「YouTuubeショートの音楽には著作権があるの?」
「YouTubeショートで著作権のある音楽を使った場合、収益化はできる?」
「YouTubeショートに使う音楽で、著作権違反になったらどうなる?」
このように、YouTubeショートの音楽と著作権について詳しく知りたい方は多いのではないでしょうか。
YouTubeショートの音楽については、通常のYouTube動画とは仕様が異なり、著作権についてきちんと把握しておく必要があります。
今回は、YouTubeショートの音楽と著作権、著作権のある音楽を利用した際に収益化できるか、著作権違反などについて解説します。
本記事は、登録者数120万人超えの自社YouTubeアカウントのあるごめとりいをはじめ、複数のアカウントを運用する編集部です。
YouTubeショートの特徴
YouTubeショートは、スマホで撮影・編集・投稿まですべて完結できることが特徴です。
最大60秒までの短尺動画を投稿できます。
録画時に利用できる機能は、以下を参考にしてください。
- 音楽や音声追加
- タイマー
- 録画速度の調整
- 背景の追加
- セグメントの調整
- セグメントのインポート
- フレームの配置
- フィルタやエフェクトの使用
また、録画後には下記のような機能が利用できます。
- 音楽の追加
- テキスト・ステッカーの追加
- ナレーション録音
- タイミングの調整
- フィルタの追加
- コメントの追加
さらに、YouTubeショートでも収益化が可能です。
ただし、収益化にはYouTubeのパートナープログラムの利用資格が必要です。
YouTubeショート|音楽の著作権とは?
著作権とは、制作物に対して他人が勝手に利用することがないように保護する権利です。
著作権がないものは自由に使えます。しかし、著作権がある場合には注意が必要です。
ここでは、YouTubeショートで使う音楽に関しての著作権について解説します。
1. YouTubeショート動画の著作権
YouTubeショートでは、楽曲やサウンドを追加することができます。
ショートで再生可能な音楽は、YouTubeショートと契約済みのパートナーから提供されているものです。
そのため、著作権があったとしても使用許可が下りているので、問題ありません。
再生できない音楽については、以下のような理由があります。
- パートナー契約されていない
- 所有権がない地域
- 利権処理の問題
YouTubeショートで選択した曲が再生されれば、著作権にひっかかることはないため、安心して利用できます。
ただし、YouTubeショートではなく通常のYouTube動画では利用できません。
また、編曲して自身の著作物とすることも違法です。
2. 音楽素材サイトの著作権
YouTubeショートの音楽に好きな楽曲やサウンドがない場合、自身で音楽素材サイトから選ぶことができます。
著作権に関しては、各サイトの規約を守って使うことが大切です。
規約に違反して音楽素材を使用した場合は、著作権の侵害となる可能性があるため、注意が必要です。
また、「著作権フリー」とよく混同される言葉に、「ロイヤリティフリー」があります。
ロイヤリティフリーの定義は、著作者や管理会社にライセンス料金を支払えば音楽素材を繰り返し使えることです。
YouTubeショート|著作権ありの音楽で収益化は可能?
「YouTubeショートで収益化したいけれど、他人の楽曲を使っていたらどうなるのだろう?」このように収益化と著作権の問題が気になっている方も多いのではないでしょうか。
YouTubeショートが提供する著作権ありの音楽を利用したとしても、収益化は可能です。
ただし、収益は分配される仕組みです。
収益は、音楽の使用状況や動画の視聴回数などをもとに、以下のようなステップで分配されます。
- 広告収益の算出
- クリエイタープール
- 収益の分配
ここでは、ステップごとに具体的な数字の例で解説します。
1.広告収益の算出
最初に、その月のYouTubeショートの広告収益が算出されます。
動画の間に表示される広告の収益は、月ごとに計算され、クリエイターへの報酬と音楽ライセンスの費用に分配される仕組みです。
今回は、下記の数字を例として、収益の計算方法をご紹介します。
- YouTubeショート動画の月間総視聴回数:1億回
- 投稿者のショート動画の月間動画視聴回数:200万回
- 広告収益:1,000万円
2. クリエイタープール
投稿したYouTubeショートの視聴回数と音楽の利用状況をもとに、クリエイタープールと音楽ライセンスへの分配が行われます。
動画内に1曲利用した場合は、収益の50%がクリエイタープール、残りの50%が音楽ライセンスの費用になります。
2曲利用した場合は、収益の33%がクリエイタープール、66%が音楽ライセンスの費用です。
上記を先ほどの数字に割り当てると、分配は以下のようになります。
音楽を1曲利用 | 音楽を2曲利用 | 音楽の利用なし | |
音楽ライセンス | 500万円 | 666万円 | 0円 |
クリエイタープール | 500万円 | 333万円 | 1,000万円 |
個々の動画で利用した音楽の数に応じて、音楽ライセンスとクリエイタープールが計算されます。
たとえば、投稿者のショート動画の5割に音楽を1曲利用し、残りは音楽を利用しなかった場合、音楽ライセンスの分配は以下を参考にしてください。
- 1,000万×50%=500万円
- 500万円の半分の250万円→音楽ライセンス
1,000万円の広告収益のうち音楽ライセンスへの分配は250万円のため、クリエイタープールへは750万円が分配されます。
3. 収益の分配
クリエイタープールの収益は、動画の総視聴回数に占める投稿者の動画の視聴回数の割合によって分配されます。
今回の場合、投稿者のショート動画の視聴回数が200万回で月間総視聴回数が1億回です。
したがって、投稿者のYouTubeショート動画は、月間総視聴回数の2%を占めるため、その金額が分配されます。
- 200万回÷1億回=2%
- 750万円(クリエイタープール)×2%=150,000円
さらに、150,000円の収益に45%の収益分配率が適用されます。
- 15,000円×45%=67,500円
