真や動画での投稿がメインであり、男性よりも女性のほうが利用割合の高いSNSです。
このように、SNSによって特徴が異なるので、広告の内容とマッチしたSNSを選ぶようにしましょう。
PDCAを回す
SNS広告に限らず、ほとんどの広告は一度出稿しただけで思うような効果を得られる可能性は低いです。
広告を出稿した後にデータを分析して、改善することで次第に成果につながっていくため、PDCAは忘れずに回しましょう。
SNS広告の成功事例
SNS広告の成功事例として、以下の3社を紹介します。
- 株式会社スタイル・エッジ
- ストリートアカデミー株式会社
- 株式会社ツヴァイ
LINE広告|株式会社スタイル・エッジ
弁護士や司法書士、医師などの士業・医業を対象としコンサルティングサービスを提供している株式会社スタイル・エッジ。
一般ユーザーへの個人向け案件と、弁護士の人材募集の2パターンでLINE広告を活用した結果、たったの1ヵ月でWebサイトを訪れるユニークユーザー数が240%アップしました。
異なる2つのパターンで広告の運用と効果の検証を行い、成果へとつなげた成功事例です。
参考:弁護士事務所のWebサイトを訪問するUU数が240%アップ!LINE広告による認知拡大で、弁護士をもっと身近に|株式会社スタイル・エッジ
X(旧Twitter)広告|ストリートアカデミー株式会社
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CtoCスキルシェアサービス「ストアカ」を運営しているストリートアカデミー株式会社。
ブランド価値やユーザー満足度を向上させるためにX(旧Twitter)の運用を開始し、2019年1月にブランド認知度を高めることを目的として広告を活用しました。
その結果、目標としていたインプレッション数の獲得に成功し、キャンペーンのランディングページへの流入数も増加しました。
参考:毎日ツイートすることが重要!教えたい人と学びたい人をつなぐスキルシェアサービスのTwitter活用術|ストリートアカデミー株式会社
Instagram広告|株式会社ツヴァイ
結婚相談所事業を運営している株式会社ツヴァイ。
結婚相手紹介サービスの新規会員を獲得するために、Instagramストーリーズ広告を活用しました。
広告のストーリー性を高めたことで、クリック率が63%向上し、クリック単価を41%まで抑制することに成功しています。
広告の内容と選択したSNSがマッチしたことで、効率的に高い効果を得られた成功事例です。
参考:ストーリーズ広告でブランドの世界観を伝える|株式会社ツヴァイ
まとめ
本記事をまとめると、以下のようになります。
- SNS広告の効果・メリットとして、拡散力の高さや顕在層だけでなく潜在層にもアプローチできることなどが挙げられる
- SNS広告のデメリットとして、中高年にアプローチしづらい傾向にあったり、炎上のリスクがあったりすることが挙げられる
- SNS広告の運用を成功させたいのであれば、目的を明確にしたりペルソナを設定したりするなどのポイントを意識することが大切
SNS広告を活用することで、さまざまな効果に期待ができます。
しかし、選ぶSNSや広告の種類によっては思うような効果が得られない可能性もあるので、注意が必要です。
これからSNS広告の活用を検討している企業は、本記事を参考にしてみましょう。
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