「クリニックでの集患対策で効果的なものは?」
「オンライン施策でクリニックの集患をしたい」
「クリニックの集患対策におすすめのツールは?」
このように、集患対策を検討中のクリニックのオーナーや開業医の方は多いのではないでしょうか。
AIの進化やSNSの浸透などの新時代の流れの中で、クリニックの集患も大きく変わりつつあります。
デジタルツールをうまく取り入れることが、これからのクリニックの集患にも欠かせません。
今回は、最新のクリニックの集患対策について解説します。
また、開業医におすすめのオンライン・オフライン施策や予約管理ツールもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を執筆しているのは、YouTubeチャンネル登録者数125万人の自社アカウント「あるごめとりい」を運用する、株式会社pamxyの編集部です。
クリニック・病院の集患対策の重要性
集患とは患者さんを集めることであり、ビジネスで使われる集客と意味は変わりません。
集客では顧客を集めて商品やサービスを販売するのに対し、集患は患者さんを集めて医療サービスを提供します。
現代では、クリニックや病院をはじめとする医療機関でも、集患対策が大切な要素となりつつあります。
来院する患者さんが少ない場合は、資金繰りが厳しくなり、経営の悪化にもつながりかねません。
また、地域のクリニックが集患対策をすでに実施していて、自院の患者さんが減っている場合は、何かしらの対策を行う必要があるでしょう。
デジタル社会が進む近年では、オンラインでの施策により集患に成功したクリニックの事例が増えています。
クリニックの集客には、現代ならではのオンライン集患対策に加え、オフラインの施策もバランスよく実施することが重要です。
クリニックが集患対策を実施するメリット4つ
クリニックが集患対策を行うことで、得られる具体的なメリットは下記の4つです。
- 経営が安定する
- ブランディングが確立できる
- 地域住民への認知度が向上する
- 医療サービスの質の向上につながる
詳しい内容を解説します。
1. 経営が安定する
集患対策を実施して効果が得られると、クリニックの患者さんが増えるため、資金繰りがよくなります。
スタッフへの給与の支払いや金融機関への返済など、金銭面での不安も軽減するのがよい点です。
開業したばかりのクリニックの場合は、運営が軌道に乗るまで時間がかかるケースも少なくありません。
集患対策を最初からしっかり実施することで、早い段階で経営が安定しやすいことがメリットです。
2. ブランディングが確立できる
オンラインやオフラインでの情報配信・掲載により、クリニックのブランディングを確立させることが可能です。
具体的には、下記のような情報発信ができます。
- 理念
- 院長の想い
- 社会貢献活動
- スタッフの雰囲気
3. 地域住民への認知度が向上する
集患対策を実施することにより、潜在的な患者さんにリーチでき、クリニックの認知度が向上します。
クリニックの存在や場所、どのような治療を行っているのかなどを知ってもらえることもメリットです。
認知度が上がることで、周囲への口コミにつながることもあります。
4. 医療サービスの質の向上につながる
うまく集患ができて経営が軌道に乗れば、より高性能な設備も導入しやすくなるでしょう。
他院との差別化にもつながり、さらなる集患効果が期待できます。
また、スタッフの増員をはじめ、研修サポートなどにも注力できるようになり、医療サービスの質も上がります。
クリニックの集患対策|効果的なオンライン施策6つ
人々がコンピューターやスマホで情報を集めている現代では、集患もオンラインで行うのが主流です。
ここでは、効果的な下記のオンライン施策を6つ厳選してご紹介します。
- SNSマーケティングを実施する
- SEOに強いホームページを作成する
- 集患支援ツールを導入する
- リスティング広告を運用する
- Googleマップ・MEO対策を行う
- ポータルサイトに登録する
詳しい内容を解説します。
1. SNSマーケティングを実施する
SNSは現代ビジネスにとって、大変費用対効果の高いマーケティングツールであり、医療業界も例外ではありません。
YouTubeやInstagram、TikTokなど、クリニックのターゲット層に合うSNSを運用しましょう。
SNSの具体的なマーケティング方法は下記の3つです。
- アカウント運用
- キャンペーンの実施
- SNS広告の運用
アカウントの開設は基本無料なため、まずは情報発信から始めるのがおすすめです。
運用が軌道に乗れば認知度が向上して、集患やブランディング、採用への効果など多くのメリットがあります。
SNSを運用して、集患に成功したクリニックの事例は、以下を参考にしてください。
- YouTubeで治療解説動画を投稿:登録者数35万人超え
- LINEと診察券をリンク:お友達登録者数約4,000人
- Instagramで美容医療のキャンペーン情報を配信:フォロワー数約8,400人
なお、株式会社pamxyでは、自社SNS総フォロワーを200万人までに成長させたノウハウをもとに、さまざまな業界のSNS運用代行サポートを行っています。
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2. SEOに強いホームページを作成する
