マーケティングの基礎と実践を学ぶ

YouTubeにおけるKPIとは?基礎知識や設定・注意点を解説!

  • KPIを設定する前にやるべきこととは?
  • YouTubeではどのようなKPIを設定すればいいの?

これからYouTubeを運用するにあたって、チャンネルのコンセプトを設定したり動画の編集クオリティを磨いたりなど、やるべきことは多数あります。

その中でも、特に重要になってくるのが「KPI」の設定です

KPIという言葉自体は聞いたことがあっても、詳しい内容までは知らないという人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、YouTubeにおけるKPIの基礎知識や代表的なパターン、測定時の注意点などについて解説します。

編集部
この記事は、YouTubeチャンネル登録者数120万人超えの「あるごめとりい」を運営するマーケドリブン編集部が監修する記事です。

 

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YouTubeにおけるKPIとは?

KPIとは「Key Performance Indicator」の略称であり、「重要業績評価指標」と呼ばれています。

編集部
簡単に説明すると、最終ゴールを達成するまでの中間目標のことです。

YouTubeにおけるKPIとは、「YouTubeを運用する上で達成したい数値目標」のことを指します。

KPIを設定することで、目標を達成するまでの過程が明確となり、YouTube運用におけるモチベーションの維持にも期待ができます。

 

YouTubeでKPIを設定する前にやるべきこと

YouTubeでKPIを設定する前にやるべきことは、以下の2つです。

  • YouTubeの運用目的を明確にする
  • KGIを設定する

順番に解説します。

 

YouTubeの運用目的を明確にする

そもそも何のためにYouTubeを運用するのかが定まっていないと、KPIがうまく設定できない可能性があります。

KPIは運用目的によっても指標が異なってくるので、「なぜYouTubeを運用する必要があるのか」をまずは明確にしましょう

 

KGIを設定する

KGIとは「Key Goal Indicator」の略称であり、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。

KPIを設定するためには、最終ゴールであるKGIを先に設定する必要があります。

KGIを設定する際には、SNS運用によって達成したい目標を実現可能な数値で定めましょう

  • 認知度向上のためインプレッション数を毎月〇万以上にする
  • 新規顧客の開拓のため、年内にチャンネル登録者〇人を目指す
編集部
中間目標であるKPIは、最終目標のKGIから逆算して設定しましょう。

 

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YouTubeにおける代表的なKPIは3パターン

YouTubeにおける代表的なKPIとして、以下の3パターンが挙げられます。

  1. 認知拡大のためのKPI
  2. 購買意欲促進のためのKPI
  3. ブランドファン獲得のためのKPI

一つずつ解説します。

 

1. 認知拡大のためのKPI

認知拡大を目的としたKPI設定の場合、以下の4つが重要になります。

  • インプレッション数
  • 視聴回数
  • ユニーク視聴者数
  • 関連動画からの流入数

 

インプレッション数

YouTubeにおけるインプレッション数とは、ユーザーがサムネイルを見た回数のことです

サムネイルが表示されてから1秒以上経過、もしくは50%以上でカウントされます。

なお、YouTube外でサムネイルが表示された場合は、インプレッション数にカウントされないためご注意ください。

インプレッション数が多いほど、ユーザーからよく見られているということになるため、認知度を図る上で非常に重要な指標です。

インプレッションについてさらに詳しく知りたい方は、「YouTubeのインプレッション数を増やすたった5STEP‼︎」の記事をご覧ください。

 

視聴回数

視聴回数とは、ユーザーに動画を再生された数のことです

認知度拡大を目指す上で、視聴回数も重要になってきます。

なぜなら、視聴回数が多いほど、たくさんのユーザーが自身の動画に興味関心を持ってくれているということになるからです。

編集部
視聴回数は、自社の認知度を把握する上で最適なKPIといえるでしょう。

 

