- Effect Houseとはどのようなツールなのだろう?
- Effect Houseの使用方法を知りたい
- どうすれば高品質なTikTokのエフェクトを制作できるのだろうか?
上記のように考えている人は多いのではないでしょうか。
Effect Houseは、TikTokによるマーケティングを実施する際にはとても役立つツールです。
Effect Houseを使いこなすことができれば、理想のエフェクトを簡単に作成できるようになるでしょう。
そこで本記事では以下の点を解説します。
- TikTokのEffect Houseの概要
- Effect Houseの基本的な使い方
- 高品質なTikTokのエフェクトを制作する方法
本記事を読めば、実際にEffect HouseでTikTokのエフェクトを制作できるようになります。ぜひご参考にしてください。
TikTokのエフェクトについては「TikTokのエフェクトの使い方とは?人気エフェクトも紹介!」で詳しく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
TikTokのEffect Houseとは?
まずはTikTokのEffect Houseの基本を解説していきます。
- Effect Houseはオリジナルエフェクトを作成できるツール
- Branded EffectsとCommunity Effectsの違い
- Effect Houseの基本的な機能一覧
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
Effect Houseはオリジナルエフェクトを作成できるツール
Effect Houseは、TikTokのエフェクトを作成するためのツールです。
Effect Houseを利用することにより、自社製のエフェクトを用いてTikTokマーケティングが利用できるようになります。
3Dモデリングソフトのような環境で、演出の内容や色、フィルターなどの効果を設定することが可能です。
やや難しいツールではありますが、ガイドやチュートリアルが充実しており、ある程度モデリングの知識があれば利用できます。
ただし一度も3Dに触れたことがない場合は、使いこなすまでに時間がかかるかもしれません。
TikTok公式ツールなので安心
Effect Houseは外部ツールではなく、TikTokがリリースしたツールです。
制作したエフェクトも、ガイドラインやポリシーに準ずるのであれば確実にTikTokで利用できます。
Branded EffectsとCommunity Effectsの違い
Effect Houseには、「Branded Effects」と「Community Effects」の2つのモードが存在します。
Branded Effectsは、TikTok認定のパートナーだけが利用できるエフェクト作成モードです。
エフェクトに自社ロゴを掲載したり製品を映したりすることができ、TikTokマーケティングで役立てられます。
エフェクトは以下のように3つに分類されています。
- ベネフィット体験型:商品の使用感や色合いなどを、エフェクトで再現してアピールする
- エデュケーション型:季節やイベントごとにあった行動やアクティビティを提供してマーケティングにつなげる
- 世界観体験型:ブランドの世界観を体験させて、消費者との距離を縮める
詳細はTikTok for Businessをご確認ください。
Community Effectsは、個人クリエイター向けのエフェクト作成モードです。
誰でも自由にエフェクトを作成でき、TikTok上で公開できます。
ただしBranded Effectsと異なり、自社ロゴを掲載したり製品を映したりすることはできません。
現在は、Branded Effectsが簡単には利用できない状態にあり、多くの企業とクリエイターはCommunity Effectsを利用しています。
Effect Houseの基本的な機能一覧
Effect Houseには「エディタ」と呼ばれる基本の画面があり、エディタでは以下のような機能が使用できます。
- テンプレート:エフェクト作成の基本となる雛形が格納されている
- アセット:エフェクトの作成に使用する素材が格納されている
- シーン:3D空間でエフェクトを編集、操作する
- ヒエラルキー:現在利用しているシーンのデータを管理する
- スクリプト:エフェクト作成の際に便利な短縮コマンドを設定する
- インスペクター:シーンの位置情報や色合いなどを確認し、調整する
- プレビュー:作成したエフェクトがどのように見えるか確認する
これらの機能を活用しながら、オリジナルのエフェクトを作成します。
Effect HouseによるTikTokエフェクトの作り方
Effect HouseによるTikTok向けエフェクトは、上記のステップで作成できます。
ただしEffect Houseを利用するには、最低でも以下の環境が必要であるため事前に確認しておきましょう。
<Mac>
- OS▶︎10.15以降
- RAM▶︎4GB
- CPU▶︎ IntelCore i3/AMDFX 4300/Apple M1
- GPU▶︎ IntelHD Graphics 4000/AMD RadeonHD 6450/Nvidia GeForce 710
<Windows>
- OS▶︎Windows10以降
- RAM▶︎4GB
- CPU▶︎IntelCore i3 2.5GHz/AMD Ryzen 1000
- GPU▶︎ IntelHD Graphics 4000/AMD RadeonHD 6450/Nvidia GeForce 710
また、Effect Houseガイドラインを参考にして、Effect House入門や一般提出ガイドラインなどを読んでおくと、のちの作業がスムーズになります。
1. Effect Houseをダウンロードする
最初にEffect Houseをダウンロードしましょう。こちらのリンクから取得できます。
画面右上の「ダウンロード」をクリックしましょう。
Windows版をダウンロードする場合は、画面左下の「Windows」をクリックしましょう。
2. エフェクトの方向性を決める