クリニックのホームページを制作する際に、欠かせないのがSEO対策です。
たとえデザインや情報にこだわったとしても、Google検索で2ページ目以降などに表示されると、見てもらえる可能性は低いと言えます。
自院のホームページを上位表示させるためには、キーワードの挿入やSNSとの連携など、さまざまな施策が必要です。
3. 集患支援ツールを導入する
クリニック向けの集患支援ツールを利用するのもおすすめです。
ツールによって特徴は異なりますが、主に以下のような機能があります。
- 予約管理
- データ分析
- 患者管理
- SNS管理
スマホやPCで予約が簡単に行えるのは、患者さんにとってもメリットが大きく、高い集患効果が見込めます。
患者さんの情報管理もツールで一貫して行えると、業務の効率化にもつながります。
4. リスティング広告を運用する
リスティング広告は地域や治療、疾患などを特定したターゲティングができます。
地域に根ざした診療を行うクリニックの集患対策におすすめです。
具体的には「東京駅 めまい」「横浜 シミ治療」などのキーワードにより、潜在的な患者さんにリーチできます。
5. Googleマップ・MEO対策を行う
SEO対策と並行して重要なのがMEO(Map Engine Optimization)対策です。
Google Mapでクリニックに関連するキーワードが検索された際に、自院が上位に表示されるように施策を講じます。
MEO対策と同時に、Googleプロフィールへの登録も必須です。
自宅からクリニックまでの距離や場所をまず把握して、来院しやすいかどうかをリサーチする人は少なくありません。
6. ポータルサイトに登録する
ポータルサイトは、全国のクリニックが検索できるため、利用者にとって使いやすいことが特徴です。
たとえば「東京都 皮膚科」で検索すると、複数のポータルサイトが上位に表示されています。
そのため、医療機関検索サイトの情報を見て予約や受診につながるケースも多いと言えるでしょう。
ポータルサイトの利用は、無料のところもあれば月額料金やオプション料金などがかかることもあります。
クリニックの集患対策|効果的なオフライン施策4つ
オフライン施策は、PCやスマホなどのオンラインデバイスの利用に慣れていない、高齢の患者さんにも情報が届きやすいことが特徴です。
具体的には、下記のようなオフライン施策が効果的です。
- チラシを配布する
- 看板を設置する
- PRイベントを開催する
- 紹介制度を取り入れる
詳しい内容を解説します。
1. チラシを配布する
チラシは定番とも言えるオフラインの集患対策です。
地域住民と密着した経営を行うクリニックにとっては、チラシの配布により獲得できる患者さんも一定数いるでしょう。
紙媒体は手に取って直接情報の詳細を確認できます。
また、自宅で保管されることにより、長期的に目に留まりやすいこともよい点です。
2. 看板を設置する
看板は、視覚的にインパクトの強い訴求が期待できる集患対策と言えます。
駅周辺やターゲットとなる患者さんの目に入りやすい場所に設置することが重要です。
継続的に一定期間設置できて、オンラインのような細かな運用は必要ありません。
3. PRイベントを開催する
講演会・セミナーや地域の方との交流ができるPRイベントを開催するのも一つの手です。
たとえば、下記のようなイベントを実施できます。
- 開院時の内覧会
- 院長先生による講演会
- 季節のイベント
- 登山会
4. 紹介制度を取り入れる
美容クリニックでは、友達紹介制度を取り入れるのもおすすめです。
具体的な特典の例は下記を参考にしてください。
- 割引クーポン
- プレゼント
- ノベルティ
紹介した患者さんと紹介された新規患者さんの両方にメリットがある特典をつけることで、集患効果が期待できます。
クリニックの集患対策|成功させるコツ7つ
クリニックの集患について、地域や診療科目によっては多くの競合が存在するのも事実です。
そのような中でクリニックの集患を成功させるためには、下記の6つのコツを意識することが重要です。
- 競合クリニック分析を行う
- 課題を明確化する
- KPIを活用する
- スタッフ教育・研修制度を導入する
- オンライン完結システムを構築する
- クリニック独自の強みを作る
- 医療広告ガイドラインを守る
1. 競合クリニック分析を行う
競合クリニックがどのような対策を行っているのか、分析することが重要です。
特にオンライン上では、競合サイトのデータもツールを利用して取得できます。
競合のSEO対策やSNSのデータを分析し、自院の集患対策に活かしましょう。
2. 課題を明確化する
クリニックの集患がうまくいっていない原因や、より多くの患者さんに来院してもらうための課題を明確にしましょう。
たとえば、以下のような課題が挙げられます。
- マーケティング知識の不足
- リピート率の低下
- 新規顧客の減少
- スタッフ不足
- スタッフ教育・研修制度の見直し
3. KPIを活用する
KPIとは、目標にリーチするために必要な指標のことです。
数値化して効果測定を行うことで、効率的に自院のゴールを目指せます。
クリニックの目標が「新規の患者さんを1年で◯人増やす」だと仮定して、達成に向けて下記のようなKPIを設定しましょう。
- SNSの投稿数毎月10記事
- LINE公式アカウントへの登録者数毎月◯人
- 毎月1回イベント開催
4. スタッフ教育・研修制度を導入する