ユニーク視聴者数

ユニーク視聴者数とは、一定の期間内にどれくらいのユーザーが動画を視聴したのかを表した指標のことです。

「視聴回数」と非常に間違いやすいですが、ユニーク視聴者数はあくまでも1人のユーザーにつき1カウントされます。

つまり、同一ユーザーが同じ動画を10回視聴したとしても、カウントは1のまま変わりません。

ユニーク視聴者数によって、どれくらいのユーザーから動画を視聴してもらっているのか、明確に把握することが可能です

 

関連動画からの流入数

YouTubeでは、動画視聴時に画面の右側(スマホは画面の下)におすすめの動画として、関連動画が表示される仕様となっています。

認知度を拡大するためには、関連動画からの流入数も大事になってくるので、KPIの指標としておすすめです

編集部
関連動画に表示されることで、チャンネル登録者数の増加にも期待ができます。

 

2. 購買意欲促進のためのKPI

購買意欲促進を目的としたKPI設定の場合、以下の3つが重要になります。

  • サイトへのクリック率
  • 視聴維持率
  • 平均視聴時間

 

サイトへのクリック率

自社の商品やサービスの購入につなげるために、YouTubeを運用している場合には、サイトへのクリック率が重要となります。

なぜなら、いくら視聴回数が伸びたとしても、サイトへ遷移してもらえなければ商品やサービスの購入につながらないからです

そのため、YouTubeからサイトへの流入数を逐一確認して、どの動画がユーザーにとって有益だったのかを分析しましょう。

 

視聴維持率

視聴維持率とは、ユーザーがどのくらい動画を視聴し続けてくれたのかを表す指標のことです。

視聴維持率が高いほど、「ユーザーにとって有益な動画」とYouTubeが判断するようになり、おすすめに表示されやすくなります。

その結果、チャンネル登録者数や再生回数の増加につながるため、視聴者を飽きさせないような動画作りが求められます。

視聴維持率の向上を目指したい方は、「YouTubeの視聴者維持率を40%まであげる7つの秘策をご紹介!」の記事も、ぜひあわせてご覧ください。

 

平均視聴時間

平均視聴時間とは、ユーザーが1つの動画に対して、平均どれくらいの時間視聴したのかを表す指標のことです。

平均視聴時間が長いほど、ユーザーが動画に興味関心を持っているということになり、視聴維持率同様にYouTubeから高い評価を受けるため、おすすめに表示されやすくなります。

編集部
平均視聴時間を1秒でも伸ばすために、途中で離脱されないようにするための工夫を施しましょう。

 

3. ブランドファン獲得のためのKPI

ブランドファン獲得のためのKPI設定では、以下の3つがポイントとなります。

  • チャンネル登録者数
  • 高評価数
  • コメントの数

 

チャンネル登録者数

チャンネル登録してくれているユーザーは、自分たちのチャンネルに興味関心を持ってくれている、ファンに近いような存在ともいえます。

そのため、チャンネル登録者数は、ブランドファンを獲得できているかを判断するための一つの指標といえるでしょう

編集部
チャンネル登録者数が多いほど、新規の動画も視聴してもらいやすくなり、視聴回数の維持にも期待ができます。

 

高評価数

ブランドファンを獲得する上で、高評価数も重要な指標となります。

高評価数が多いほど、ユーザーが自分たちの動画を好意的に捉えているということになるからです

編集部
これまでの動画から、高評価の数や割合を比較して、ユーザーがどのような動画を求めているのかを分析しましょう。

 

コメントの数

コメントの数が多いほど、動画に対するユーザーの意見を把握できるようになります

もちろん、好意的な意見もあれば、否定的な意見もあるでしょう。

どちらの意見も真摯に受け止めてPDCAを回すことで、さらなる改善に期待ができます。

 

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YouTubeアナリティクスでKPIを確認する方法

YouTubeのデータを確認・分析する際には、YouTubeアナリティクスを活用しましょう

以下の3ステップによって、YouTubeアナリティクスで各データを確認できます。

  1. YouTube Studioを開く
  2. YouTubeアナリティクスをチェック
  3. 該当するデータをチェック

YouTubeアナリティクスについて詳しく知りたい方は、「【YouTubeアナリティクス】分析時の5つの指標を紹介」の記事をご覧ください。

 

