費用対効果が高い広告として、TwitterやFacebook、Instagram、LINEなどのSNSの運用を検討中の広報部門の方も多いのではないでしょうか。
どのSNSも月間アクティブユーザーは2,000万人以上を誇り、多いメディアでは8,000万人と大きな影響力を持っています。
SNSの種類によってユーザー層や特徴、拡散力なども異なるため、しっかりと内容を把握したうえで運用することが大切です。
今回は、SNS広告のメリットをはじめ、各SNS広告の特徴や費用、SNS広告で費用対効果を最大化した事例などを詳しくご紹介します。
この記事を読むと、どのSNS広告を活用すれば費用対効果が最大限に伸ばせるのか把握できるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
また、下記の動画には記事にはない事例や説明も多く盛り込まれていますので、ぜひあわせてご覧ください。
SNS広告の特徴
SNSの広告を用いた企業戦略が多くの成功を収め、費用対効果を伸ばしているのには、いくつかの理由があります。
ここでは、SNS広告の特徴やメリットについて、以下の3つの観点から解説していきます。
- ターゲティングが正確に行える
- より多くのユーザーにリーチできる
- 潜在顧客にリーチできる
ターゲッティングが正確に行える
国内でアクティブユーザー層が多いTwitterやFacebook、Instagram、LINEなどのSNSは、ユーザーが登録時に性別や年齢、居住地域といった基本情報を入力します。
また、既婚者や独身かなど、より踏み込んだパーソナル情報を公開するケースも少なくありません。
SNS広告のメリットは、これらの情報をもとに、広告との関連性が高いユーザーにアプローチできることです。
ターゲティングが正確に行えるため、高い費用対効果が見込めます。
より多くのユーザーにリーチできる
SNS広告の利点は、友達やフォロワーなどのネットワークを利用して、より多くのユーザーを取り込めることです。
コメントやクリック、いいね、シェアなどのアクションと連動し、広告との親和性があるユーザーにリーチできます。
観覧したページ情報もヒントに関連性の高い広告が表示されるため、自社サービスや商品を幅広く宣伝でき、リーチ数を伸ばせることが特徴です。
潜在顧客にリーチできる
潜在顧客とは、自社商品やサービスをまだ知らないものの、ニーズを抱えている状態を言います。
新たな顧客を得るためには、まず「こんな商品があったんだ!」と認識してもらうことが第一ステップです。
TwitterやFacebook、Instagram、LINEなどのSNS広告を駆使することで、多くの潜在顧客へのリーチが可能に。
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各SNS広告の特徴・費用
費用対効果を上げるためには、いくつかのSNSを比較して、自社商品やサービスに合ったメディアを選ぶことが大切です。
SNS広告の費用は「運用型広告」が主流となっており、広告の表示回数やクリック数に応じて課金される仕組みで、各メディアによって設定が違います。
ここからは、以下の4つの人気SNSメディアにおける広告の特徴と費用を詳しく解説していきます。
- LINE
自社商品やサービスにとって、費用対効果を最大限に伸ばせるSNS広告を把握するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
Twitter広告
拡散力の高さで言うと、他のSNSメディアより頭一つ抜き出ているTwitter。
月間4,500万人以上のアクティブユーザー数を誇り、比較的若い世代を中心に支持されています。
匿名性ならではの本音がツイートされやすいことが特徴で、トレンドを意識した商品やサービスにおいては、高い費用対効果が期待できます。
TwitterのSNS広告は、「タイムライン」「おすすめトレンド」「おすすめユーザー」の場所に表示されます。
ユーザーがフォローした相手やツイート内容、リツイートなどの情報をもとに関連性の高い広告が表示されるので、ターゲットを的確にしぼりやすいと言えるでしょう。
Twitterの費用は、特定のアクションごとに課金制度が設けられていて、レートはリーチしたいターゲットや競合企業の数により変動します。
課金対象となるアクションは以下の通りです。
- 動画の再生数
- プレロール再生数
- リンクのクリック回数
- アプリのインストール回数
- エンゲージメント数
- フォロー数
TwitterのSNS広告はオークションシステムとなっており、予算に合わせた入札ができます。
最小金額の設定はなく、キャンペーン用に日別の予算をカスタマイズすることも可能。
アクションごとに希望金額を決定できるので、運用しやすいことが特徴です。