YouTubeショート|音楽の著作権違反をした場合
YouTubeショートで音楽の著作権違反をした場合、YouTubeより以下のどちらかの通知がきます。
- 警告
- 申し立て
詳しい内容を解説します。
1. 警告
警告の通知がきた場合は、音楽の著作権を持つ本人から削除申請があったということです。
法的に有効な警告のため、動画は削除されます。
警告には、事前警告・1回目・2回目・3回目と4つのパターンがあり、制限や罰則の度合いが変わります。
2. 申し立て
申し立ての場合は、自動管理システムによりContent IDが発行されます。
ただし、著作者から直接申し立てをされているわけではありません。
著作者は、以下の3つのうちからアクションを選択できます。
- 対象動画のパフォーマンスの追跡
- 広告を掲載して収益化
- 国単位でブロック
ブロックを選ばれると動画は削除されますが、著作者が他の2つを選択した場合は特に何もする必要はありません。
YouTubeの著作権について知りたい方は、関連記事の「YouTubeの著作権完全ガイド!罰則や対処法も詳しく解説」も合わせてご覧ください。
YouTubeショートの音楽|著作権違反にならないサイト
YouTubeショートが提供する楽曲以外でも、著作権違反にならなければ他サイトの音楽を使用することも可能です。
ここでは、利用方法を守れば著作権にひっかからない人気の音楽サイトをご紹介します。
- 魔王魂
- DOVA‐SYNDROME
- MusMus
- Epidemic Sound
- Premium Beat
1. 魔王魂
「魔王魂」は、著作権はありますがアレンジや商用利用などもOKなので、自由度が高いことが特徴です。
ただし、AIによる作詞作曲サイトを使って、魔王魂のメロディやフレーズの再利用は禁止です。
無料で気軽に利用できますが、著作表記が必須なので、サイトの規約をよく読んで利用しましょう。
- 著作権:あり
- 使用料:無料
- 商用利用:可能
- アレンジ:可能
- 著作表記:必要
2. DOVA‐SYNDROME
「DOVA‐SYNDROME」は、16,000曲以上のフリー素材をそろえている音楽サイトです。
注意すべき点は、著作者によって別途利用条件が設定されているケースがあります。
別途利用条件に著作表記が必要と記載があれば、著作者の条件のほうが適応されます。
- 著作権:あり
- 使用料:無料
- 商用利用:可能
- アレンジ:可能
- 著作表記:不要
3. MusMus
「MusMus」は、管理人のwatsonさんが一人で音楽を制作しています。
そのため、クオリティが安定していることが特徴です。
著作表記は基本的には必要ですが、表記なし希望の場合は有料にて対応してもらえます。
- 著作権:あり
- 使用料:無料
- 商用利用:可能
- アレンジ:可能
- 著作表記:必要
4. Epidemic Sound
「Epidemic Sound」は、世界最大規模のロイヤリティフリーの商用音楽を提供するサイトです。
著作権管理団体との関連性がなく、手続きも日本の代理店への支払いのみで完結します。
40,000以上の楽曲と90,000以上の効果音をそろえており、海外で人気のボーカル曲などをお探しの方にもおすすめです。
- 著作権:あり
- 使用料:有料/ロイヤリティフリー
- 商用利用:商用利用のみ
- アレンジ:ー
- 著作表記:ー
5. Premium Beat
「Premium Beat」は、ロイヤリティフリーの音楽サイトで、複数の有料プランを設定しています。
クリエイタープランをはじめ、標準プランやビジネスプランなどもあり、ニーズに合わせて利用できることが特徴です。
例えばクリエイタープランでは、1つのみの収益化アカウントを含むSNSで音楽を利用でき、YouTubeショート用にも最適です。
- 著作権:あり
- 使用料:有料/ロイヤリティフリー
- 商用利用:可能
- アレンジ:可能
- 著作表記:ー
YouTubeの運用事例
最後に、株式会社pamxyが実際に行ったYouTubeアカウントの運用事例をご紹介します。
- ナイツ塙の自由時間
- 腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】
ナイツ塙の自由時間
ナイツ塙氏のチャンネルでは「自由時間」の名前の通り幅広い企画を行っています。
弊社では、チャンネル運用・ディレクション・撮影・データ分析までを一貫して提供。
テレビやラジオなど、従来メディアの枠にとらわれず、自由気ままなコンテンツ制作や芸能人コラボ企画を展開しています。
M-1の裏側を語った動画は公開1日で20万回を超える再生数を叩き出し、YouTube急上昇動画7位にランクインしました。
腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】
山内義弘様からはチャンネル登録者3500名の段階でご相談をいただきました。
実際に自社でYouTube運用をしてきた登録者数100万人超ノウハウをもとに、独自の世界観を企画してあらたに「セルフ整体」動画を配信いたしました。
チャンネル設計・構成制作・動画編集・実配信まで一通りご支援の結果、運用開始一ヶ月でチャンネル登録者10万人を達成しました。
中でも肩甲骨はがしの動画は、590万回超の視聴回数を誇る現在でも人気の動画です。
まとめ
YouTubeショートの音楽と著作権について解説しました。
今回の記事のポイントは以下の通りです。
- YouTubeショートアプリの音楽は著作権問題をクリアしているので使用できる
- 音楽素材サイトの著作権は各サイトの規約を守って利用する必要がある
- 著作権ありの音楽をYouTubeショートで利用した場合でも収益化は可能
- YouTubeショートの収益は音楽を利用した場合割合に応じて分配される
- YouTubeショートで著作権違反した場合は警告か申し立ての通知がくる
YouTubeショートでの集客において、音楽の利用は重要な要素です。
著作権についてきちんと理解したうえで、違反にならないように利用しましょう。
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