YouTubeにおけるKPI測定時の4つの注意点

YouTubeにおけるKPI測定時には、以下の4点に注意しましょう

  1. データが蓄積されるまではKPIを気にしすぎない
  2. 競合他社のデータより自社の過去のデータと比較する
  3. 広告出稿時にはKPIそのものを変更する
  4. 明確な期限を設ける

順番に解説します。

 

1. データが蓄積されるまではKPIを気にしすぎない

YouTubeチャンネルを開設して間もないうちは、投稿本数が少ないため、データもほとんど蓄積されていません。

そのような状況で分析しても正確な情報は得られないので、データが蓄積されるまではKPIを気にしすぎないようにしましょう

編集部
データを蓄積するためにも、まずは動画制作に注力することが重要です。

 

2. 競合他社のデータより自社の過去のデータと比較する

競合他社は、運用目的やターゲット設定が自社と大きく異なる場合があります。

そのため、各データを分析する際には、競合他社ではなく自社の過去データと比較するようにしましょう

自社の過去のデータと比較して分析することで、運用する上での改善点も見えてきます。

 

3. 広告出稿時にはKPIそのものを変更する

YouTube上で広告を出稿する場合には、動画の長さや目的が通常の動画と異なるケースが多いです。

そのため、広告出稿時にはKPIも改めて設定し直す必要があるでしょう

編集部
広告で設定できるKPIは、クリック率やコンバージョン率などが挙げられます。

 

4. 明確な期限を設ける

KPIを設定したとしても明確な期限がなければ、後回しにされることが多く、なかなか達成されない可能性があります。

再度KPIを設定しても、同様の事態が発生する恐れがあるので、「いつまでに目標を達成するのか」明確な期限を設けましょう

 

YouTubeの運用事例

最後に、株式会社pamxyが実際に行ったYouTubeアカウントの運用事例をご紹介します。

  • ナイツ塙の自由時間
  • 腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】

 

ナイツ塙の自由時間

ナイツ塙氏のチャンネルでは「自由時間」の名前の通り幅広い企画を行っています

弊社では、チャンネル運用・ディレクション・撮影・データ分析までを一貫して提供。

テレビやラジオなど、従来メディアの枠にとらわれず、自由気ままなコンテンツ制作や芸能人コラボ企画を展開しています。

M-1の裏側を語った動画は公開1日で20万回を超える再生数を叩き出し、YouTube急上昇動画7位にランクインしました。

 

腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】

山内義弘様からはチャンネル登録者3500名の段階でご相談をいただきました。

実際に自社でYouTube運用をしてきた登録者数100万人超ノウハウをもとに、独自の世界観を企画してあらたに「セルフ整体」動画を配信いたしました

 

チャンネル設計・構成制作・動画編集・実配信まで一通りご支援の結果、運用開始一ヶ月でチャンネル登録者10万人を達成しました。

中でも肩甲骨はがしの動画は、590万回超の視聴回数を誇る現在でも人気の動画です。

 

まとめ

本​​記事では、YouTubeのKPI設定についてご紹介しました

今回の記事を要約すると、以下の通りです。

  • YouTubeにおけるKPIとは最終ゴールを達成するまでの中間目標のこと
  • KPIを設定することで、YouTube運用の目標を達成するまでの過程が明確になる
  • YouTubeでKPIを設定する前には、運用目的を明確にしたりKGIを設定したりする 
  • YouTubeにおける代表的なKPIとして、認知拡大・購買意欲促進・ブランドファン獲得の3パターンがある 
  • KPI測定時には、自社の過去データと比較したり明確な期限を設けたりすることが大切

効率的にYouTubeを運用する上で、KPIの設定は欠かせない要素です

これから自社チャンネルの運用を検討している企業の方は、ぜひ本記事を参考にKPIを設定してみてください。

 

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