Effect Houseの導入が完了したら、続いて作成するTikTokのエフェクトの方向性を決めましょう。
これは優れたTikTokのエフェクトを作るうえで重要なステップです。
方向性を決める際には、以下のような方法を試してみましょう。
- ターゲットがどのようなエフェクトを望んでいるかよく考える
- エフェクトのイメージを紙に書き出して見る
- Effect Houseのテンプレートやアセットを見て周り、どのようなものが作れそうか考える
- デザイナープログラムの出典作品を見て、どのようなクオリティやデザインのものが評価されているか確認する
- とにかく試作してみて感覚を掴む
こういった方法を組み合わせて、TikTokのエフェクトの方向性を見定めていきましょう。
3. TikTokエフェクトを作る
方向性が定まったら、実際にTikTokエフェクトを作成しましょう。
基本的な流れは以下のとおりです。
このようにして、TikTokのエフェクトを作成していくのが基本的な流れです。
ここでは難易度が低いアセットやテンプレートの使用を前提としましたが、オリジナルエフェクトを作ることも可能です。
しかし上図のとおり、Effect Houseは3Dモデリングソフトのような使用感で、チュートリアルやガイドを見ても初心者の方がいきなり使用するのは難しいかもしれません。
4. TikTokによる審査を受ける
エフェクトが完成したらTikTokによる審査を受けましょう。
画面右上のSubmitをクリックすると、TikTokへの提出手続きを行うことができます。
Effect House公式サポートによると、「技術的な審査」と「モデレーションの審査」の二段階の審査がおこなわれます。
つまり、エフェクトとして使用するにあたって問題ない制作物であり、ポリシーやガイドラインを遵守しているかなどがチェックされます。
エフェクトの審査は2〜3営業日で完了するのが通常ですが、それ以上に時間がかかることもあるので注意しましょう。
5. アナリティクスでパフォーマンスを確認する
公開後、Effect Houseの管理画面からアナリティクスを開けば、エフェクトのパフォーマンスを確認できるようになります。
- エフェクトが使用された回数
- 投稿数
- エフェクトが再生されたトータルの回数
- その他各種エンゲージメントの獲得回数
パフォーマンスを参照すれば、そのエフェクトを継続して利用するべきかどうか判断できます。
今後のエフェクト制作に対するヒントを見つけて、PDCAサイクルを回すことも可能です。
Effect HouseでTikTokエフェクトを作るコツ
本記事では、Effect Houseの概要や基本的な使い方に関して解説しました。
しかし「使い方は分かったが、高品質なTikTok向けエフェクトの作り方がわからない」という人も多いでしょう。
先ほどもご説明したとおり、Effect Houseでエフェクトを作成するのはやや難易度の高い作業です。
初心者が高品質なエフェクトの作成を目指すには、以下の点をおさえておくとよいでしょう。
- 参考となる資料をできるだけチェックする
- エフェクトの方向性やイメージをよく考える
- ターゲット層と製品やサービスにフィットしたものを制作する
- 技術者に外注するのもおすすめ
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
参考となる資料をできるだけチェックする
Effect Houseを使いこなすために、参考となる資料はできるだけチェックしましょう。
チュートリアルやガイドはありますが、それだけでは十分ではないかもしれません。
TikTokは、Effect Houseでのエフェクト作成をサポートするために、いろいろな資料を提供しています。
資料を読み込むことで、ある程度作業もスムーズになるでしょう。
以下の公式コンテンツも参考になります。
さらには、個人のクリエイターがYouTubeで解説動画を出していたりもします。
これらを参考にして、Effect Houseの使い方を覚えていきましょう。
エフェクトの方向性やイメージをよく考える
自分で作成する場合でも外注する場合でも、エフェクトの方向性やイメージはよく考える必要があります。
エフェクトの方向性については先ほども解説しましたが、さらに多くのインスピレーションを得たい場合には、以下のような方法も試してみましょう。
このように、さまざまな方法でエフェクトを創り出すためのヒントが得られます。
大変な作業ではありますが、高品質なものを作り出すためには有効な手段なので、可能な範囲で実施していきましょう。
ターゲット層と製品やサービスにフィットしたものを制作する
Effect Houseでエフェクトを作成する際は、自社製品やサービスのターゲット層にフィットするものである必要があります。
具体的には以下の状態が理想的です。
- アンケートや過去の経験から、ターゲット層が何を望んでいるのか整理しておく
- 完成したエフェクトが、自社製品やサービスの存在をターゲットにアピールできる
- エフェクトの効果がターゲットのニーズと一致している
- 同じターゲットを設定している競合他社が作成したエフェクトよりも、完成度が高く使用されやすい
ターゲットと製品、そしてエフェクトの効果が連動していないと、このマーケティング手法は効果を得られないでしょう。
この3つがクリアできることを念頭に置いて制作しましょう。
技術者に外注するのもおすすめ
Effect HouseでTikTokエフェクトを作成する場合は、技術者に外注するのもおすすめです。
使いこなすのがやや難しいEffect Houseですが、外注してしまえばこの問題をクリアできます。
技術者はEffect Houseの使い方を理解し、さらにデザインスキルも持っているため、より高品質なエフェクトを作成することが可能です。
外注すると費用はかかりますが、技術者の能力次第ではコストパフォーマンスが高くなります。
Effect Houseに関するよくある質問
ここでは、よくある質問に対して回答します。それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
Effect Houseはコードの知識は必要?
