「クリニックのSNS運用方法や活用ポイントが知りたい」
「クリニックで運用するのにおすすめのSNSは?」
「SNSを運用するクリニックの成功事例はある?」
このように、クリニックのSNSについて運用を検討している方は多いのではないでしょうか。
ライフスタイルのデジタル化が浸透する今、SNSを運用するクリニックが増えています。
ただし、SNSを運用するにはノウハウも必要です。
そこで今回は、クリニックのSNS運用方法をはじめ、活用ポイントや成功事例などもご紹介します。
この記事を執筆するのは、登録者123万人の自社YouTubeアカウント「あるごめとりい」をはじめ、複数のSNSで成功実績のある株式会社pamxyの編集部です。
経験に基づいた実践的なノウハウを公開しています。
クリニックでSNSを運用すべき理由
現代は、SNS上で情報の検索をはじめ、コミュニケーションやショッピングなどが完結する時代です。
多くのビジネスでもSNSがマーケティングツールとなっており、高い費用対効果を得ています。
LINEは全年代の約90%以上、YouTubeに関しても85%以上が利用しています。
SNSを上手く活用することにより、集客・集患ができます。
高齢者の患者さんが多いクリニックも例外ではありません。
クリニックのSNS運用|メリット4つ
SNS運用が効果的とは言え、多忙な状況下のクリニックでは、運用について迷うスタッフや院長先生も少なくないでしょう。
SNSを運用することで、得られる具体的なメリットは以下の4つです。
- 情報発信が簡単にできる
- 求人募集ができる
- コミュニケーションツールとして使える
- ブランディングが行える
詳しい内容を解説します。
1. 情報発信が簡単にできる
SNSを投稿し、クリニックのオウンドメディアとして情報発信ができます。
ホームページ流入への導線にすることも可能です。
情報発信の投稿例は、以下を参考にしてください。
- クリニックの活動
- スタッフの仕事
- お役立ち情報
- 健康によいレシピ
- ストレッチ方法
2. 求人募集ができる
SNSはクリニックのスタッフメンバーの募集にも活用できます。
具体的には、以下のような投稿がおすすめです。
- クリニックのスタッフ紹介
- クリニックの院長の人柄が分かる投稿
- 仕事内容の紹介
- クリニックで働くメリット投稿
- 求める人材について投稿
SNSを通して、クリニックの雰囲気や親しみやすさを伝えることで、求職者の興味を引けます。
多くの求職者が集まれば、より優秀な人材を獲得できるのもよい点です。
また、実際に働く職場の雰囲気を理解した人材を雇用することで、離職率の低下にもつながります。
3. コミュニケーションツールとして使える
SNSでは、投稿に対して患者さんをはじめとしたユーザーが、「いいね」や「コメント」などで反応してくれます。
患者さんの声も聞き取りやすく、SNS上でコミュニケーションが取れるのもメリットです。
また、診察時間の変更をはじめ、質問などもSNS上で手軽に行えます。
4. ブランディングが行える
SNSでは、クリニックの理念や社会貢献活動、慈善活動などの取り組みを投稿することで、ブランディングが行えます。
たとえば、下記のような取り組みの画像や動画などを投稿するのも一つの手です。
- 地域ボランティア
- 被災地支援
- 教育支援
- チャリティーイベントの開催
- こども医療支援
クリニックのSNS運用|デメリット3つ
クリニックでSNSの運用をするメリットは大きい一方で、下記のようなデメリットもあります。
- SNS炎上によるリスク
- 運用リソースが必要
- ノウハウがないと効果が出にくい
詳しい内容を解説します。
1. SNS炎上によるリスク
SNSは無料で誰でも気軽に情報発信ができますが、投稿内容に注意しないと炎上してしまいます。
不適切な発言や社会的モラルに反した投稿など、ネガティブな要素は特に拡散力が強いことが特徴です。
SNSが炎上すると、クリニックのイメージダウンにもなり兼ねません。
不測の事態を想定し、SNS炎上した際の対策をはじめ、SNS運用についてのマニュアルを作成しておくのがおすすめです。
SNS炎上について詳しく知りたい方は、関連記事の「SNS炎上時の対応方法!対応事例も解説」も合わせてご確認ください。
2. 運用リソースが必要
SNSの投稿をクリニック内で継続するには、運用リソースの確保が必要です。
画像や動画の撮影をはじめ、企画の考案などSNS運用にはさまざまなタスクがあり、スタッフの負担が大きくなります。
ただでさえ多忙を極めるクリニックの場合は、SNS運用のために人材の補填も必要になってくるでしょう。
リソース不足でクリニック内でのSNS運用が難しい場合には、運用代行会社に依頼するのがおすすめです。
運用代行会社のサービスを利用することで、SNSに投稿するコンテンツ作成から投稿後の分析・改善まで一気通貫で依頼できます。
SNS運用代行について詳しく知りたい方は、関連記事の「おすすめのSNS運用代行会社11選!メリット・デメリットや選び方も解説」も合わせてご覧ください。
3. ノウハウがないと効果が出にくい
効果的なSNS運用を行うためには、ある程度のノウハウも必須です。
クリニックのSNS投稿を多くの人に見てもらうためには、戦略を立てて分析・改善を繰り返す必要があります。
ノウハウがなくSNS運用はハードルが高いと感じる場合は、コンサルを依頼するのも一つの手です。
SNSコンサルは、企業のSNS運用への助言をメインに、コンテンツの企画・制作・改善するサービスなどを提供しています。
ノウハウがなく運用を始められない企業やSNSが伸び悩んでいる企業などにおすすめです。
