「SNSを使ってうちの介護の取り組みを知ってほしい」
「集客に苦戦しているので、SNSを活用したい」
「SNSを使った採用活動は効果がある?」
このように、介護業界でSNSの運用を検討中の方も多いのではないでしょうか。
SNSが多くの人の生活の一部として浸透している今、介護業界のマーケティングにおいても活用しない手はありません。
すでにSNS運用を始めて、高い効果を得ている介護事業所があることも事実です。
今回は、介護業界のSNS運用のメリットや活用のコツ、トラブル例なども解説します。
この記事を執筆するのは、下記をはじめとした複数の自社SNSアカウントを運用している編集部です。
- あるごめとりい:YouTube登録者数120万人
- ミッドナイトムーン:YouTube 登録者数25万人
- けんちゃん(あるごめとりい):TikTokフォロワー数18万人
介護業界でSNSを運用するメリット・効果5つ
SNSと介護ビジネスがどう結びつくのか、イメージしにくい方もいるかもしれません。
介護業界でSNSを運用すると、下記のようなメリットや効果があります。
- 認知度が向上する
- 利用者の家族が安心する
- 採用に効果がある
- 利用者が増加する
- モチベーションが向上する
ここでは、各メリットや効果について詳しく解説します。
1. 認知度が向上する
SNSで投稿を継続していると、徐々に興味を持ってくれるユーザーが増えます。
事業所の名前を覚えてくれたり投稿内容を気に入ってくれたり、SNSの活動が認知されるのは会社にとってよい点です。
2. 利用者の家族が安心する
利用者と離れて暮らす家族は、元気な姿がSNS上で確認できると安心できます。
事業所のスタッフの様子や利用者とのやりとりなどを見て、楽しく過ごしていることを伝えられるのも、SNSを運用するメリットの一つです。
3. 採用に効果がある
SNS運用は、投稿を通して事業所の雰囲気が読み取れるため、採用にも効果的です。
求職者にもリーチでき、「働いているスタッフの雰囲気がよさそう」「自分もこんな事業所で働きたい」など、ポジティブなイメージを持たれやすいです。
また、SNSを通して募集をかけることもできるため、効率的に採用活動が行えます。
介護業界の人手不足にお悩みの方や、SNSを活用した採用活動について知りたい方は、ぜひ下記の記事もあわせてご覧ください。
4. 利用者が増加する
SNSは幅広い年齢層のユーザーが利用しているため、利用者の家族の年代にも配信が届きやすいです。
親しみやすさや信頼性などがSNSを通して伝われば、興味を持ってもらえるでしょう。
5. モチベーションが向上する
SNS運用という新たな挑戦において、職員のモチベーションも上がりやすくなります。
利用者に楽しんでもらう、笑顔の瞬間を写真や動画に収めるなど、ポジティブな言動につながるのもよい点です。
また、利用者もSNSに上がることで、身だしなみを意識したり反応を気にしたりなど、活力につながります。
介護業界のSNS活用例
「SNSでどのように介護の情報を発信したらいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
各SNSにはそれぞれの特徴があり、活用方法も変わってきます。
ここでは、下記のSNSごとに介護業界の活用例をご紹介します。
- YouTube
- TikTok
- X(旧Twitter)
- LINE
ぜひ、参考にして貴社のSNS企画の考案にお役立てください。
1. YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-s7yAnTGML8
YouTubeは長尺動画を投稿できるSNSです。
ドキュメンタリー風の採用コンテンツをはじめ、レクリエーションやイベントの様子などを投稿するのにも適しています。
また、YouTubeショートも利用できるため、長編動画を切り抜いて投稿したり、生活の一コマなどを撮影するのもおすすめです。
2. TikTok
TikTokは縦型の短尺動画を投稿できます。
利用者さんとの笑顔の瞬間、感動シーンの他、介助の様子などの配信にも使いやすいです。
スマホから手軽に撮影・編集できるので、多忙な施設でも運用しやすいSNSと言えます。
参考アカウント
3. Instagram
この投稿をInstagramで見る
Instagramは、画像や動画を中心とした投稿が可能です。
女性のユーザーが多いため、おしゃれや素敵に見えるサムネイルを作成するとよいでしょう。
レクリエーションの様子やイベント、食事の画像などを投稿するのもおすすめです。
4. X(旧Twitter)
【\しってる?#介護の豆知識/】
介護職になるには資格は必要?
結論、無資格でも問題ありません!