なおTwitter広告については、「Twitter広告の種類や費用、成功事例から学ぶ成功するための4つポイントも紹介」の記事内でさらに詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
Instagram広告
ここ近年、国内外で急成長を遂げているSNSが、画像の投稿をメインとしたInstagramです。
月間アクティブユーザー数は3,300万人。
以前はインスタ映えを意識した女性ユーザーが多い傾向にありましたが、現在では男性の利用者層も増え、日常的なシーンが気軽に投稿されるようになりました。
Twitterのようなシェア機能はないため、拡散力は大きいとは言えません。
しかし、ユーザーの8割は何らかのビジネスアカウントをフォローしており、使い方次第で費用対効果の向上が見込めるメディアです。
SNS広告が表示される場所は、ユーザーの画像やストーリーズが投稿される「フィード」や「発見タブ」です。
関連性の高い広告が違和感なく入るため、クリックされやすいと言えるでしょう。
食やインテリアなど視覚的にユーザーに訴えやすいサービスや商品は、Instagramで効果的に潜在顧客にアプローチできるのではないでしょうか。
InstagramのSNS広告は、初期費用が安く抑えやすいことが特徴で、1日100円からスタート可能。
Twitterと同じくオークション形式で、予算に合わせて無理のない運用ができます。
課金対象となる条件は以下の4種類です。
- 広告のクリック回数
- アプリのインストール回数
- 動画の再生数
- 広告の表示回数が1,000回になったときに課金(インプレッション)
ジャンルによっても課金料金は変わりますが、1クリック40円~100円、アプリのインストールが1回100~250円、動画1回の再生で4円~7円程度が目安です。
また、広告の表示回数は1,000回に達する度に、500円~1,000程度が課金される仕組みになっています。
どのアクションが効率的なのかをシミュレーションしたうえで、費用対効果が高い方法を選びましょう。
Facebook広告
世界でもっとも認知度が高いSNSと言えばFacebook。
国内のアクティブユーザー数は2,600万人と、やや他の主要SNSと比べると勢いが下見になってきていますが、未だに40代や50代の中高年のユーザーは多いです。
情報の正確性や拡散力が強く、ターゲティングの精度が優れているため、高い費用対効果が期待できます。
SNS広告は「タイムライン」や「ストーリー」、PCでは「画面右側の広告枠」に表示されます。
また、自社商品やサービスとの関連性が高いユーザーにリーチしやすいよう、自動配置機能が使用できることもポイント。
広告のフォーマットも11種類の中から選べるため、効率的な配信で費用対効果を伸ばしやすいと言えるのではないでしょうか。
Facebookの費用も他のSNS広告と同様にオークション形式で決まり、最低出稿金額は100円のため、お試しでの運用も検討しやすいです。
課金方式はシンプルで、以下の2種類から選べます。
- 広告のクリック回数
- 広告の表示回数が1,000回になったときに課金(インプレッション)
広告1クリックあたりの費用は約100円~200円で、インプレッションについては1,000回につき約200円~800円です。
アカウントやキャンペーンの金額の上限も設定できるので、予算に合わせた広告配信が可能です。
なおFacebook広告に関しては「これが全て!Facebook動画広告徹底解説【図・表あり】」の記事でさらに詳しく解説していますので、よければご覧ください。
LINE広告
日本国内の月間アクティブユーザーは8,600万人と、幅広い世代から指示されているLINE。
気軽に利用できるコミュニケーションツールとして定着しており、全SNS利用者中のLINEユーザーの割合は81.3%という驚異的な数字を持っています。
毎日LINEを使用するユーザーは86%にも上り、圧倒的なリーチ力が魅力です。
潜在顧客の獲得や認知拡大など幅広い目的に対応でき、豊富な広告メニューからニーズに合ったものをチョイスできます。
L広告配信画面には「タイムライン」の他、「トークリスト」「ラインニュース」「ウォレット」など全8種類があり、いずれも利用者数が多いため、効率的にターゲットにリーチしやすいと言えるでしょう。
キャンペーン数も豊富なため、LINE独自のオーディエンスデータの活用により、高い費用対効果が期待できます。
LINEの費用もオークション形式で決まりますが、手動入札の他に上限金額を設定して自動入札をすることも可能です。
課金方式については、以下の通りです。
- 広告のクリック回数
- 広告の表示回数が1,000回になったときに課金(インプレッション)
クリック課金の単価は20円~200円程度が相場ですが、ジャンルによっては1,000円以上になることもあります。
また、インプレッション課金の相場は500円前後で、出稿条件により単価は変動しますが、他のSNSと比較してもそう高くはないため検討しやすいです。