SNSコンサルについては、「【2023年版】おすすめSNS運用・コンサル会社11社を徹底比較!」の記事をご覧ください。
クリニックにおすすめのSNSと運用例
クリニックでどのSNSを利用すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
各SNSにはユーザーの年齢層や特徴に違いがあります。
クリニックにおすすめのSNSは以下の通りです。
- YouTube
- LINE
- X(旧:Twitter)
- TikTok
ここでは、各SNSのユーザー層や特徴、クリニックでのおすすめSNS運用事例を解説します。
1. YouTube
国内月間アクティブユーザー数:7,120万人(2022年5月時点)
YouTubeは国民の87.8%が利用する動画配信プラットフォームです。
若い年代層はもちろん、60代も66.3%が利用しています。
また、70代でも39.9%が利用しており、クリニックの集客・集患にも効果が期待できるSNSです。
クリニックでのおすすめSNS運用例
- 社会貢献活動の様子を投稿
- クリニックの紹介動画を投稿
- クリニックのドキュメンタリー動画の投稿
- 求人募集の動画を投稿
- 診療・手術の様子を投稿
2. LINE
国内月間アクティブユーザー数:9,600万人(2023年12月時点)
LINEは国民の94.9%が利用しており、家族や友人間をはじめ、ビジネス上のコミュニケーションツールとしても定着しているSNSです。
60代でも86.3%、70代でも64.2%が利用しています。
また、予約管理システムの導入も可能です。
順番取りをはじめ、LINEでの順番呼び出しや一斉メールの配信にも対応しています。
クリニックでのおすすめSNS運用例
- 予約管理
- 患者さんとのコミュニケーションツール
- 健康・お役立ち情報の配信
- 休診情報の連絡
3. X(旧Twitter)
国内月間アクティブユーザー数:6,658万人(2023年時点)
X(旧Twitter)は国民の49%が利用しており、140文字以内のテキスト投稿をメインとするSNSです。
20代の利用者が81.6%ともっとも多く、50代でも37%が利用しています。
手軽に投稿できることから、多忙なクリニックでも運用しやすいSNSです。
クリニックでのおすすめSNS運用例
- 院長先生のつぶやき
- 休診情報の連絡
- 求人募集の投稿
- 症例画像と解説を投稿
4. Instagram
国内月間アクティブユーザー数:3,300万人(2019年3月時点)
Instagramは国民の56.1%が利用するSNSで、女性ユーザーが多いことが特徴です。
20代の利用者が78.8%ともっとも多く、次いで10代の72.9%です。
画像をメインとしたコンテンツでSNSを運用したい場合は、Instagramが適しています。
クリニックでのおすすめSNS運用例
- イベントの告知
- 美容の施術やアイテムの紹介
- 求人募集を投稿
- 院内のディスプレイを投稿
- 休診情報の連絡
クリニックのInstagram活用については、「クリニックがインスタグラムを活用するメリットや運用のコツを紹介!」の記事でも解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
5. Facebook
国内月間アクティブユーザー数:2,600万人(2019年7月時点)
Facebookは世界でもっともユーザー数が多い、Meta社が運営する実名登録制のSNSです。
日本では国民の30.7%が利用しており、もっとも利用者が多いのは30代で44.4%です。
外国人の患者さんが多いクリニックでも活用しやすいと言えます。
クリニックでのおすすめSNS運用例
- 社会貢献活動の様子を投稿
- イベントの告知
- 求人募集を投稿
- 休診情報の連絡
- 健康・お役立ち情報の配信
6. TikTok
国内月間アクティブユーザー数:2,800万人(2024年2月時点)
TikTokは短尺動画のプラットフォームで、国民の32.5%が利用しているSNSです。
若年層のユーザーが中心で、もっとも多いのは10代で、70%が利用しています。
美容クリニックなどの集客・集患にも最適です。
クリニックでのおすすめSNS運用例
- 美容の施術やアイテムの紹介
- スタッフの紹介
- 院長先生の人柄が分かる動画を投稿
- 求人募集を投稿
クリニックでSNSを活用する際のポイント5つ
クリニックでSNSを活用するにあたり、下記のポイントを押さえておきましょう。
- QRコードの設置と登録のお願い
- クリニックの院長やスタッフの顔出し
- SNS広告の運用
- マニュアルの作成
- 分析ツールで効果を測定
ここでは、詳しい内容を解説します。
1. QRコードの設置と登録のお願い
SNSアカウントを患者さんにフォロー・登録してもらうために、待合室や受付などにQRコードを設置しましょう。
アカウント開設時には、プレゼントキャンペーンを実施するなどして、積極的にフォロワーや登録者を増やす取り組みを行うことが大事です。
2. クリニックの院長やスタッフの顔出し
クリニックの雰囲気を伝えるために、院長やスタッフが顔出しした動画や画像を投稿するのもよい方法です。
サムネイルは笑顔のスタッフ画像を選びましょう。
親しみやすさを出すために、院長やスタッフの日常的な様子を伝えるのもおすすめです。
3. SNS広告の運用
集客・集患をメインにSNS運用をする場合は、SNS広告を出稿するのも一つの手です。
効率的なターゲティングにより、潜在的な患者さんにリーチできます。