内定を獲得してから「初任者研修」(介護の基本資格)の取得支援制度があるので安心ください!当グループのHP・採用情報はリプ欄にまとめてあります!#就活 #25卒 #転職 #資格 pic.twitter.com/pngWzM6ZOg
— 新富士病院グループ@広報リーダーはふくし学生✌️ (@sfmw_saiyo) March 6, 2024
X(旧Twitter)では、テキストを中心に画像やショート動画も投稿できます。
採用に関する情報やイベントの告知などに適しているSNSです。
リンクを設置したりリプ欄に情報の詳細を記載したりすることで、興味を持ったユーザーに次のアクションを促せます。
5. Facebook
Facebookは、ユーザーの年齢層が他のSNSと比較すると高めです。
利用者の家族に向けて、レクリエーションの様子や利用者さんの様子を投稿するのにおすすめです。
同時に事業所の認知度の拡大につながり、集客にも効果的です。
6. LINE
LINEは他のSNSのように、不特定多数のユーザーの目に留まることはありません。
友達登録をすることにより、限定的なグループ内での発信が可能です。
利用者の家族に向けて一般には非公開の投稿をしたり、求職者に向けて情報を発信したりと、さまざまな使い方ができます。
介護のSNS運用で起きやすいトラブル・注意点
介護業界でSNSを運用するメリットは大きいですが、下記のように気をつけるべき点もいくつかあります。
- 個人情報の流出
- 無許可の画像や動画の配信
- ハラスメントの現場を配信
- 不適切発言
ここでは、介護のSNS運用で起きやすいトラブルや注意点について解説します。
1. 個人情報の流出
SNSで投稿した動画や画像の中に、利用者や職員の個人情報が特定されるような物が映り込む可能性があります。
処方箋や書類、会話などにも十分配慮しなければなりません。
投稿を配信する際には、担当者だけではなく複数で確認することが望ましいと言えます。
2. 無許可の画像や動画の配信
SNSに対する知識が浅い職員が、何も気にせずに利用者の画像や動画を投稿してしまうと、後で大問題に発展するケースがあります。
利用者や家族の許可なくSNS上で画像や動画を配信すると、プライバシーの侵害にあたり、訴訟に発展するリスクもないとは言えません。
SNSに投稿する前に、必ず利用者と家族の許可を取りましょう。
3. ハラスメントの現場を配信
利用者とのコミュニケーションをはじめ、職員同士のやりとりなど、ハラスメントに当たるような投稿を配信するリスクもないとは言えません。
自身ではそんなつもりはなくても、表現方法を間違えるとパワハラやセクハラと捉えられるケースもあるため、注意しましょう。
4. 不適切発言
発言内容に関しても、細心の注意をはらわなければ、不適切や不謹慎と受け取られる場合があります。
モラルのない表現をはじめ、誹謗中傷など他者を傷つけるような発言があると、SNS上で炎上しかねません。
若い職員にSNS運用を任せる際にも、不適切な発言がないかどうかをダブルチェックして、投稿することが大切です。
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介護業界のSNS活用のコツ5つ
SNSは誰でも運用を開始することができますが、上手くいくかどうかはやり方次第です。
ここでは、介護業界のSNS活用のコツを下記の5つに分けてご紹介します。
- SNS運用目的を明確にする
- ターゲットに合ったSNSを選ぶ
- 頻度を決めて定期的に投稿する
- SNS担当者を決める
- 笑顔の画像をサムネイルにする
1. SNS運用目的を明確にする
SNSを何のために運用するのかをはっきりさせておくと、ターゲットが定まりやすくなります。
具体的には、以下のような目的が挙げられます。
- 認知度の拡大
- 集客
- 採用
ターゲットが利用者の家族なのか、または求職者なのかによっても、発信内容や見せ方が変わることが特徴です。
2. ターゲットに合ったSNSを選ぶ
運用目的を明確にし、ターゲットに合わせてSNSを選ぶことが大切です。
各SNSには、年齢層やユーザー層の特徴があります。
たとえば、TikTokは若年層のユーザーが多いため、若者の採用には向いていると言えます。
また、Facebookは40代以降のユーザー層が多いため、利用者の家族世代をターゲットにする場合に効果的です。
主要SNSの年齢層や特徴が詳しく知りたい方は、別記事の「SNSマーケティング戦略完全版!成功事例3社も紹介」も合わせてご覧ください。
3. 頻度を決めて定期的に投稿する
SNSは継続的に投稿することで、フォロワーの増加につながります。
そのため、週に1回や週に3回など、投稿頻度を設定して運用していくことがおすすめです。
ただし、撮影や編集作業などにスタッフは時間を取られるため、負担にならずに継続できる頻度で投稿しましょう。
コンテンツの企画や配信、改善まで一気通貫で委託できるため、ノウハウや人手がなくてもSNSを運用できます。
下記の記事内で、おすすめの運用代行会社についてご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
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4. SNS担当者を決める
SNSを運用する際には、日々の管理を行う担当者を決めましょう。
担当者を決めずに運用すると、理解の欠如や共有不足などにより、さまざまな問題が起こりやすくなります。
役割を決めることで、スタッフの責任感やモチベーションの向上などにつながります。
また、SNS運用にはログイン情報をはじめとした機密情報も含まれるため、信頼のおけるスタッフに担当をまかせましょう。
5. 笑顔の画像をサムネイルにする
SNSのサムネイルは、ユーザーを惹きつける大切な要素です。
そのため、できるだけ笑顔の画像を使いましょう。
利用者の笑顔や職員の笑顔など、事業所のあたたかい雰囲気が伝わるように、サムネイルに映る人の表情は厳選しましょう。
まとめ
介護業界のSNS運用について、活用のコツやトラブル事例などを解説しました。
今回の記事内容をまとめると以下の通りです。
- 介護業界でSNSを運用すると認知度の向上や集客効果などのメリットがある
- SNSを投稿する際には個人情報の流出に気をつける
- 利用者には事前にSNS投稿の許可を得る
- SNSはターゲットに合わせて選ぶ
- 事業所でSNSを運用する際には担当者を決めておく
SNSは注意事項を守って運用すれば、集客や採用など、介護業界にとってメリットの多いビジネスツールとなり得ます。
運用方法を学び、自社メディアとして上手く活用していきましょう。
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