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SNS広告で費用対効果を最大化した事例
前章では、国内で高い人気を誇る4種類のSNSの特徴や費用を説明してきました。
しかし、「本当に費用対効果を高めることができるのだろうか?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、TwitterやFacebook、Instagram、LINEの広告運用の事例についてご紹介。
SNS広告で費用対効果を最大化させるヒントとなる情報を記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Twitter:広告キャンペーンでアクセス数がアップ!【Aflo】
写真や動画、広告素材など6,500点以上のコンテンツ提供サービスを展開する『株式会社アフロ』。
販売事業促進のためにTwitter広告を活用し、アクセス数の増加に成功しています。
Twitterで実施した広告・費用対効果対策
- アート作品のプリントサービスやイラスト商品の販売促進
- 年賀状用のイラストの広告キャンペーン
- イラストの個性に合わせてターゲットをしぼった広告配信
AfloはTwitter広告を用いて、明確にターゲットを決めて広告配信を行っています。
参考:https://business.twitter.com/ja/success-stories/aflofoto.html
Instagram:1.5倍の購入数増加!【MOD:D MARK by ISETAN】
三越伊勢丹のオンラインギフトショップは、既存のFacebookの広告に加え、Instagramを新たに運用し費用対効果を伸ばしています。
購入数が1.5倍増加し、獲得単価は35%も改善、広告の表示回数1,000回にかかる費用は32%も削減しました。
Instagramで実施した広告・費用対効果対策
- イベントに合わせて2週間動画配信キャンペーンを実施
- 自動配置機能を利用して商品表示の最適化
- 類似オーディエンスを活用
半年前までの購入者データを参考にできる類似オーディエンスを活用した結果、ターゲットに的確にリーチできたと考えられます。
また、自動配置機能により、ユーザーの興味と一致するギフトが表示され、大きな費用対効果が得られたのではないでしょうか。
参考:https://business.instagram.com/success/mood-mark/
Facebook:問い合わせ件数が85%上昇!【リノベ不動産】
リノベ不動産では、地域拡大を見据えてFacebookの広告を運用した結果、費用対効果の最大化に成功。
問い合わせの件数が月間で85%も上昇し、獲得単価も50%削減しました。
Facebookで実施した広告・費用対効果対策
- 全国展開に向けてキャンペーンを実施
- 画像や動画による広告配信
- カスタムオーディエンスや類似オーディエンスを活用
- 予算の最適化
カスタムオーディエンスや類似オーディエンスの活用により、持ち家の購入を検討する世代に的確にリーチできたことが、問い合わせ件数の上昇につながったのではないでしょうか。
また、予算の最適化により、自動的に効率のよい広告に予算が振り分けられ、顧客の獲得もしやすくなったと考えられます。
LINE:半年間の広告で高い費用対効果を実現!【Dr.stretch】
ストレッチ専門店を運営する株式会社フュービックは、認知獲得や休眠顧客の再来店促進のためにLINE広告を運用し、半年で新規獲得数が530%も上昇しました。
LINEで実施した広告・費用対効果対策
- オリジナル広告のクリエイティブを複数用意し効果を比較
- 顧客獲得単価(CPA)の設定を2倍にしてボリュームのある配信
- 地域セグメントを活用して近隣店舗への送客
株式会社フュービックの事例では、広告の配信ボリュームを増やすことで、自動最適化の精度が向上し、新規獲得数の増加につながりました。
また、クリエイティブもいくつかのパターンを作り、顧客の目を惹きつける工夫するなど、戦略的な対策が功を奏したと言えるのではないでしょうか。
参考:https://www.facebook.com/business/success/beat-house
まとめ
SNSを使ったコミュニケーションが日常化した現在、SNS広告を活用して自社サービスや商品を宣伝しない手はありません。
本記事では、国内で利用者数が高いTwitterやInstagram、Facebook、LINEのSNS広告の特徴や費用、費用対効果を最大化した事例などをご紹介してきました。
各SNSのユーザー層や違いをよく比較したうえで、自社製品やサービスにとってメリットの高いSNS広告を運用し、費用対効果を伸ばしていきましょう。
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