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【2024年】介護業界の人手不足の原因・解決策を大公開

「介護業界が人手不足なのはなぜ?」

「どうすれば、介護の人手不足を解消できる?」

「介護業界の人手不足に関する厚生労働省のデータが見たい」

このように、深刻化しつつある介護業界の人手不足に付いて、お悩みや疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか

超高齢化社会が迫りくる日本にとって、介護の人手不足は国全体で向き合うべき問題と言えます。

各事業所でも人手不足を解決するための努力が必要です。

 

今回は、介護業界の人手不足の原因や解決策についてご紹介します

この記事を執筆しているのは、YouTube登録者数120万人の自社アカウント「あるごめとりい」を運用する編集部です。

編集部
SNSを利用した解決策も公開していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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介護業界の人手不足|厚生労働省のデータ

2023年9月に厚生労働省が公表したデータによると、令和4年度の介護関係の職種の有効求人倍率は3.71という数字が出ています

編集部
有効求人倍率とは、求人の数÷求職者の数から導き出す数字です。1を下回ると仕事は多くあるのに求職者が少ないということです。

たとえば、30社が介護の求人を募集しているのに対して働きたい人が8人だとすると、30÷8=3.75で、有効求人倍率は3.75です。

全職業の有効求人倍率は1.16のため、介護業界の人手不足は深刻と言えます

約90%の事業所が採用に苦戦しているのが現状です。

 

訪問介護員は83.5%、介護職員は69.3%が人手不足に直面しています。

2019年時点で介護職員の人数は約211万人でしたが、高齢者が増える2025年には約243万人、2040年には約280万人の介護職員が必要とみなされています

参照厚生労働省「介護人材の処遇改善等(介護人材の確保と介護現場の生産性の向上)」

 

介護業界の人手不足による影響は?

高齢化社会が進む中で、介護業界の人手不足によりどのような影響があるのでしょうか。

ここでは、下記の5つの観点から人手不足による影響を解説します

  1. 介護サービスの質の低下
  2. 入所待ち時間の増加
  3. 労働環境の悪化
  4. 家族の負担の増加
  5. 介護事業所の経営悪化

 

1. 介護サービスの質の低下

介護職員の人手が足りない場合は、介護現場におけるサービスの質が低下する可能性があります

たとえば、以下のようなケースも発生しやすくなることが特徴です。

  • 本来複数人で対応すべき介助を一人で担当する
  • 介護がすぐに必要な利用者を待たせてしまう

介護職員の人手が不足すると、職員1人に対する介護の負担が増えます

その結果、質の高いサポートの提供が難しくなると言えるでしょう。

 

2. 入所待ち時間の増加

介護職員が足りていない事業所は、新たな利用者を迎え入れる余裕がありません

介護が必要な人が、入所を待たなければならないケースもあるでしょう。

編集部
今後高齢化が進むにつれて、介護が必要な人も増えてくることから、入所までの待ち時間が増加することが予想されます。

 

3. 労働環境の悪化

十分な人数の介護スタッフがいないと、仕事量が増えることから心身ともに負担が大きくなります。

残業や休日出勤なども増え、十分な休みが取れないなど、介護職員の労働環境の悪化につながります

 

4. 家族の負担の増加

人手不足により介護施設が利用できない場合、家族が高齢者や障害者をサポートするより他ありません。

介護疲れによる家族の心身の負担が大きくなりやすいと言えます

 

5. 介護事業所の経営悪化

有効求人倍率が高い介護業界では、採用活動に苦戦する事業所が少なくありません。

人手不足の事業所は、サービスの質の低下や労働環境の悪化などの悪循環に陥り、結果的に経営の悪化につながる可能性があります

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介護業界はなぜ人手不足?離職の原因5つ

介護は需要が高い職種であるにもかかわらず、なぜ深刻な人手不足に陥っているのでしょうか。

2022年に実施された介護労働実態調査の結果をもとに解説します。

  1. 人間関係による問題
  2. 事業所や運営に対する不満
  3. 他の仕事への転職
  4. 低賃金
  5. 将来に対する不安
編集部
複数回答で得られた離職の原因について、理由を深掘りしているので、ぜひ参考にしてください。

 

1. 人間関係による問題

介護職の離職の原因として最も多いのは、人間関係による問題で約27.5%を占めます

人間関係における悩みは、どの業種でもあり得ることです。

しかし、介護業界は利用者との日常的なコミュニケーションをはじめ、利用者の家族とも良好な関係を築く必要があります。

また、介護職員は利用者の生活をサポートする中で、スタッフや医療従事者との円滑なやりとりなど、多くの人と関わりが求められます

その中で、人間関係によるストレスが発生する可能性は、他業種よりも多いのが現状です。

 

2. 事業所や運営に対する不満

事業所の体制をはじめ、運営方法や運営陣に対する不満を理由に介護職を辞める人も、離職の原因の中で22.8%と高い割合でいます。

具体的には、現場に対する理解が乏しかったり、さまざまな問題に対する改善の動きがなかったりなどが挙げられます。

編集部
事業所の方針や運営に対しての信頼性が損なわれることも、離職の大きな原因となっていることが現状です。

 

3. 他の仕事への転職

他に条件のよい仕事が見つかったからという理由で、転職する人も約19%います

介護の仕事は3Kと呼ばれ、きつい・危険・汚いという言葉があてはまる過酷な現場です。

寝たきりの利用者や障害のある利用者への介助やサポートは、想像以上に大変なケースも少なくありません。

実際に働いてみて他の仕事と比較したときに、介護職を離れる決断をする人も多いと言えます

 