スタッフの知識や技術の習得をはじめ、患者さんへの対応などは、クリニックの評価に直結します。
特に、Googleマップの口コミで多くの高評価を得られると、集患につながりやすいことが特徴です。
一方で低評価が多いと信頼性が低くなりかねません。
自院のスタッフ教育や外部での研修制度などを充実させることも、クリニックの集患には重要な要素です。
5. オンライン完結システムを構築する
デジタル化社会に伴い、自宅にいながら診療が完結する時代へと変わりつつあります。
足腰の悪い方や多忙な方、育児で外出が難しい方など、オンラインで予約から診療、支払いまで完結するクリニックを望む声も少なくありません。
ケガの処置や検査などは、もちろんクリニックに来院する必要があります。
しかし、必ずしも来院を必要としない場合は、オンラインで完結できるようシステムを構築するのも集患に効果的な方法です。
6. クリニック独自の強みを作る
クリニック独自のコンセプトを作り、患者さんにも広く浸透させることが集患を成功させるうえで大切です。
たとえば、以下のような自院の強みを作りましょう。
- 短い待ち時間
- キッズスペースの設置
- 保育士によるお子さんの預かり
- 最新設備による治療
- オンライン診療に対応
7. 医療広告ガイドラインを守る
厚生労働省が定める医療広告ガイドラインには、広告の規制をはじめ、禁止事項や広告の具体的例などが詳しく記載されています。
下記のような広告は禁止されているため注意が必要です。
- 誇大広告
- 比較優良広告
- 虚偽広告
その他にも、画像の掲載や治療の効果の言及などについても、細かいルールがあることが特徴です。
医療広告ガイドラインに違反すると、行政指導をはじめ、必要に応じて立入検査や中止命令などが出されます。
悪質な違反行為に関しては、開設許可の取り消しなど厳しい行政処分が下される可能性もあるため、注意しましょう。
加えて、薬機法や各SNSの定めるガイドラインも事前によく理解しておくことが重要です。
クリニック向け集患対策ツール・サイト5選
最後に、クリニック向けの集客対策ツールを提供するサイトを5選ご紹介します。
- ペイシーメール
- 初診受付サービス
- MPクラウド
- ドクターズ・ファイル
- EPARK クリニック・病院
それぞれの集客対策ツールの特徴について解説します。
1. ペイシーメール
「ペイシーメール」は医療機関向けに開発された集患/増患専用ツールです。
患者さんの来院状況を細かく分析し、実行支援メールも提供しています。
【おすすめポイント】
- 全電子カルテ対応
- レセプトコンピューター対応
- 患者マーケティングマップ
- 来院患者経営分析
- 全スタッフへのフォローメールリマインダー
来院周期から外れそうな患者さんが把握でき、集患のためのノウハウも提供される実践型のツールです。
2. 初診受付サービス
「初診受付サービス」は、医療機関のポータルサイトと連携した集患が可能です。
600万人以上の月間訪問者数を誇る「病院なび」から、直接診察が申し込めます。
【おすすめポイント】
- 病院なびとの連携
- 「地域+診療科目」での検索キーワードでヒット
- 医療機関は専用機器不要
- 問診機能の搭載
- 患者さん側の操作が簡単
3. MPクラウド
「MPクラウド」では、集患に必要なさまざまなツールを1つのアカウントで管理できます。
専門的な知識がなくても簡単に使えて、経営の可視化に役立ちます。
【おすすめポイント】
- 来院動機分析
- 電話自動応答システム
- 求人サイト制作
- WEB時間予約受付
- 口コミ管理機能
4.ドクターズ・ファイル
「ドクターズ・ファイル」では、ドクターに焦点をあてた質の高いインタビュー記事を掲載しています。
情報発信に加え、クリニック経営に必要なサービスも提供しています。
【おすすめポイント】
- 月間3,000万PV超えの人気サイト
- 院長へのインタビュー記事の掲載
- WEB予約受付システム
- 求人掲載サービス
- ホームページ制作サービス
院長の想いやクリニックのこだわり、取り組みなどがユーザーに伝わりやすいサイトです。
5. EPARK クリニック・病院
「EPARK」は日本最大級の医療ポータルサイトで、クリニックが抱える課題をトータルでサポートしています。
予約・順番待ちシステムをはじめとしたクラウド型サービスを提供しています。
【おすすめポイント】
- ポータルサイト会員約4500万人以上
- 順番待ちシステム
- 受付予約システム
- デジタル診察券
- オンライン診療
まとめ
クリニックの集患対策や開業医に必要なオンライン施策、ツールなどをご紹介しました。
今回の記事の内容を要約すると以下の通りです。
- クリニックの集患対策には経営の安定や認知度の向上などメリット多数
- オンライン施策にはSNSマーケティングやSEO・MEO対策が重要
- オフライン施策には講演会・セミナーの開催や看板設置などで集患
- クリニックの集患対策を成功させるためには競合分析や課題の明確化が大切
- クラウド型集患ツールや予約システムの導入などもおすすめ
クリニックの集患対策もIT化が急速に進んでいます。
オフライン施策と合わせてオンライン施策も最適化して、経営の安定を目指しましょう。
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