Effect Houseの使用に関してコードの知識は不要です。
ただし、3Dの物体を設計するために利用するモデリングソフトに近い部分があります。
それに類似したソフトの使用経験がないと、制作はやや難しいでしょう。
記事内でもご説明しましたが、公式が公開している各種資料を確認したり、有識者の解説動画などを参考にしたりするのがおすすめです。
場合によっては、外注することも検討した方がよいでしょう。
Effect Houseに有料版はある?
現在のところ、Effect Houseは無料で利用できます。
ただし、今後企業向けもしくは一部のヘビーユーザー向けに、有料プランなどが公開される可能性はあります。
日本語対応の予定はある?
現時点では、日本語に対応する予定はありません。
しかし、Effect Houseはチュートリアルを参照すれば、英語環境下でも問題なく利用できます。
もし使いにくいと感じるなら、DeepLなどの翻訳ツールを使えば、自然な日本語環境下で利用することが可能です。
Windows版のダウンロードはどこでできる?
こちらのリンクからダウンロードページにジャンプしましょう。
(引用:Effect House)
画面左下の「Windows」をクリックすればダウンロードできます。
TikTokの運用事例2選
最後に、株式会社pamxyが実際に行った、企業のTikTokアカウントの運用事例をご紹介します。
- 株式会社ジンジブ
- THL専門学校
株式会社ジンジブ
株式会社ジンジブ様からは、「高校生に自社サービスの認知を行いたい」というご希望を頂き、弊社では「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
具体的には、下記のような就活の面接時に使えるコンテンツや、エンタメ要素のあるコンテンツまで幅広く企画しております。
- 最後に質問はありますか?と聞かれたときの答え方
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企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援した結果、半年で再生回数100万回超えが計3本、総いいね数が約30万、フォロワー数は立ち上げの0人から約7,500人まで増加しました。
THL専門学校
THL専門学校 様より「学校の認知拡大と新規入学希望者の集客をしたい」というご希望を頂き、弊社ではZ世代に強い認知力を誇る「TikTok」を利用した運用代行を行いました。
下記のように、エンタメ要素のあるコンテンツから意外と知らないマナーの紹介まで、幅広く企画しております。
- ブライダル学生あるある
- 飛行機に持ち込んでいい?or 悪い?持ち物3選!
企画後の撮影から編集、投稿、分析、改善までも一貫してご支援させていただきました。
運用代行の結果は、半年強で総いいね数が約60万、フォロワー数は立ち上げ初期から約10,000人まで増加、中でも「結婚式お呼ばれマナー テーブルマナー編」では再生回数300万超えを達成しました。
まとめ
本記事ではTikTokエフェクトを作成するEffect Houseに関して解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- Effect HouseはTikTok公式のエフェクト作成ツール
- TikTok向けのエフェクトを自作できるが、3Dモデリングソフトのようなものであり、使いこなすのはやや難しい
- 企業向けのBranded Effectsと個人向けのCommunity Effectsがあるが、Branded EffectsはTikTok公認パートナーしか利用できない
- エフェクトを作る際にはとにかく方向性を考えるのが大切
- 既存のエフェクトを見るなどしてヒントを探すのが重要になる
- Effect Houseを使いこなすためには、Discordコミュニティやテクニカルガイドなどを参考にするとよい
TikTokエフェクトは、用意されたものだけではなくEffect Houseで自作することが可能です。
同ツールを作るのは簡単ではありませんが、使いこなせるようになれば自由にエフェクトを作成できます。
企業にとっては、自社マーケティングに役立てられる可能性があります。
【先着10社/月】無料相談受付中‼︎
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株式会社pamxyでは、TikTok運用代行サービスを行っています。
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今回の記事のように、「エフェクトなどの機能が上手く活用できない」という方や「動画を投稿したいが忙しくて時間がない」という方にぴったりのサービスです。
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