また、SNS広告を出稿する際には、医療広告ガイドラインを守ることが重要です。
誇張表現やビフォーアフター画像の掲載、口コミや体験談などの掲載も禁止されているので注意しましょう。
SNS広告に関して詳しく知りたい方は、関連記事の「SNS広告とは?種類・仕組み・成功のコツなどを徹底解説」も合わせてご確認ください。
4. マニュアルの作成
SNSを運用する際には、クリニック内でマニュアルを作成しておきましょう。
投稿頻度や投稿内容に関するルールなどを決めて明記しておくことで、担当者が変わっても運用できます。
また、炎上対策や対処法も記載しておくと、不足の事態にも迅速に対応しやすいでしょう。
5. 分析ツールで効果を測定
SNSで集客・集患を成功させるためには、ただ投稿するだけではなく、分析が必要です。
各SNSサイトの分析システムや分析ツールなどを利用して、投稿に対しての患者の反応やインプレッションなどを確認しましょう。
クリニックのSNS運用の成功事例5社
最後にクリニックのSNS運用の成功事例について、下記の5院をご紹介します。
- 東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科
- 西北クリニック
- おおこうち内科クリニック
- わかさクリニック
- ルラ美容クリニック新宿院
1. 東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科
https://www.youtube.com/watch?v=XCqtyEXJWEc
運用SNS:YouTube
「 東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科」では、手術の様子や治療の解説動画をYouTubeで投稿しています。
1,500万回以上の再生回数を叩き出した動画もあり、集客・集患に成功している事例です。
2019年より月に数度の割合で投稿を継続しており、現在ではチャンネル登録者数が35万人を超えています。
院長自らがYouTubeに出演しており、温かいコメントが多く寄せられていることも特徴です。
2. 西北クリニック
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兵庫県神戸市にある「西北クリニック」では、公式LINEの中に診察券を組み込むことで、お友達登録者数4,000人までに増やすことに成功しました。
患者さんの6〜7割がLINEを通して診察券を利用しています。
また、Facebookではストレッチやエクササイズの方法を投稿し、Instagramでは症状別に考えられる病気の解説など、SNSを上手に使い分けていることが特徴です。
3. おおこうち内科クリニック
明日は大河内院長の糖尿病教室があります。予約不要、参加費無料なので、お気軽にお越しくださいね。#糖尿病教室 #おおこうち内科クリニック #稲沢市 pic.twitter.com/dmBdyrLolf
— おおこうち内科クリニック 採用担当 (@okochinaika) April 24, 2024
運用SNS:LINE・YouTube・X(旧Twitter)・Facebook
愛知県稲沢市にある「おおこうち内科クリニック」では、X(旧Twitter)で採用担当のアカウントを運用しています。
求人情報はもちろんのこと、クリニック駐車場にくるキッチンカーの告知や医師の不在日の連絡など、幅広い情報を発信しています。
X(旧Twitter)の他に、LINEやYouTube、Facebookなども運用し、各SNSの特徴に合わせて、うまく使い分けができているクリニックです。
4. わかさクリニック
埼玉県所沢市にある「わかさクリニック」は、Facebookを定期的に更新しています。
ベトナムでもクリニックの事業展開を行っているため、現地の様子や活動などを投稿することもあります。
また、ベトナムのクリニックのアカウント運用も行っていることが特徴です。
その他、LINEに関しては、ホームページから友達追加ができるように、スムーズな導線も設置しています。
5. ルラ美容クリニック新宿院
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「ルラ美容クリニック新宿院」では、TikTokやInstagramを運用して情報発信を行っています。
TikTokでは、患者さんの施術のBeforeとAfterの動画投稿をメインに投稿していることが特徴です。
お得なキャンペーン情報も配布し、美容に関心の高い若年層のユーザーが多いTikTokをうまく活用しています。
また、Instagramでは出勤表や価格表をはじめ、施術の解説などを画像ベースで投稿しています。
まとめ
クリニックのSNS運用方法や活用のポイント、成功事例などをご紹介しました。
今回の記事の内容を要約すると以下の通りです。
- SNSは情報配信や患者さんとのコミュニケーションに活用できる
- 炎上リスクを防ぐために対処法も含めてSNSのマニュアルを作成する
- LINEを利用した予約システムの導入もおすすめ
- クリニックのターゲットユーザーに合わせてSNSを選ぶ
- SNSの運用を開始する際には受付や待合室にQRコードを設置する
SNSは活用次第で、クリニックにとっても画期的な集客・集患ツールとなり得ます。
時代の流れに沿ったマーケティングで、クリニックのブランディングや集患を成功させましょう。
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