4. 低賃金

近年では、介護職員に対する賃金の見直しが定期的に実施されているものの、低賃金を理由に離職する人は18.6%います

2022年9月時点の介護職員の平均給与は317,540円です。

また、日本の全職業の平均給与は、同じく2022年時点では311,800円です。

介護職員の平均給与は、全職業の平均給与を少し上回る額と言えます。

ただし、仕事内容の大変さを考えると低賃金という結論にいたり、離職につながるケースは多いです

 

5. 将来に対する不安

介護職を長期的に継続できるかどうか不安になる人は、離職する原因の中で15%と少なくありません。

体力や精神力も必要な仕事であると同時に、事業所や運営に対する不満や人間関係、低賃金など複数の課題に直面する場合もあるでしょう

自身や家族とのライフスタイルを考えたときに、介護の労働環境や時間などもネックになり、将来に対する不安が生まれる人も多いと言えます。

 

介護業界の人手不足の解決策5つ

介護職の離職率を下げるためには、各事業所をはじめ、介護業界や国などのサポート体制を整える必要があるのは言うまでもありません。

ここでは、介護業界の人手不足を解決するために、具体的な対策をご紹介します

  1. SNSで採用活動を行う
  2. 相談窓口の設置
  3. 社内調査ツールを導入する
  4. 外国人を雇用する
  5. AIを活用する

 

1. SNSで採用活動を行う

若い世代への求心力の高いSNSですが、近年使い方が多様化しています。

ビジネスにおいては、マーケティングツールにとどまらず、採用活動においても高い効果を発揮していて、介護業界でも導入する事業所が増えています

YouTubeやTikTok、Instagram などのSNSでアカウントは無料で開設できるため、手軽にスタートできることもよい点です。

採用に関する投稿だけではなく、普段の事業所の様子などさまざまな情報を発信をすることで、認知度が上がります

具体的な投稿内容の例は、以下を参考にしてください。

  • レクリエーションの様子
  • 施設紹介
  • 利用者さんと介護職員のやりとり
  • 介護職員の仕事紹介
  • 社風紹介

SNSの採用活動を開始したことで、応募者が20倍に増えたり面接設定後の辞退がほぼなくなったりと、メリットを実感する事業所も多いです。

SNS採用に関する詳しいノウハウを知りたい方は、別記事の「SNS採用完全マニュアル|企業の活用方法や運用のコツを紹介も合わせてご覧ください。

 

また、SNS採用を取り入れたいけれど、自社でのSNS運用はリソース不足で厳しいという場合には、運用代行会社に依頼するのがおすすめです

コンテンツの企画や配信、改善まで一気通貫で委託できるため、ノウハウや人手がなくてもSNSを運用できます。

下記の記事内で、おすすめの運用代行会社についてご紹介していますので、依頼を検討している方はぜひあわせてご覧ください。

 

2. 相談窓口の設置

介護職員の離職における大きな原因が、人間関係の悩みです。

相談窓口がある事業所では、ないところよりも、人間関係による悩みや不安が少ないことがわかっています

また、上司に相談しにくい環境や上司自体に問題がある場合も考えられます。

編集部
そのため相談窓口を設置して、職員が気軽に人間関係をはじめとした悩みや不満を、打ち明けられる環境を整えることがおすすめです。

 

3. 社内調査ツールを導入する

人間関係をはじめとした職場環境を改善する手段として、内調査ツールを導入する会社が増えています

上司が部下を評価するという一般的なアセスメントではなく、部下も上司を評価できることが特徴です。

また、多様な関係者による評価が必要なため、利用者や利用者の家族なども評価者になり得ます。

事業所や施設の課題を見つけ、人間関係を把握することが可能です

編集部
組織の問題を解決する手がかりとなり、離職率の低下にもつながります。

 

4. 外国人を雇用する

少子高齢化問題を抱える日本では、若い人の雇用が年々厳しくなっているのも事実です。

そこで外国人を積極的に雇用することも、人手不足を補うために有効な手段と言えるでしょう

若い外国人労働者を雇用することで、体力のある人材を確保できます。

また、地方自治体でも助成金や補助金などの支援を行っているため、人件費を抑えられる可能性もあります

 

5. AIを活用する

人手不足を補う方法として注目を浴びているのが、近年急速に発達しているAIの活用です

モノの持ち運びができるAIロボットや、コミュニケーションができる音声会話型のAIなどを導入することで、介護職員の負担が軽減されます。

厚生労働省も介護ロボットの普及に注力しており、移動や入浴、排泄、見守りなどの業務においてもAIの活躍が期待されます。

 

まとめ

介護業界の人手不足の原因や解決策について、2024年の最新情報を解説しました

今回の記事の概要をまとめると、以下の通りです。

  • 介護関係の職種の有効求人倍率は3.71で約9割の事業所が採用に苦戦している
  • 介護業界の人で不足によりサービスの質の低下や待ち時間の増加などの影響がある
  • 介護業界の離職原因でもっとも多いのは人間関係による問題
  • 介護職員の平均給与は317,540円だが仕事内容の割に低賃金
  • 介護業界の人手不足の解決策はSNSを活用した拡散や採用がおすすめ

高齢化が進む日本では、介護の人手がまだまだ足りていません。

そのような中で、SNSを利用した採用活動で人材の獲得に成功する事業所は増えています。

時代の流れに沿ってSNSを上手く活用し、介護職員の採用につなげていきましょう

 

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